観戦記2552 UFC239 ジョン・ジョーンズvsチアゴ・サントス | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

WOWOWでのUFC放送が終わり、Fight Passのみなのかと思っていたら、なんと!U―NEXTでの放送が決まり解約しなくて良かったと思っていたら・・・・なんとG+で放送されていたダイナミックグローブもU―NEXTで生配信されるという!地上波どころかCS放送まで無くなり・・・・と言いたい気分だが、有料配信で少しでも選手に還元されればと。

そのU―NEXTでの第1回目のダイナミックグローブで、1週間後の4月8日にデビューする那須川天心選手がスパーリングをするみたいだ!デビュー戦の1週間前にネット生中継の公開スパーリングが行われるのも異例だが、多くの注文が詰まる中でメインの日本フライ級王座決定戦が素晴らしい試合を魅せてほしい。

那須川天心選手が、かつて話していたボクシングの世界王者になる~UFCの世界王者と闘う~ルールは間を取ってキックボクシングルールで闘い、キックボクシングの競技性を世界にアピールするという夢への第一歩。世界最高穂のMMA団体UFCで、一時はアマチュアレスリング出身のファイターが全盛の時代もあった。タックル~押さえ込んでパウンドタイプが増え、レスリング大国のアメリカが柔術選手を凌駕した。

しかし、その後のUFCはMMA的なボクシングが強さを発揮する時代にもなりMMA(mixed martial arts)の字のごとくな競技になる。そして、まさに未来のMMAファイターと呼ばれた‘超人‘ジョン・ジョーンズが那須川選手が言っていたようなキックボクサー的な試合振りをUFCライトヘビー級王座戦で魅せた!

 

1987年7月にアメリカのニューヨーク州ロチェスターで生まれたジョン・ジョーンズは、兄のアーサー・ジョーンズの影響で14歳の時にレスリングを始める~高校時代にニューヨーク州王者になり、セントラル短期大学大学にスカウトされ刑事司法額を学びながら2006年に全米大会で優勝。NJCAAでオールアメリカンに選ばれるなどトップレスラーも、子供が出来て大学をルームメイトだった後のBellatorフェザー級王者になるジョー・ソトの影響で中退して稼ぐためにMMAを始める。

Youtubeと本で技術を勉強し、2008年4月にFull Forth Productionsでデビューしてブラック・バーナードに1RでTKO勝ち~さらに様々なマイナー団体で4連勝して、2008年7月にパーカー・ポーターを2RにTKOで降しUSKBAライトヘビー級王座を獲得。

UFCと契約し、8月のUFC87でアンドレ・グスマォンに判定勝ち~さらに2連勝も、2009年12月のThe Ultimate Fighter.10でマット・ミハルに垂直にヒジを落とし反則負けで初黒星~2010年3月のUFC on Versus.1で、ブランドン・ヴェラに1RでTKO勝ち~8月のUFC on Versus.2でも、ウラジミール・マティシェンコに1RでTKO勝ち~2011年2月のUFC126で、当時無敗のライアン・ベイダーに2Rで1本勝ち。当時、ライトヘビー級応王座に挑戦予定だったラシャード・エバンスが怪我でジョン・ジョーンズがマウリシオ・ショーグンの挑戦権を獲得~そして、2011年3月のUFC128でマウリシオ・ショーグンを3RにTKOで降し 『観戦記270』 ライトヘビー級王座を獲得。

 

9月、UFC135での初防衛戦をクイントン‘ランペイジ‘ジャクソンを4Rにチョークでタップを奪う 『観戦記116』

 

12月のUFC140で、リョート・マチダを2Rに絞め落とし2度目の防衛に成功 『観戦記53』 2012年4月のUFC145では、ラシャード・エバンスに判定に持ち込まれるも完勝で3度目の防衛に成功 『観戦記164』 UFC151でダン・ヘンダーソンと4度目の防衛戦予定も、1週間前になりダンヘンが怪我で欠場⇒チェール・ソネンとの防衛戦を指名されるも拒否しUFC151が中止⇒9月のUFC152でリョート・マチダと対戦が決まりかけるも、今度はリョートが準備期間を理由に拒否⇒マウリシオ・ショーグンにオファーも同じく準備期間で拒否・・・そして元ライトヘビー級王者も、ミドル級をメインに闘っていたビクトー・ベウフォートと対戦し4Rに1本勝ちし4度目の防衛に成功 『観戦記280』

 

2013年4月の5度目の防衛戦は、チェール・ソネンに何もさせずに1RでTKO勝ち 『観戦記463』9月のUFC165で、ランキング1位のアレクサンダー・グスタフソンに苦戦も判定勝ちし6度目の防衛に成功 『観戦記583』 2014年4月のUFC172で、ランキング2位のグローバー・テイシェイラに判定も圧勝し7度目の防衛に成功 『観戦記766』

UFC178でアレクサンダー・グスタフソンとの再戦が発表されるも、グスタフソンが負傷欠場。その前から舌戦が繰り広げられていたダニエル・コーミエとの防衛戦が決まる~ジョン・ジョーンズが怪我で2015年1月のUFC182に延期となるも、判定で圧勝し8度目の王座防衛に成功。 しかし、試合後に薬物検査でコカインの反応とテストステロンとエピエストステロンの比率が平均より低い数値の結果が出る~さらに4月にマリファナを吸って公道でのカーレースで事故をおこし妊婦に怪我をさせ逃走し逮捕される・・・・UFCからは、ライトヘビー級王座を剥奪と無期限試合出場停止処分が科される。

2016年4月のUFC197で復帰し、ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエに挑戦予定もコーミエが怪我で欠場。ライトヘビー級6位のオヴィンス・サンプルーと、UFCライトヘビー級暫定王座決定戦で判定勝ちし暫定王座を獲得。しかし、全米アンチドーピング機関の抜き打ちドーピング検査で陽性反応が検出されUFC200でのダニエル・コーミエとの統一戦は中止・・・・暫定王座は剥奪されて1年間の出場停止~そして出場停止が明けて、2017年7月のUFC214で因縁深いUFCライトヘビー級王者のダニエル・コーミエに挑戦し3RにTKO勝ちして王座再獲得 『観戦記1405』

 

しかし・・・・またもドーピングの陽性反応が出て王座は剥奪!そして王座はコーミエに戻される~コーミエは2018年1月に2位のヴォルカン・オーズデミアに防衛をし 『観戦記1522』 2018年7月のUFC226で、ヘビー級王者のスティーペ・ミオシッチに挑戦して1RでTKO勝ちして2階級制覇 『観戦記1814』 コーミエはライトヘビー級王座を返上し、改めてライトヘビー級王座決定戦となりジョン・ジョーンズとの再戦が流れていたライトヘビー級2位のアレクサンダー・グスタフソンを3RにTKOで降し王座再栄冠 『観戦記2094』

 

1年6ヶ月振りの復帰戦でも、超人振りを魅せつけて王座再栄冠となったジョン・ジョーンズ。わずか2ヶ月後の2019年3月、UFC235でライトヘビー級3位をのアンソニー・スミスを判定で降し初防衛に成功 『観戦記2201』

 

そして、わずか4ヶ月で2度目の防衛戦となり挑戦者はライトヘビー級2位のチアゴ・サントス!

 

1984年1月にブラジルのリオデジャネイロ州で生まれたチアゴ・サントス・デ・リマは、貧民街でなんとか育つも洪水で家を流されホームレスになる~それでもカポエラを習いながら大学まで進学し、卒業はできなかったが軍のパラシュート部隊に所属する

ムエタイでプロデビューし州の王者に2度なる~さらにブラジリアン柔術でも、紫帯でインタークラブで王者になる~2010年12月にWatch Out Combat SHOW.10でデビューしてギリェルメ・ベネジトに判定勝ち~さらに様々なマイナー団体で6連勝するが、2012年4月にビセンテ・ルケに1RでTKO負け~2013年3月に、The Ultimate Fighter.ブラジル2に参加するが、2回戦でレオナルド・サントスに判定負け。

しかし急遽、代役でUFC168に参戦するが、セサール・フェレイラに1R47秒で1本負け~2014年3月のUFC Fight Night.38で、ホニー・マルケスに1R53秒でTKO勝ち~7月のUFC175でユライア・ホールに判定負けするも、その後は4連勝3KOする

 

2016年7月のUFC200で、ミドル級8位のゲガール・ムサシと対戦するも1RでTKO負け~9月のUFC Fight Night.95でもエリック・スパイスリーに1Rで1本負けするも、その後は3連勝3TKOする~ランキングもミドル級15位に入り、2018年2月のUFC Fight Night.125ではアンソニー・スミスに2RにTKO勝ち。

しかし、4月のUFC Fight Night.128でミドル級8位のデビッド・ブランチに1RでKO負け~8月のUFC227でケビン・ホランドに判定勝ちし、9月のUFC Fight Night.137のメインではライトヘビー級に上げてエリック・アンダースに3R終了間際にTKO勝ち~12月のUFC231で、ライトヘビー級7位のジミ・マヌワを2RでKOする 『観戦記2032』

 

2019年2月のUFC Fight Night.145で、ライトヘビー級4位のヤン・ブラホヴィッチを3RにTKOで降す 『観戦記2168』

 

もう素行の悪さ以外は敵がいないと思われるジョン・ジョーンズが、ライトヘビー級に上げて以来無敗のチアゴ・サントスの挑戦を受ける!立ち技で絶対的な自信を持つジョーンズだが、ムエタイがベースのサントスがどう闘うのか!?ヘビー級転向を口にする新人類のジョーンズが、どんな闘いを魅せるか!?

 

2019年7月6日 UFC239 ジョン・ジョーンズvsチアゴ・サントス

 

ジョン・ジョーンズ 24勝1敗1無効試合 初防衛戦

 

チアゴ・サントス 21勝6敗 ライトヘビー級2位

 

1R、ジョーンズが、ローから関節蹴り!サントスはカーフキックを返す

 

廻るサントスはローを蹴る~ジョーンズも慎重だが、多彩な蹴りを出していく

 

サントスのミドルをキャッチしたジョーンが、バックエルボーを放つも空振り~サントスのパンチをバックステップでかわす

 

サントスのパンチが、浅いながらも当たる~ジョーンズはプレスをかけ関節蹴り!

 

ジョーンズがプレスをかける~ド派手なバックスピン!

 

2R、ジョーンズがサイドキックからサントスを金網に追い込むも、サントスはパンチを振り回す!

 

それでもジョーンズが、スイッチしながらプレスをかけ続ける

 

サントスが廻りながら左ミドル!ジョーンズも右ミドル!

 

パンチが当たらないサントスはボディー~縦蹴りのようなハイキック!

 

ジョーンズは、前には出るが攻撃が出ない~サントスはバックスピンも空振り

 

3R、サントスの打撃を空振りさせるジョーンズも、出ていったところにサントスがハイキック!

 

お互いに打撃のみの展開~サントスがパンチ連打!

 

しかし、ジョーンズがヒジを返しサントスはバランスを崩し倒れる!

 

ジョーンズは深追いしない~再びスタンドに戻り、ジョーンズは飛びヒザ!

 

サントスもハイキックを出すが、バランスを崩す~ジョーンズが詰めてヒジ!

 

サントスは額から出血~ジョーンズがハイキック!関節蹴り!

 

4R、ペースを変えたいサントスが出ていき、ジョーンズの蹴りを受けながらも左!

 

ジョーンズがタックル~サントスかわすが、ジョーンズはバックスピン!

 

出ていけないサントスに、ジョーンズは誘っておいてアッパーを魅せる!

 

サントスが前に出ようとすると、ジョーンズはバックステップ~関節蹴り!

 

長いジョーンズの蹴りに、サントスは廻って捌く

 

5R、ポイントは、どうなのか!?サントスが出ていき左ミドル!

 

さらにサントスがパンチを振るも、ジョーンズはガード~ミドルを蹴る!ントスも左!さらにハイキック~左!

 

サントスは出られない~ジョーンズが追い回しサイドキック!

 

ジョーンズが、飛んでの関節蹴りを狙う!プレッシャーをかけ続けるジョーンズ~サントスが出ようとすると関節蹴り

 

判定は、47-48 48-47 48-47 2-1でジョン・ジョーンズの判定勝ち!

 

判定は意外や?スプリットでジョン・ジョーンズがUFCライトヘビー級王座を2度目の防衛に成功!お互いに立ち技の展開が得意なだけあって、テイクダウンに行った場面は1度だけか!?アグレッシブルに攻めたサントスは、全てのラウンドで手数はジョーンズを上回るが・・・的中率はジョーンズ65%なのに対しサントスは25%だった。サントスもカーフキックを効かせていたが、ジョーンズの危険な関節蹴りに出足を止められてしまった。

ジャッジペーパーを見ると、ジャッジ1者は2R、3R、4Rをジョーンズに10点、2R、3R、5Rをジョーンズに10点が1者、1R、2R、4Rをサントスに10点を付けたジャッジが1者。ジョン・ジョーンズ、この試合で50万$(約5,400万円)チアゴ・サントスは35万$(約3800万円)を稼ぐ。

スプリットとなった影響で、あるアメリカのラジオのジョン・ジョーンズの次戦に対するアンケートは、チアゴ・サントスとの再戦が29%、ヤン・ブラコビッチが28%、ジョニー・ウォーカーが27%、コーリー・アンダーソンが16%。しかし、ジョーンズの次戦は7ヶ月後の2020年2月のUFC247でライトヘビー級4位のドミニク・レイエスの挑戦を受ける。の王座挑戦に失敗したチアゴ・サントスは、1年4ヶ月空いて2020年11月のUFC on ESPN.17でライトヘビー級3位のグローバー・テイシェイラと対戦。

 

★ジョン・ジョーンズがGLORYに出ても強い気がするが!? 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村