《本日のＴＶ鑑賞》
昨日（６月１０日）初代日本スーパーミドル級王座決定戦が大阪で開催され、日本スーパーミドル級１位の野中悠樹選手と日本２位の帝尊康輝で争い帝尊選手が判定勝ちして初代日本スーパーミドル級王者に輝いた。日本ヘビー級王者が２０１３年７月に５５年振りに復活して、藤本京太郎選手が２代目の王者になる 『観戦記５８９』 ミドル級（７２．５７５ｋｇ）までしか無かった日本ランキングにヘビー級が復活したのはいい事だが、当然スーパーミドル級（７６．２０４ｋｇ）ライトヘビー級（７９．３７９ｋｇ）クルーザー級（９０．７１９ｋｇ）も含めてのヘビー級というのはなぁ～と思っていた。しかし、ミドル級でも日本ランキングが埋まらないのにヘビー級が埋まるはずがない。それでも階級があれば目指す選手が出てくるのでいい事だが、クルーザー級（９０．７１９ｋｇ）の方が現実的なのではないか！？
なにせヘビー級は無差別なので、２ｍ超えの１５０ｋｇなどと勝負するのは‘ファンタジー‘は分かるが現実的ではない。
Ｋ－１でもヘビー級は旧Ｋ－１時代から日本選手の苦戦は続き、観ているほうも決して日本人を応援している雰囲気さえ消えてしまった。新生Ｋ－１では、さらにヘビー級で日本人は苦戦が続き外国人もＧＲＯＬＹなどを優先して集まらない。そしてＫ－１でクルーザー級が創設され、Ｋ－１の下部組織といっていいＫｒｕｓｈでもクルーザー級王座が制定され初代王者はＫ－１ジム熊本のＫ－Ｊｅｅ選手！
‘火の国から来た巨星‘Ｋ－Ｊｅｅ選手こと中島啓介選手は、１９９０年１１月に熊本県熊本市で生まれ小学生から大学までサッカーをしていたらしい～しかし、九州国際大学経済学部の時にアマチュアボクシングとキックボクシングで活躍。
キックでデビュー後はスーパーウェルター級で活躍し、６勝６ＫＯ１敗の戦績で２０１４年７月にはＫｒｕｓｈ.４３に参戦するも元Ｋｒｕｓｈ７０ｋｇ王者の山内佑太郎選手に判定負け～２０１５年４月のＫ－１で小鉄選手に１ＲでＫＯ負け、９月のＫ－１でも秋元和也選手に判定負け～２０１６年３月にＫｒｕｓｈ.６４でも阿佐美ザウルス選手に７５ｋｇ契約で２ＲにＴＫＯ負けするが、６月のＫ－１ではヘビー級に上げ杉本仁選手に判定勝ち～９月にもＫ－１で斐也選手に２ＲでＫＯ勝ちし、１２月のＫｒｕｓｈ.７１でも木村秀和選手に判定勝ち～２０１７年４月のＫ－１では、ＫＯＩＣＨＩ選手を３ＲにＫＯ負けしてしまう～８月のＫｒｕｓｈ.７８では高萩ツトム選手を１ＲにＫＯして、１１月のＫ－１ヘビー級トーナメントに参戦を熱望！
しかし１１月のＫ－１初代ヘビー級王者決定トーナメントでは、１回戦で優勝するアントニオ・プラチバットに１ＲでＫＯ負け～６月のＫｒｕｓｈ.８９では植村真也選手を２ＲにＫＯし、９月のＫ－１初代クルーザー級王者決定戦では１回戦でブライアン・ミクグラスを１ＲでＫＯする～しかし、準決勝で優勝するシナ・カリミアンに判定負け。２０１９年１月のＫｒｕｓｈ.９７からの初代Ｋｒｕｓｈクルーザー級王者決定トーナメントでは、１回戦で工藤勇樹選手に２ＲにＴＫＯ勝ち～５月のＫｒｕｓｈ.１０１での準決勝では、杉本仁選手を２ＲにＫＯして決勝へ進出
８月のＫｒｕｓｈ.１０４でのＫｒｕｓｈクルーザー級王者決定戦で、後輩のＲＵＩ選手を２ＲにＫＯして王座栄冠 『観戦記２０５１』
しかし、１２月のＫ－１で加藤久輝選手に２ＲでＫＯ敗けしてしまう。
そして３ヶ月後のＫｒｕｓｈ.１１２で、Ｋｒｕｓｈクルーザー級王座を賭けて加藤久輝選手と再戦！
日本人柔道家の父とフランス人母親を持つ加藤久輝選手は、１９８２年９月にフランスのパリで育つ～愛知に移住し２００１年トヨタ車体に入社し、ハンドボールで日本代表にも選ばれたが足首の怪我で対団。２００９年から大道塾に入会し、北斗旗全日本空道体力別選手権大会の無差別級で４連覇する。
２０１３年３月にＨＥＡＴ.２６でＭＭＡデビューし、川岡司選手に１ＲでＴＫＯ勝ち～さらに２連勝２ＫＯして、２０１４年４月のＨＥＡＴ.３１で新村優貴選手を１ＲにＴＫＯで降しＨＥＡＴミドル級王座を獲得～２０１５年３月のＨＥＡＴ.３５で、エンリケ・スギモトに１ＲでＴＫＯ敗けし王座陥落。Ｂｅｌｌａｔｏｒと契約し、６月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１３９でジョー・シリングに２ＲでＫＯ勝ち～１１月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１４６では、メルヴィン・マヌーフに１ＲでＫＯ敗け～２０１６年４月のＲＩＺＩＮ.１に参戦し、悠太選手に１ＲでＴＫＯ勝ち～６月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１５７では、キックボクシングルールでジョー・シリングに２ＲでＫＯ勝ち～１０月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１６２で、ＡＪ・マシューズに１ＲでＴＫＯ勝ち～２０１７年１月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１７０で、ハレック・グレイシーに判定勝ち～１２月のＢｅｌｌａｔｏｒ.１８９で、チディ・エンジョクアニに判定敗け。
キックボクシングに転向して、２０１８年４月にＳ－ＢＡＴＴＬＥで岡崎章太選手に１ＲでＫＯ勝ち～６月のＫ－１で、上原誠選手に延長２－１の判定勝ち～１１月のＫ－１でも、ＲＵＩ選手に１ＲでＫＯ勝ち～２０１９年３月のＫＳ‘ＦＡＳＴＡ.２で、シナ・カリミヤンのＫ－１クルーザー級王座に挑戦も判定敗け。
１２月のＫ－１では、Ｋｒｕｓｈクルーザー級王者のＫ―Ｊｅｅ選手に２ＲでＫＯ勝ち
前戦で豪快に王者をＫＯした加藤選手が、初のＫｒｕｓｈ＆初の後楽園ホールでクルーザー級王座を奪うのか！？『Ｋｒｕｓｈのイベントは初参戦。Ｋ－Ｊｅｅ選手とは３ヶ月振り２回目。前回も強いと言っていていい形で勝てたから、今度も同じになるか分からないけれど、いつも通り潰しに行く。向こうもチャンピオンの意地があるので激しい試合になると思う』 と話し、王者のＫ－Ｊｅｅ選手は 『前回やられて悔しかったし、しっかりやり返せるチャンスをもらえたので嬉しかった。前回あっさり加藤選手が勝って、今回美味しいだろうくらいしか思っていないだろうが、その気持ちは悔しいので今回は叩き潰したいと思います』 と話す！
２０２０年３月２８日 Ｋｒｕｓｈ.１１２ クルーザー級王座戦 Ｋ―Ｊｅｅｖｓ加藤久輝
Ｋ―Ｊｅｅ １８勝１５ＫＯ１０敗 初防衛戦
加藤久輝 ５勝４ＫＯ１敗 ＨＥＡＴミドル級王者
１Ｒ、お互いにロー～Ｋ―Ｊｅｅ選手が廻りながら蹴るが、加藤選手が左ストレートを合わせる！
さらにハイキック～パンチを振り回す加藤選手
加藤選手が止まらない～ボディーにも散らしながら突っ込む！ＫーＪｅｅ選手も左フックを合わせるが足を滑らせ倒れる
Ｋ―Ｊｅｅ選手は、左右の多彩な蹴りを出していく
加藤選手はパンチで突っ込む～Ｋ―Ｊｅｅ選手は廻りながらカウンターの右！
下がった加藤選手に、Ｋ―Ｊｅｅ選手が詰めていき左ボディー！
加藤選手効いた！一気にＫ―Ｊｅｅ選手がラッシュ！
もつれて首相撲の状態から、Ｋ－Ｊｅｅ選手のレバー打ち！
見えていなかった加藤選手は悶絶！これは立てない！
見事に１ＲでＫＯ勝ちしＫ―Ｊｅｅ選手がＫｒｕｓｈクルーザー級王座の初防衛に成功！Ｋ―Ｊｅｅ選手は 『今日までいろんな人のサポートがあって、なんとか勝てました。ありがとうございました、本当に感謝しています。こういった状況の中で大会を開いて頂いた運営側にも感謝しています。７月に地元・福岡でＫ－１が開催されます。先週カリミアン選手と愛鷹選手が戦ってカリミアンが防衛して、僕はカリミアンに一昨年負けてて、福岡大会でリベンジして挑戦したいのでみなさんよろしくお願いします。ファンの皆さんの声も重要だと思ってます。よろしくお願いします』 とアピール。
初のＫＯ敗けを喫してしまった加藤選手は 『全然、自分のスタンスを作れなくて、Ｋ―Ｊｅｅe選手のペースになっちゃって。それで効かされて、我慢しようとしたんですけど、そのあとさらにボディブローが入って、倒れたという感じですね。あと、彼のパワーがこんなに上がっていると思ってなくて。自信はあったんですけど、ただ今日の相手の圧力や間合いは、前回と違うものでしたね。そのとおりですね。必死にトレーニングしたんだなと思います』 と話す。そして加藤選手は１年間隔を明け、２０２１年３月のＫＳ‘ＦＡＳＴＡ.４でサッタリと対戦。リベンジに成功したＫ－Ｊｅｅ選手は、アピール通り、８ヶ月後の２０１９年１１月開催Ｋ－１福岡大会でシナ・カリミヤンのＫ－１クルーザー級王座に挑戦。
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