《本日のＤＶＤ鑑賞》
ＩＢＦフェザー級王座挑戦者決定戦で、キャラとは違いサウスポーの良さを魅せ見事な足捌きで完勝した阿部麗也選手 『観戦記２５８１』 バスケットボール経験者で、ボクサーにはバスケットボール経験者が多い。足捌き以外にもスタミナや俊敏性などでいいのかもしれないが、やはりバスケとボクサーと言えばロイ・ジョーンズＪｒを想い出す。１９９６年６月のＩＢＦスーパーミドル級王座防衛戦では、試合の当日にバスケットの試合をしてからエリック・ルーカスを１１ＲにＴＫＯで降すとんでもない事をした。
アメリカではアメリカンフットボールと野球など学生時代は複数のスポーツをするのが当たり前らしいが、やはりアメリカンフットボールの人気が群を抜いている。しかし、アメフトやアイスホッケー、野球などと違って場所や人数、そしてお金や環境に関係なく遊んでいるのはバスケットボールらしい。
ロイ・ジョーンズやマニー・パッキャオのバスケットボール好きは有名だが、やはりステップなどに生きているのだろうか！？ＭＭＡ選手では、やはりレスリング経験者が多いがＮＢＡからトライアウトの招待を受けるほどの選手だったがＭＭＡを選んだのがウォルト・ハリス！
１９８３年６月にアメリカのアラバマ州バーミンガムで生まれたウォルター・ジャーメイン・ハリスは、学生時代はバスケットボールをしていてジャクソン州ビル大学時にはＮＣＡＡのディビジョン.１で活躍～ＮＢＡのトライアウトの招待を受けるほどだったらしいが、アマチュアボクシングでもアラバマ州のゴールデングローブ王者、ジョージア州のゴールデングローブ王者、ポール・マーフィ・クラシックのヘビー級王者、キックボクシングでもＩＳＫＡとＡＳＫヘビー級王者～そして、ＭＭＡでもサウザン・ファイティング・アライアンスのヘビー級王者、NAGAスーパーヘビー級王者、コパ・グラップリング王者。
引っ越し会社で働きながら、２０１１年３月にＨｅｓｓ Ｅｘｔｒｅａｍ Ｆｉｇｈｔｉｎｇでデビューしてジャスティン・ソーントンに１Ｒ１６秒でＴＫＯ勝ち～しかし、４月のＷｏｒｌｄ Ｅｘｔｒｅａｍ Ｆｉｇｈｔｉｎｇ.４６でクリス・バーネットに判定敗け～それでもマイナー団体で５連勝５ＫＯ（ＴＫＯ）して、ＵＦＣと契約する。２０１３年１１月のＴｈｅ Ｕｌｔｉｍａｔｅ Ｆｉｇｈｔｅｒ.１８Ｆｉｎａｌで、ジャレッド・ロシェルトに判定敗け
２０１４年１月のＵＦＣ ｏｎ ＦＯＸ.１０で、ニキータ・クリーロフに１Ｒ２５秒でＫＯされＵＦＣからリリースされてしまう。２０１４年５月に、Ｔｉｔａｎ ＦＣ.２８でウェス・リトルを１ＲでＫＯする～ＵＦＣと再契約し怪我人の代役で、２０１４年１１月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.５５に出場もソア・パラレイに２ＲでＴＫＯ敗け～２０１６年４月のＵＦＣ１９７で、コーディ・イーストに１ＲでＴＫＯ勝ち～１０月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.９６で、シャミル・アブドゥラホモフに１－２の判定敗け～２０１７年１月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１０３で、チェイス・シャーマンに２ＲにＫＯ勝ち～６月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１１１で、シリル・アスカ―に１ＲでＴＫＯ勝ち～１０月のＵＦＣＵＦＣ２１６では、デリック・ルイスの代役でヘビー級２位のファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦も１Ｒに１本敗け。
１１月のＵＦＣ２１７でも、マーク・ゴッドピア―に１Ｒ反則敗け～２０１８年６月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１３１でダニエル・スピッツを２ＲにＴＫＯで降す
１２月のＵＦＣ２３２で、元王者で１３位のアンドレイ・アルロフスキーに２－１の判定勝ちもドーピング検査に引っ掛かり無効試合
２０１９年５月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１５１で、セルゲイ・スピバックを１Ｒ５０秒でＴＫＯで降す。
ヘビー級ランキングを１４位に上げて、わずか２ヶ月半で対戦するのはヘビー級９位のアレクセイ・オレイニク！
１９７７年６月にウクライナ・ソビエト社会主義国（後のウクライナ）に生まれたオレイニクは、現在はウクライナとロシアの国籍を持つ～少年時代から柔道、サンボ、テコンドー、ボクシング、そして柔術を習い、１９９６年からＭＭＡの練習を積み、１９９７年にプロデビュー～２００６年１２月にはＢｏｄｏｇ Ｆｉｇｈｔでチェール・ソネンと対戦するも判定負け～初期のＢｅｌｌａｔｏｒなどにも参戦しながら、世界コンバットサンボ大会では２度優勝～２０１３年１１月のロシアで開催されたＬｅｇｅｎｄ.２では、ミルコ・クロコップに１Ｒに１本勝ち。
２０１４年６月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.４４でＵＦＣに初参戦して、アンソニー・ハルミトンに１Ｒで１本勝ち～１１月のＵＦＣＦｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.５７でもジャレット・ロシェルドを１ＲでＫＯする～１１月のＵＦＣ２１７では、ヘビー級１２位のカーティス・ブレイズが４点ポジションで顔面を蹴るもその前に戦闘不能の判断で２Ｒに不可解なＴＫＯ負け～２０１８年５月のＵＦＣ２２４でヘビー級１４位のジュ二オール・アルビニを、１Ｒにまたもエゼキエルチョークで１本勝ち
２０１８年９月にロシアで開催されたＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１３６で、ヘビー級８位のマーク・ハントに１Ｒで１本勝ち 『観戦記１９４３』
２０１９年４月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１４９で、ヘビー級７位のアリスター・オーフレイムと対戦も１ＲにＴＫＯ敗け 『観戦記２３５３』
ミドル級～ライトヘビー級～ヘビー級と上げてきたオレイニクだが、１９６ｃｍ１１７ｋｇ生粋のヘビー級ながら素早い動きのハリスと対戦！コンバットサンボの金メダリストのオレイニクと、バスケットボールからＭＭＡに転向したアスリートのハリスが金網の中で激突！
２０１９年７月２０日 ＵＦＣ ｏｎ ＥＳＰＮ.４ アレクセイ・オレイニクｖｓウォルト・ハリス
アレクセイ・オレイニク ５７勝１２敗１無効試合 ヘビー級９位
ウォルト・ハリス １２勝７敗１無効試合 ヘビー級１４位
１Ｒ、クリーンにグローブタッチして離れる～オレイニクはタックルのフェイントか！？足に右を伸ばす
お互いに遠い距離からパンチを伸ばす～オレイニクは、オーソドックスに戻して右ストレート！ハリスも左を合わせる！
オレイニクは少し効いたか！？ハリスは素早くバックステップしてから飛びヒザ！
クリーンヒットはしていないが、押されたように下がったオレイニクに、ハリスがそのままの勢いで左ストレート！
前のめりに崩れたオレイニク！ハリスはパウンドの嵐！
動けないオレイニクに、たまらずレフリーが止めに入る！
なんと！なんと！わずか１Ｒの１２秒でウォルト・ハリスがＫＯ勝ち！打撃のハリスに寝技のオレイニクと云われた対決だが、身体能力の良さをハリスが爆発させて秒殺。ハリスは 『必死に取り組んできたからこそのノックアウトに決まっているだろ。誰よりも必死にがんばっているんだ。爆発性とか機敏性、腰の動きなど、バスケットボールから多くの部分をつなげられていると思う。ヘビー級の大半はパワフルであることを期待されるけど、俺のパワーとスピードが合わさるとノックアウトが保証されるのさ。急成長していると思っているし、レスリングもどんどんうまくなっている。柔術も良くなっているんだ。幸か不幸か、こんなに早く第１Ｒで試合を決めてしまうと、そういうすべてを見せられない。時間給じゃないから、試合に臨んで終える、それで問題ない。さらに上昇できていると思うし、完全なファイターになっていることをもっと証明していけると思う。ケガはないし、月曜日にはまた作戦会議だ。今はヘビー級トップ１０の全員を見据えている。ミックが契約を送ってくれたらすぐにサインして、そこから突き進んでいく』と話す。
この勝利でヘビー級９位にランクを上げたウォルト・ハリスは、１０ヶ月後の２０２０年５月開催のＵＦＣ ｏｎ ＥＳＰＮ.８でヘビー級８位のアリスター・オーフレイムと対戦。ヘビー級１２位にランクダウンしてしまったアレクセイ・オレイニクは、半年後の２０２０年１月開催のＵＦＣ２４６でランキング外のモーリス・グリーンと対戦。
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