観戦記2646 砂漠のヘビー級決戦! ヒューイ・フューリーvsサミュエル・ピーター | 人生マイペンライ

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1週間前の8月26日に、WBAスーパー&IBF&WBOヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクがWBAレギュラー王者のダニエル・デュボアを9RにTKOで降し防衛を果たした。しかし、5Rにローブローと判断されたデュボアのボディーに論争が起きて再戦になるのだろうか?試合後には、これでWBCヘビー級王者タイソン・フューリーと初の4団体統一ヘビー級王座戦は!?と盛り上がったのに、ここでデュボアと再戦となるとヒューリーの引退問題や3団体を保持するウシクの指名防衛期限など世紀の1戦は結局流れてしまうのだろうか・・・・

一時はサウジアラビアの富豪たちのおかげでアラブでの実現が決定と言われていたが、タイソン・フューリーは10月28日にサウジアラビアのリヤドで元UFCヘビー級王者のフランシス・がヌー対戦する。ガヌーはUFCヘビー級王座の防衛戦でファイトマネーが1億円にとどかなかったと言われているが、タイソン・フューリーとの試合では今までのファイトマネーの合計よりも1試合で稼ぐのだろう。

アンソニー・ジョシュアvsアンディ・ルイスJr2や、アンソニー・ジョシュアvsオレクサンドル・ウシク2などもサウジアラビアで開催されたが、やはりヘビー級のビックマネーイベントにアラブというのは今後も多くなるのだろうか。タイソン・フューリーの従兄弟であるヒューイ・フューリーも、ド迫力のヘビー級ファイトをサウジアラビアで行っている!

 

1994年8月生まれイギリスのチェシャー州出身のヒューイ・ルイス・フューリーは、あの無敗の元3団体統一ヘビー級王者であるタイソン・フューリーの従兄弟。アマチュアでは2012年度世界ユース選手権ヘビー級優勝などの実績を積み、2013年8月に18歳でデビューしてデビッド・ホイットムに2RでTKO勝ち~その後もハイペースで試合をして、3年の間で18連勝9KO無敗。2016年4月にWBOインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦で、フレッド・カッシーを7Rに負傷判定で降し王座栄冠。

 

2017年9月に、WBOヘビー級王者のジョセフ・パーカーに挑戦も0-2の判定敗け 『観戦記1853』

 

2018年5月に再起して、サム・セクストンを5RにTKOで降しBBBofc英国ヘビー級王座を獲得~10月に、クブラト・プーレフに判定敗け~2019年5月にクリス・ノドラに2RでKO勝ち。

そして、再度の世界挑戦を掴むためにサウジアラビアで対戦するのは元WBCヘビー級王者のサミュエル・ピーター!

 

アフリカライ大陸ナイジェリアのウヨで生まれた‘The Nigerian Nightmare(ナイジェリアの悪夢)‘サミュエル・オコン・ピーターは、1歳からボクシングを始めナイジェリア国内のアマチュア王者に成る~2000年のシドニー五輪に出場しベスト8。2001年2月にカザフスタンでデビューして、ゲオルギ・フリストフに1RでKO勝ち~アメリカに拠点を移し11連勝10KOして、2003年3月にデール・クロウを4RにTKOで降しWBCヘビー級ユース王座を獲得~さらに7連勝5KOして、2005年1月にヤンキ・ディアスを5RにTKOで降しUSBAヘビー級王座を獲得~2005年4月に、ギルバート・マルチネスに3RでTKO勝ち~7月に、トーラス・サイクスを2RにKOしてUSBA王座初防衛とNABA&NABO王座も獲得~9月に、WBOヘビー級王座挑戦者決定戦でウラジミール・クリチコと対戦し3度ダウンを奪うが判定敗け。

12月に再起し、ロバート・ホーキンスに判定勝ちしてNABA北米ヘビー級王座を獲得~2007年1月にも、ジュリアス・ロイド・ロングを1RにKOしてNABF北米ヘビー級王座を獲得~2007年1月に、トニー・ジェームスとのWBCヘビー級王座挑戦権を賭けた再戦に判定勝ち~正規王者のオレク・マスカエフが、怪我で防衛縁が出来ず暫定王座に認定される~9月に、ジャーミール・マクラインを判定で降し暫定王座の初防衛に成功~2008年3月に、正規王者のオレク・マスカエフと統一戦を6RにTKOで降し正規王者に昇格とともに2度目の防衛に成功~10月に、4年振りの復帰となったビタリ・クリチコの挑戦を受けるも8R終了時棄権で王座陥落。

2009年3月に再起して4勝4KO1敗で、2010年9月にウラジミール・クリチコのIBF&WBOヘビー級王座に挑戦も判定敗け~2011年4月に再起するも、ロバート・ヘレニウスに9RKO敗け~3年ブランクをつくるも再起して2連勝2KO、2016年12月にクブラト・プレフとWBAインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦も3R棄権敗け~2年3ヶ月空いて、2019年2月に再起して2勝2KO1敗。

 

元WBCヘビー級王者のサミュエル・ピーターは2年3ヶ月ぶりの復帰をしたと思ったら、5ヶ月で4戦目となり初の中東での試合!イギリス出身のヒューイ・フューリーも初の中東での試合となるが、再度の世界挑戦を狙うためにも元王者を踏み台にできるか!?

 

2019年7月12日 砂漠のヘビー級決戦! ヒューイ・フューリーvsサミュエル・ピーター

 

ヒューイ・フューリー 22勝12KO1敗

 

サミュエル・ピーター 38勝31KO7敗 元WBCヘビー級王者

 

1R、軽やかに動きながら左を伸ばすヒューイ・フューリーに、ピーターは低く突っ込む!

 

ガンガン振り回すピーター~ヒューイ・フューリーは廻りながら右を振り降ろす!

 

2R、軽快なフットワークのヒューイ・フューリーだが、ピーターが入ってくるところに右を振り降ろす!

 

それでもピーターは、豪快なパンチを振り回す~ヒューイ・フューリーはノラリクラリと左を伸ばす

 

3R、下から左を伸ばし突っ込んでくるピーターに、ヒューイ・フューリーもワン・ツーで待ち受けるが空振り

 

ピーターも、突っ込むだけでクリンチが多くなる~離れれば、ヒューイ・フューリーが長いジャブからワン・ツー!

 

4R、ヒューイ・フューリーは、距離を取りつつも右を振り降ろす~掻い潜ったピーターが右を狙う!

 

ジャブを打ちながらクリンチを混ぜるヒューイ・フューリーに、ピーターはイライラが募りブレイク後の加撃で減点を貰ってしまう

 

大きく廻るヒューイ・フューリー~打っては直ぐに離れる

 

5R、ノラリクラリのヒューイ・フューリーに、ピーターはパンチを貰おうと突っ込む!

 

ヒューイ・フューリーはヒラヒラ左を突きながら廻るも、急に右オーバーハンドを叩きつける!

 

6R、やはり、ジャブを打ちながら廻るヒューイ・フューリー~飛び込んできたところに、カウンターを狙うピーター!

 

ヒューイ・フューリーが距離を取ると、ピーターのパンチは当たらない~近づけばヒューイ・フューリーはクリンチ

 

7R、ピーターは明らかに疲れてきているが、ヒューイ・フューリーは動き廻る~飛び込んでワン・ツー!

 

接近戦では縺れる展開が多くなる~ピーターが振り回して振りほどくが、左肩を痛めたのか顔をしかめ腕をダラリとする・・・・

 

ドクターチェックが入り、ピーターも続行不可能を告げる

 

最後はアクシデントでの7RTKO勝ちとなったが、ヒューイ・フューリーが試合全体を制していたのは間違いなく世界戦線に残る。タイソン・フューリー同様に、ガード低くヒラヒラと動きながらジャブから打ち下ろしの右!という試合ぶりのヒューイ・ヒューリーだが、タイソン・フューリーほどの器用さや柔らかさは無い。それでもスイッチを繰り返しながら体格を活かして攻めるフューリーは強いが、次戦はわずか1ヶ月後の2019年8月にイングランドO2アリーナでロシアの元WBC暫定&元WBAヘビー級王者アレクサンドル・ポペトキンと対戦。

3年のブランク後は2勝2敗となってしまったサミュエル・ピーターは、半年後の2019年12月にロシアの全勝全KOアルスランベク・マフムドフとモンテカルロで対戦。

 

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