観戦記2491 IBF&WBOスーパーライト級王座挑戦者決定戦 ザブ・ジュダーvsルーカス・マテ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

今朝はワールドカップ予選で日本vsスペインが行われた。まさかまさかの2-1で日本が勝利して早朝からお祭り騒ぎだが、欧州至上主義のサッカーファンは色々というが日本スポーツ界に残るビックアップセット。中東で初のワールドカップとなり、グループCではサウジアラビアがアルゼンチンを破る大金星をあげて世界中に衝撃を与えたがポーランドとメキシコに敗けて予選突破ならず。1972年生まれの私としては、アルゼンチンと言えば1986年優勝時のディエゴ・マラドーナ‘神の手ゴール‘が印象深いがその後は優勝には届いいなく1990年と2014年に準優勝している。

アルゼンチンのボクサーと言うと、華麗な動きでスーパーウェルター級とミドル級の2階級制覇した‘Maravilla‘セルヒオ・マルチネスだが・・・ボクサーとしてはスペインに移住してから大成している。日本でも黒田雅之選手や 『観戦記412』 井岡一翔選手 『観戦記1055』 の挑戦を受けたライトフライ級&フライ級2階級制覇王者のファン・カルロス・レベコのような軽力級もいるが、やはりファン・マルチン・コッジやマルコス・マイダナ、ブライアン・カルロス・カスティーニョのような武骨で剛腕な選手のイメージの選手がある。

そして、まさに武骨で剛腕な選手のイメージそのものなのが‘アルゼンチンのKOマシーン‘ルーカス・マティセ!

 

1982年9月にアルゼンチンのチュブ州に生まれたLa Maquina(マシーン)ルーカス・マーティン・マティセは、11歳でボクシングを始めて2001年パンアメリカで優勝~6月に北アイルランドで開催された世界選手権に出場するも1回戦負け~一旦プロに転向するもアマチュアに戻り、2003年8月にパンアメリカに出場も1回戦でプレイディス・プレスコットに判定負け。アマでは、後のWBAスーパーライト&ウェルター級王者になるマルコス・マイダナと4度対戦も3敗1分。

2004年6月に地元のチュブ州でデビューして、レアンドロ・アルマグロに2RでTKO勝ち~その後も10連勝9KOして、2006年4月にビクトル・ダニエル・リオスを2RにKOしてWBOラテンアメリカスーパーライト級王座を獲得~3連勝3KO後の10月に、ディエゴ・ヘスス・ポンセに2RでKOして初防衛に成功~さらに2連勝2KOして、2007年6月にアリエル・フランシスコ・ブルコスを4RにKOして2度目の防衛に成功~5勝4KO1無効試合後の2009年11月に、フロレンシロ・カステジャーノとWBOラテンアメリカスーパーライト級暫定王座決定戦を4RにKOして王座獲得。2010年2月にビビアン・ハリスを4RでKOする~8月にロヘリオ・カスタネダJrを1RにKOして初防衛に成功。

 

そしてNABFスーパーライト級王座決定戦と、IBF&WBOスーパーライト級王座の挑戦も賭けて対戦するのが元スーパーライト級&ウェルター級の2階級制覇王者ザブ・ジュダー!

 

1977年10月にアメリカのニューヨーク州ブルックリンに生まれた‘THE SUPER‘ザブディエル・ジュダーは、キック&ボクシングの選手だった父親からボクシングを習いアマチュアで115戦110勝らしくニューヨーク・ゴールデングローブを3度制して全米王者には2回~1996年PALナショナル王者。兄は元IBFインターナショナルライトヘビー級王者のダニエル・ジュダーで弟のジョシア・ジュダー、ジョセフ・ジュダーもボクサー。

1996年9月にフロリダ州でデビューして、マイケル・ジョンソンに2RでTKO勝ち~さらに13連勝9KOするも、1998年3月にエステバン・フローレスと3R無効試合。1998年6月に、ミッキー・ワードを判定で降しUSBA全米スーパーライト級暫定王座を獲得~7月にもオティリオ・ビジャレアルを2RにTKOで降し、10月にダリル・タイソンに11RでTKO勝ちしてUSBA全米王座の初防衛に成功~1998年6月に、ミッキー・ワードを判定で降しUSBA全米スーパーライト級暫定王座を獲得~7月にもオティリオ・ビジャレアルを2RにTKOで降し、10月にダリル・タイソンに11RでTKO勝ちしてUSBA全米王座の初防衛に成功~1999年1月に、ウィルフレド・ネグロンを4RにKOしてIBFスーパーライト級暫定王座を獲得。

さらに2連勝2KOして、2000年2月にヤン・ピート・バーグマンとのIBFスーパーライト級王座決定戦を4RにKOしてIBFスーパーライト級正規王座を獲得~6月に、ジュニア・ウイッタ―を判定で降し初防衛に成功~8月にも、テロン・ミレットを4RにTKOで降し2度目の防衛に成功~10月に、エクトル・キロスを8RにTKOで降し3度目の防衛に成功~2001年1月には、レジ―・グリーンを10RにTKOで降し4度目の防衛に成功~6月には、アラン・ベスタ―を3RにKOして5度目の防衛に成功~11月には、WBAスーパー&WBC王者のコンスタンチン・チューと統一戦も2RにTKO敗けし初黒星で王座陥落。

2002年7月に再起して、オマール・ガブリエル・ウェイスに判定勝ち~2003年7月に、デマーカス・コーリーを2-1の判定で降しWBOスーパーライト級王座を獲得~12月には、ハイメ・レンゲルを1RにKOして初防衛に成功~2004年4月に、WBAスーパー&WBC&IBFウェルター級王者のコーリー・スピンクスに挑戦も判定敗け。

 

元2階級制覇でのスピードスターが、無敗の剛腕ファイターと挑戦者決定戦で対決!この時点でのIBFスーパーライト級王者はWBCも保持するデボン・アレキサンダーで、WBOは後にウェルター級も制するティモシー・ブラッドリーだが何故かIBF&WBOスーパーライト級王座挑戦者決定戦として行われる!

 

2010年11月6日 IBF&WBOスーパーライト級王座挑戦者決定戦 ザブ・ジュダーvsルーカス・マティセ

 

ザブ・ジュダー 39勝27KO6敗 元2階級制覇王者

 

ルーカス・マティセ 27勝25KO無敗 元WBOラテンアメリカスーパーライト級暫定王者

 

1R、ジュダーが距離を取りながらも、踏み込みの速さでジャブを当てる

 

マティセは、ジュダーのスピードに付いていけてないが必死にかわす

 

2R、軽快に動くジュダーに、マティセはボディーで止めにいく~しかし、ジュダーは速い踏み込みで当ててくる

 

顔には当たらないマティセは、ボディーを狙うが当たらない

 

3R、マティセの方が廻り、ジュダーが詰めていき上下に右を伸ばす

 

マティセは離れるか、攻める時は接近戦でボディー打ちに徹底する

 

4R、手数多くマティセが上下に打つ~ジュダーが出てきても、廻りながらカウンターの右!

 

マティセはボディーストレート多いも、ジュダーの足は止まらずサイドに廻り込みながら打つ!

 

5R、ジュダーの鋭い踏み込みからのジャブで、正面から入ろうとするマティセは入れない

 

マティセが、ジュダーのジャブで追い回される~それでもマティセは、ジュダーの打ち終わりにコツコツとボディー!

 

6R、ダブル~トリプルでジャブを打ってくるジュダーに、マティセは左右のボディーで突っ込む!

 

しつこくボディーストレートを打つマティセに、ジュダーもカウンターを狙っていく

 

7R、マティセが入っていくが、やはり顔面は当たらず打ち終わりをジュダーに狙われる

 

ジャブは素晴らしいジュダーも、そこからが無く観客からブーイングが飛ぶ~マティセがアウトを取り踏み込む!

 

8R、必死に突っ込むマティセも、ジュダーはカウンターを取りやすく狙われる

 

それでもマティセは、愚直に突っ込み頭が当たる~ラフに振るマティセに、ジュダーは手が出なく押し込まれる

 

9R、ラウンド開始直後からマティセがプレスを強める~ロープまで追い込み強引に連打!

 

マティセが、振り回しジュダーを追うが当たらない~しかし、ジュダーは手が出せなくなる

 

10R、開始と同時に、マティセが振り回してジュダーを追いかける!

 

ジュダーはジャブを打ちながら廻るが、ついにマティセの右が爆発!

 

ロープに吹っ飛んだジュダーに、マティセが右の追い打ちでジュダーはダウン!

 

立ち上がったジュダーは、必死に廻りながらクリンチ~マティセが豪快な左フック!

 

11R、ジュダーのダメージはどうか!?ロープづたいに廻るジュダーをマティセが追い込む!

 

ジュダーは逃げ回るばかり~マティセが打ちまくるも、防御に徹底するジュダーにクリーンヒットを奪えない

 

12R、ポイントはどうなのか!?振りまくるマティセに、ジュダーは廻りながらクリンチ

 

ジュダーはガードを固めマティセが打ちまくるが、攻めきれず試合終了

 

判定は、113-114 114-113 114-113 僅差2-1でザブ・ジュダーが判定勝ち!

 

ジュダーの足捌き&ポジショニングが素晴らしく、さらに素早い踏み込みからのジャブで逃げ切りだなぁ~と、思われたところにマティセの剛腕爆発!結果は知っていても11R&12Rはハラハラ楽しめた1戦。やはり、個性が違う同士の対決は面白く格闘技の醍醐味でもある。開催地はジュダーのホームでもあるアメリカのニュージャージーだったが、ジャダーの軽いヒットを有効と取らないジャッジがいたら勝者は代わっていたかもしれない。

そしてザブ・ジュダーの次戦は、IBF&WBC王者もデボン・アレキサンダーとWBO王者のティモシー・ブラッドリーが2011年1月に王座統一戦~ブラッドリーが10R負傷判定勝ちして王座統一。だが、IBFは統一戦に認可をしていないのでIBFはアレキサンダーが保持~しかし、2月にIBF王座を返上する。そして3月にザブ・ジュダーと南アフリカのカイザー・マブザと王座決定戦をし、5Rにダウンを奪われるも7Rにダウンを奪い返してTKO勝ちしIBFスーパーライト級王座に返り咲く。

 

★マティセは3ヶ月後の再起戦でWBOインターコンチネンタル王座獲得 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村