観戦記2502 東洋太平洋フェザー級王座戦 清水聡vs殿本恭平 | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

明後日の(12月26日)エキサイトマッチ2022年総集編は村田諒太選手がゲストで、進退について 『もっと強くなれると思った。悔しいし、もっとやれた、もったいないという思いもある』 と想いを話したらしい。あと2週間で37歳となる村田選手だが、今のミドル級王者に挑戦する列に並ぶには時間が無さすぎるし日本にいては無理だろう。なにせ、村田諒太選手が金メダルを獲得したロンドン五輪の決勝で対戦したブラジルのエスキバ・ファルカオは、30勝20KO無敗だが1度も世界王座挑戦は実現していない。

ロンドン五輪ボクシングメダリストの中では、フライ級金メダルのゾウ・シミンのように世界王座獲得~引退してしまった選手もいる中で、3階級制覇したライト級金メダルのワシル・ロマチェンコ、クルーザー級4団体制覇&ヘビー級3団体王者のヘビー級金メダルのオレクサンドル・ウシク、ヘビー級で3団体統一したスーパーヘビー級金メダルのアンソニー・ジョシュアなど多くの世界王者を輩出している。

そしてエスキバ・ファルカオのように無敗では無いが、世界挑戦が期待されながらも怪我やコロナ禍で実現していないのがロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水聡選手!

 

1986年3月に岡山県総社市に生まれた‘ダイヤモンドレフト‘清水聡選手は、2人のメダリストが生まれた2012年ロンドン五輪ボクシングでミドル級(75kg)金メダルの村田諒太選手とともに、バンタム級(56kg)で銅メダルを獲得。村田選手は2013年にプロ入りを表明したが、清水選手は日本人選手として初めてボクシングでオリンピック2大会連続でのメダル獲得を狙いリオデジェネイロ五輪を目指すことを宣言(清水選手は北京五輪にも出場)

そして清水選手は、オリンピックへの出場権を獲得する上で不利にならないように世界のアマチュアボクシング全体をまとめる唯一の組織のAIBAに日本人として初めて正式契約~契約金やファイトマネーが発生する事から自衛隊を離れミキハウスに所属する~しかし、出場を表明していたAIBAの試合を欠場した為に1年間の出場停止処分を科される。2016年3月リオデジャイロ五輪アジア・オセアニア地区予選の代表選考会で自衛隊の成松大介に0-2の判定負けでオリンピックは補欠メンバー。

そしてプロ入り宣言をして大橋ジムに所属し、大橋ジムの元日本フェザー級王者の細野悟選手と7月にスパーリングでプロテスト~9月に、韓国フェザー級王者の李寅圭とのデビュー戦を5RにKO勝ち。2戦目の相手は、来日は3度目のカルロ・デメシーリョ。井上拓真選手のスパーリングパートナーと、2016年10月にジョッシュ・ワーリントンとの英国での1戦に敗れた 『観戦記1136』 天笠尚選手の再起戦で判定までもつれたKO負けのない選手らしい選手を3RでKO勝ち 『観戦記1339』 そして2017年5月の3戦目に初の日本人相手で山本拓哉選手を1RでTKO勝ちし日本フェザー級の10位、東洋太平洋11位にランクインする『観戦記1322』そして、10月に後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級王者の韓国のノ・サミュングに挑戦。プロ4戦目で東洋太平洋王座を奪取すれば、田中恒成選手に並ぶ最速記録となる1戦を5RにTKO勝ちで見事に王座奪取~12月の初防衛戦は、東洋太平洋フェザー級14位のエドワード・マンシトを7RにTKOで降す~2018年3月にも、東洋太平洋11位のグォン・ギョンミンを8RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記1498』

 

2018年8月には、東洋太平洋10位の河村真吾選手を4RにTKOで降し3度目の防衛に成功 『観戦記1680』

 

それでもなかなか世界への扉が開かなく、スーパーフェザー級でもチャンスを狙うべく2019年7月にWBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者のジョー・ナイノイに挑戦も6RにTKO敗けし 『観戦記1822』 両眼窩底、両眼窩内など4ヶ所を骨折

 

怪我の治療とコロナウィルスの影響もあり、1年振りの再起戦が東洋太平洋王座5度目の防衛戦となる!挑戦者は、東洋太平洋14位の殿本恭平選手!

 

1995年7月に大阪府岸和田市に生まれた殿本恭平選手は、2013年4月に17歳でハラダジムからデビューして山本琢也選手に4RでTKO勝ち~7月の西日本新人王予選は、河村真吾選手に判定敗け~直ぐに再起して2連勝1KOし、2014年9月に影山徹選手を2-1の判定で降し西日本新人王に輝く~11月に、中日本新人王の影山徹選手を判定で降し西軍代表~12月に、東日本代表の阿部麗也選手と対戦も判定敗けで全日本新人王を逃す。

またもや直ぐに再起して2連勝1KOするも、ジムの移籍などでブランクを明ける~勝輝ジムに移籍し、2018年12月にナンティパット・ケーサに1RでKO勝ち~2019年5月に、松岡輝選手を2-0の判定で降し日本フェザー級ユース王座を獲得~12月には、本橋遼太郎選手とドローで日本ユース王座初防衛に成功。

 

44年振りのボクシングでの五輪メダリストから、1年の出場停止処分~リオデジャネイロ五輪予選敗退。そしてプロ転向から東洋太平洋王座栄冠~初黒星となった清水選手が再起戦でダイヤモンドレフトの輝きを取り戻すか!?失うものが無い!と話していた殿本選手が、叩き上げの番狂わせを魅せるか!?

 

2020年7月16日 東洋太平洋フェザー級王座戦 清水聡vs殿本恭平

 

清水聡 8勝8KO1敗 5度目の防衛戦

 

殿本恭平 9勝4KO2敗1分 東洋太平洋14位

 

1R、身体を大きく振りながら入ってくる殿本選手に、清水選手はカウンターの左を狙う!

 

それでも入って来ようとする殿本選手に、清水選手が左で突き放してからワン・ツー!吹っ飛んだ殿本選手は早くもダウン!

 

立ち上がった殿本選手が、無茶苦茶に打ちまくって清水選手を下げる!

 

しかし、清水選手は距離を取りながら捌く~タイミングだけ合わせた右で、再び殿本選手からダウンを奪う!

 

再び立ち上がった殿本選手に、清水選手が走って極めにいく!殿本選手も打ち返してラウンド終了

 

2R、清水選手がゆったりと前に出るが、またまだ殿本選手が打ちまくる~左右のフック!

 

しかし、清水選手が空間をつくると的確にパンチを当てていく

 

3R、殿本選手が身体を振りながらスイッチをしながら入ろうとするが、的中率いい清水選手のパンチを貰う

 

それでも殿本選手が、何度も飛び込みをみせる~しかし、清水選手の左に止められてしまう

 

4R、突っ込もうとする殿本選手に、清水選手はタイミングいいジャブで止める

 

それでも殿本選手が、右ストレートを中心に前に出る~しかし、清水選手のタイミングいい右で突き放される

 

5R、ポイント差も聞いて、殿本選手が突っ込んで打ちまくる!

 

清水選手は、ガードしながらジャブを突いて殿本選手を下がらせる~左ストレート!

 

6R、清水選手が攻めるも、殿本選手も低く身体を振って空振りが多くなる

 

殿本選手も何とか当てようと、色々な動きを魅せながら打っていく

 

清水選手も火が付いたか!?左ストレートからボディー連打で殿本選手を追い込む!

 

殿本選手効いている~ロープまで下がった殿本選手に清水選手が極めにいく!

 

なんとか返そうとする殿本選手も、清水選手が左ストレートを打ち抜く!慌ててレフリーが止めに入る!

 

見事に清水選手が7RTKO勝ちで、東洋太平洋フェザー級王座5度目の防衛に成功!言い方は悪いが・・・清水選手の綺麗とはいえないが、素晴らしい当て感の妙な感じのパンチをいつも通り当てて再起を飾る。清水選手は 『体のバランスが良くなかった。課題が見えた試合でした。初回はタイミング良く当たっただけで、ダメージのないフラッシュダウンだったと思う。もっと若いときだったら、ラッシュを仕掛けたけれど』 と話す。

1年のブランクを明けてしまった清水選手の次戦について大橋会長は『森選手から対戦希望があるのでぜひ実現したい』 と、薬師寺ジムのWBOアジアパシフィックフェザー級王者で11勝6KO無敗の森武蔵選手との対戦を口にする。清水選手と同じサウスポーで、WBOアジア王座を2度防衛中の森選手との対戦は、10ヶ月後の2021年5月に実現!

 

★フェザー級世界王者は英国とメキシコ3人だから日本に呼べないかな!? 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村