観戦記2523 世界前哨戦! バージル・オルティスJrvsマウリシオ・ヘレーラ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

まもなく2月になり、4月上旬に首都圏で開催と云われている那須川天心選手のボクシングでのデビュー戦。キックボクシングでは主に55kgで闘っていた那須川選手だが、ボクシングではスーパーバンタム級(55.338kg)では無く、井上尚弥選手が4団体のベルトを返上したバンタム級(53.524kg)だと云われている。バンタム級で日本王者は堤聖也選手、3位に栗原慶太選手などがいるが・・・2位には元WBCフライ級王者の比嘉大吾選手がランクされている。外国人選手と、それなりのデビュー戦~東洋太平洋ランキングのアジア選手との戦績でランキングを上げていくのか!?

そして、バンタム級の日本ランカーには2位に元WBCフライ級王者の比嘉大吾選手もランクされている。身長では165cmの那須川選手に161cmの比嘉大吾選手だが、王座陥落以降 『観戦記1441』 階級の壁とモチベーションで、比嘉選手らしくない試合が続いているが万が一!2023年中に那須川選手との対戦が観れれば生観戦しなければいけない。

しかし、比嘉選手のバンタム級での試合はフライ級での輝きは消えてしまった。デビュー以来15連続KO勝ちで、しかも世界戦3戦を含むという同じ15連続KO記録の浜田剛士さんや渡部あきのりさんと数字は一緒だが内容は比嘉選手が突出している。

格闘技の華と言っていいKOだが、世界記録は1958年~1960年に44連続のラマー・クラークらしい。しかし対戦相手にレスラーや力自慢もいたらしく、本当に価値があるのは4位の32連続KO勝利のウィルフレド・ゴメスだろう。スーパーバンタム級で17連続KO防衛記録など凄まじい倒し屋振りだが、なんとデビュー戦ではドローで2戦目から32連続KO勝利。

そんなウィルフレド・ゴメスを凌ぐ勢いで、デビュー以来連続KO勝ちを続けているのがバージル・オルティスJr!

 

1998年3月にアメリカのテキサス州ダラスで生まれた‘Animal‘バージル・オルティスJrは、アマチュアでは2013年度ジュニアオリンピック金メダル~国内アマチュア大会で7度優勝するなどするが、リオデジャネイロ五輪は目指さずに2016年7月に18歳でデビューしてフリオ・ロダスに1RでKO勝ち。

さらに7連続KO勝ち(5試合が1RでKO)して、2018年2月にヘスス・アルバレス・ロドリゲスを3RにTKOで降しNABF北米スーパーライト級ジュニア王座を獲得~6月に、元WB&IBFスーパーフェザー級王者のファン・カルロス・サルガドに3RでKO勝ち~9月にも、元WBCスーパーライト級シルバー王者のロベルト・オルティスに2RでTKO勝ちする~2019年1月に、メキシコのヘスス・バルデスを5R終了時TKOで降す 『観戦記2346』

 

そして、世界前哨戦として対戦するのが元WBAスーパーライト級暫定王者のマウリシオ・ヘレーラ!

 

1980年5月にアメリカのカリフォルニア州で生まれたマウリシオ・ヘレーラ(マウリシオ・ヘレラ)だが、両親がメキシコからの移民で国籍はメキシコ~なんと27歳の2007年8月にデビューして、アンヘル・オスナに判定勝ち。その後も9連勝5KOして、2009年6月にルイス・アルフレド・ルーゴを判定で降しUSNBC全米ウェルター級王座を獲得~さらに2連勝するも、2009年12月にマイク・アンチョンドに1-2の判定負けし初黒星。

2010年は2連勝してスーパーライト級で世界ランクに入り、2011年1月に後のWBOスーパーライト級王者になる 『観戦記639』 ルスラン・プロボドニコフに判定勝ちしてIBF北米スーパーライト級王座を獲得~さらに2連勝するも、2012年4月に後のWBOスーパーライト級王者になるマイク・アルバラードに判定負け。

10月には、カリム・メイフィールドのNABO北米スーパーライト級王座に挑戦するも判定負け~2013年は2連勝して、2014年3月にWBA&WBCスーパーライト級王者のダニー・ガルシアに挑戦するも0-2の判定負け 『観戦記770』 しかし大激闘が評価され、7月にヨハン・ペレスのWBAスーパーライト級暫定王座決定戦に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月の初防衛戦で、WBA9位のホセ・ベナビデスに判定負けして王座陥落。

2015年7月に再起し、ヘンリー・ランディを5R負傷判定勝ちでNABF北米スーパーライト級王座を獲得~2016年5月にフランキー・ゴメスに判定負け、11月にもパブロ・セサール・カノにも判定負け~2017年3月に、エクトール・ベラスケスに判定勝ちして連敗脱出~2017年8月に、ヘスス・ソト・カラスとの激闘王対決を判定で制する 『観戦記2073』

 

12月に、元WBOウェルター級王者のサダム・アリに判定敗け 『観戦記2331』

 

デビュー以来12連続KO勝利中のバージル・オルティスJrが、いよいよ元世界王者と対決!世界ランカー同士の対決となり、ここ5戦は2勝3敗のヘレーラとしては踏み台にされてしまうえば進退にもかかわる1戦!

 

2019年5月4日 世界前哨戦! バージル・オルティスJrvsマウリシオ・ヘレーラ

 

バージル・オルティスJr 12勝12KO無敗

 

マウリシオ・ヘレーラ 24勝7KO8敗 元WBAスーパーライト級暫定王者

 

1R、やはり1回り大きいオルティスJrが高いガードから出ていくが、ヘレーラは廻りながら左を伸ばす

 

しかし、オルティスJrのパワフルなパンチにヘレーラは避けるのに精一杯

 

2R、ヘレーラは必死に左を伸ばすが、オルティスJrの圧がキツイ

 

しかし、手数はジャブを出しているヘレーラか!?オルティスJrのパンチは当たっていないか!?

 

オルティスJrがガンガン攻める!右!ヘレーラは必死にクリンチにいくも、オルティスJrのパンチに吹き飛ばされる!

 

オルティスJrが左フックから、一気の連打でヘレーラを吹き飛ばす!

 

なんとかヘレーラは立ち上がりラウンド終了

 

3R、当然、ラウンド開始と同時にオルティスJrが極めにいく!

 

ヘレーラはフラつき効いている!オルティスJrが右ストレートから左フック!

 

ヘレーラも必死に打ち返すが、オルティスJrは全く怯まない

 

オルティスJrの狙い済ました右がヘレーラを打ち抜く!

 

前のめりに崩れそうなヘレーラに、オルティスJrの追撃は不要でレフリーが飛び込む!

 

見事にバージル・オルティスJrが、3RにKO勝ちで12戦12勝12KOの連続KOレコードを伸ばす!元世界王者で、あの2階級制覇王者ダニー・ガルシア、WBASスーパーライト級暫定王者のホセ・ベナビデスでさえ倒せなくKO敗けが無かったマウリシオ・ヘレーラを攻めまくってKO勝ちしてしまうオルティスJrの倒しっぷり。ガードを固めて入りドン!ドン!と分かりやすい闘いで人気も上がり、WBAウェルター級10位にランクされる。次戦は3ヶ月後の2019年8月にWBAウェルター級14位のアントニオ・オロスコとWBAウェルター級ゴールド王者決定戦。

立ったまま失神したかのような倒れ方をしたマウリシオ・ヘレーラは、この試合後は試合をしていなく引退したのだろう。

 

★オルティスJrは16歳の時にライアン・ガルシアに敗けているらしい 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村