《本日のDVD鑑賞》
4月になり、本来ならばWBAスーパー&WBCライトフライ級王者寺地拳四朗選手の3団体統一ライトフライ級戦が4月8日だった。しかし、WBOライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎で中止・・・・代わりに、WBO13位のヘルラルド・サパタと防衛戦。5月7日だった、井上尚弥選手のWBC&WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンも井上選手の拳の怪我で7月25日に延期・・・・
スーパーバンタム級ではWBSSを開催しなくても2団体王者が2人君臨しているので、WBC&WBO1位でもある井上尚弥選手、IBF1位のマーロン・タパレス、WBA1位の亀田和毅選手、元WBA王者で無敗のライース・アリ―ムの4人で1回戦、勝ち残った2人が王者に挑戦~決勝で2団体王者vs2団体王者なんて本来のWBSSの姿が観たい!
第1回のWBSSはクルーザー級は王者が4人出場、スーパーミドル級はWBAスーパー王者のジョージ・グローブスのみ、第2回のスーパーライト級はWBA王者とWBC王者、バンタム級はWBA王者の井上尚弥選手とIBF王者エマニュエル・ロドリゲス、WBO王者のゾラニ・テテは1回戦に勝つも 『観戦記1595』 怪我で準決勝を棄権。決勝でWBA王者の(IBFも)井上選手とWBAスーパー王者のノニト・ドネアの団体内統一戦だった。
どうせなら、1回戦でWBA王者同士の統一戦をすれば良いのにと思ったのは私だけでは無かったはず。
そのWBSSバンタム級トーナメント1回戦で、怪我のアクシデントもありノニト・ドネアにWBAスーパー王座を奪われたのは優勝候補でもあったライアン・バーネット!
1992年5月に北アイルランドのベルファストで生まれたライアン・バーネットは、17歳で2009年度のアマチュア・アイルランドライトフライ級王者~アイルランド代表で国際大会に出場し、2010年度の世界ユース選手権ではライトフライ級で準優勝~2013年5月にデビューし、ラズロ・ネメパサティJrを1RでKO~2年の間に10連勝8KOで、2015年10月にロバート・カナラスとWBO欧州バンタム級王座決定戦で対戦し2RにTKO勝ちで栄冠。さらに11月にはジェイソン・ブースとのBBBofc英国バンタム級王座決定戦をフルマークの判定勝ちで栄冠~2016年2月にもWBCインターナショナルバンタム級王座決定戦でアンソニー・セトゥルをフルマークで降し王座栄冠~7月にもセサール・ラミレスを大差判定で降し、WBCインターナショナルバンタム級王座の初防衛に成功~さらに10月にもライアン・ファラッグを大差判定で降し、BBBofc英国バンタム級王座を獲得~2017年2月のノンタイトル戦を判定勝ちし、6月にリー・ハスキンスのIBFバンタム級王座に挑戦し大差判定勝ちで王座獲得~さらに2017年10月にはWBAバンタム級スーパー王者のザナド・ザキヤノフと統一戦をして、またも大差判定勝ちで王座統一 『観戦記1997』
IBF王座は返上して、2018年3月にWBA2位のヨンフレス・パレホをジャッジ2者がフルマークを付ける完勝してWBAバンタム級スーパー王座の初防衛に成功 『観戦記2037』
そしてWBSSバンタム級トーナメントに参加し、1回戦で元5階級制覇王者のノニト・ドネアと対戦も腰を痛めて4R終了時TKO敗け 『観戦記1606』
それでもトップランク社と契約し、地元ベルファストでの再起戦の相手は元東洋太平洋フェザー級暫定王者のジェルバート・ゴメラ!
1992年5月にフィリピンのスルタンダグラット州タクローンで生まれた‘Panther‘ジェルバード・メレグリト・ゴメラ(ジェルベルト・ゴメラ)は、2013年4月にフィリピンのバレンシアで正式にデビューしてロバート・エバンジェリオを1RにTKO勝ち~さらに7連勝4KOして、2015年7月にPBFフィリピンスーパーバンタム級王座決定戦でプレル・トゥパズ4RにKOして王座栄冠~9月にライアン・ポンテラスに判定勝ちするも、11月にマーク・アンソニー・ヘラルドに6RTKO敗け。
2016年8月に再起し、パブリト・カナダに判定勝ち~12月には、エドワード・マンシオに判定勝ちしPBFフィリピンフェザー級王座を獲得~2017年3月には、日本で大竹秀典選手と東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦で対戦も判定敗け~さらに韓国とフィリピンで2連敗も、11月にオムリ・ボリバルを5RにTKOで降し東洋太平洋フェザー級暫定王座を獲得~しかし、2018年7月に中国で後にWBAフェザー級王者になるシュー・ツァンに7RでTKO敗け~11月に、ロイド・ハルデリザを判定で降しフィリピンルソン島フェザー級王座を獲得。
WBSSトーナメントでは、井上尚弥選手、エマニュエル・ロドリゲスについで3番目の優勝候補にあげられていたライアン・バーネット。ドネア戦での怪我は腰椎すべり症だったらしく、6ヶ月での再起に怪我の具合はどうなのか!?
2019年5月17日 WBCインターナショナルスーパーバンタム級王座決定戦 ライアン・バーネットvsジェルバート・ゴメラ
ライアン・バーネット 19勝9KO1敗 元WBAスーパー&IBFバンタム級王者
ジェルバート・ゴメラ 14勝7KO5敗 元東洋太平洋フェザー級暫定王者
1R、フィリピン人らしく、ゴメラ前後に跳ねるようなステップから打ってくる
ゴメラはバランスを崩すぐらい振り回す~バーネットは、細かい動きからアウトを取って打ち込む!
2R、お互いに激しく動き手を出すが、コンパクトなバーネットのパンチが当たる!
それでもゴメラは、ガンガン踏み込み振り回す~バーネットはカウンターを狙うが、ゴメラの勢いに押し込まれる
ゴメラが身体ごと打っていき、バーネットをコーナーに詰めるがクリーンヒットは奪えない
3R、やはり、ゴメラがワン・ツーで飛び込んでくる~バーネットは下がりながらも左フックを合わせる!
左右にステップするバーネットを追いかけるゴメラ~しかし、バーネットは軽やかに捌いて左!
4R、まだまだゴメラは勢いよく飛び込む~しかし、バーネットもヒラヒラかわす
冷静なバーネットは、コーナーを背にしながらでもカウンターの右!
バーネットはガードを下げ、ヒラヒラかわしながらカウンター!
5R、まだまたゴメラが出ていくが、バーネットは廻りながら的確に当てていく
それでもゴメラは止まらず押し込む~コーナーに詰まるバーネットも、しっかりガードする
6R、やはり出てくるゴメラに、バーネットが身体を入れ替え連打~しかし、ボディーが低く減点1
再開後もバーネットが打ちまくる~ゴメラは必死に廻るが、バーネット打ち降ろしの右!
ズルズル下がるゴメラを、バーネットが追いかけ連打~右アッパーから左ボディー!
ゴメラ効いた!倒れないが、フラフラとコーナーに歩いていき終了!
見事に6RにTKO勝ちでライアン・バーネットが再起を果たす!スーパーバンタム級でWBAインターナショナル王座を獲得したライアン・バーネットだが、腰痛が完治しなく医者からも将来の生活への危険を告知される。そして10月に引退を発表 『負傷による引退を強いられたけど、満足感と皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。子供の時からの夢を達成し、今後健康で暮らす選択を下しました。それはお金やタイトルには変えられない大事なことです。ボクサーとして活躍できる機会を与えてくれたプロモーションやテレビに深く感謝します』 と話す。
27歳で引退となってしまったライアン・バーネットだが、結婚を伸ばしていたらしく 『ボクサーでいることよりも、結婚や子供についてを優先して考える必要があった。ここまで活躍できたし、自分を高めることもできた。だから、文句は言えないよ』 とグローブを吊るした。
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