観戦記2463 WBOスーパーウェルター級王座戦 ハイメ・ムンギアvsデニス・ホーガン | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

先月(9月17日)3度目の対戦となるサウル・カネロ・アルバレスとゲンナディ・ゴロフキンのラバーマッチが開催された。ドーピングや報酬の問題などがあり、2017年9月 『観戦記1370』 2018年9月 『観戦記2140』 の後に4年空いてしまい実現した1戦。4年の間にサウル・アルバレスはミドル級でIBF王座を獲得~スーパーミドル級で4団体制覇し、ライトヘビー級王座まで獲得した。ライトヘビー級(79.379kg)まで上げてスーパーミドル級で(76.204kg)4団体のベルトを持ち、あくまでもスターでAサイド(主導権)のカネロはミドル級には落とさなく、スーパーミドル級で闘っていない(微妙な163ポンドはあるが)ゴロフキンがスーパーミドル級4団体王座に挑戦した摩訶不思議なスーパーファイト。

敗けたゴロフキンはWBAスーパー&IBFミドル級王座は保持したままだが、WBAレギュラー王者のエリスランディ・ララと対戦なのか!?キューバ人のララとではアメリカでビックマッチというのは難しいので、指名挑戦に厳しいIBFの1位エスキバ・ファルカンと防衛戦になるのか!?ミドル級で弱い上位ランカーなどいないが、終わりも近いゴロフキンだけにWBCミドル級王者のジャーマル・チャーロとの統一戦など観たいが・・・・

やはり、サウル・アルバレスが現代ボクシング界では1番の‘金のなる木‘なのだろうが、ネクスト・カネロと呼ばれる同じメキシコ人のハイメ・ムンギアもメキシコでは少ない中量級のスターとして驀進中!

 

1996年10月にメキシコのバハ・カルフォルニア州ティファナで生まれたハイメ・アーロン・ムンギア・エスコベドは、父もプロボクサーだったので幼い頃からボクシングを始める~メキシコでは珍しくアマチュアで128勝10敗の豊富なキャリアを持ち、メキシコ国内大会で銅メダルを獲得~2012年のロンドン五輪は若くて狙えず、2016年のリオデジャネイロ五輪までは待てないだろうとプロへ。

2013年7月にわずか16歳でデビューして、マヌエル・モラを2RにTKOで降す~ハイペースで試合をこなし、2014年末までさらに7連勝5KOする~2015年は4連勝3KO、2016年はなんと!7連勝7KOして、2017年もモンティエル一家のファン・マシエス・モンティエルを2RにKoするなど7連勝6KOの快進撃。 2018年2月に、初の王座戦となるWBCラテンアメリカスーパーウェルター級王座決定戦でホセ・カルロス・パスを3RにTKOで降す 『観戦記2014』

 

さらに3月にも、ホニー・ナバレッテを3RにKOする~5月に開催予定だったサウル・アルバレスとゲンナディ・ゴロフキンの2戦目が、アルバレスのドーピング問題でバーネス・マーティロスヤンに代わる前にムンギアが抜擢される話が出たが・・・ネバタ州のコミッションがムンギアのミドル級での実席不足からバーネス・マーティロスヤンになった 『観戦記1452』 そして、その1週間後にWBOにスーパーウェルター級王者のサダム・アリに挑戦し4RTKO勝ちして王座栄冠 『観戦記2073』

 

本来は、WBO1位のリアム・スミスが挑戦予定だったがスミスが皮膚炎でムンギアが代打出しての王座奪取~そして、わずか2ヶ月での初防衛戦には挑戦予定だったリアム・スミスの挑戦を受け大差判定勝利 『観戦記2125』

 

9月に、またも2ヶ月弱で2度目の防衛戦となりWBO3位のブランドン・クックを3RにTKOで降す 『観戦記2146』

 

2019年1月は、WBO3位の井上岳志選手の挑戦をメキシコに隣接するテキサス州で判定勝ちして3度目の防衛に成功 『観戦記2354』

 

そして4度目の防衛戦に迎える相手は、元WBOインターコンチネンタル&オリエンタルスーパーウェルター級王者のデニス・ホーガン!

 

1985年3月にアイルランドの東部のキルデアで生まれた‘Hurricane‘デニス・ホーガンは、アマチュアで150戦程闘いプロライセンスはニュージーランドで取得~2011年4月に、ニュージーランドのブリスベンでデビューしてマーロン・トビーを2Rに棄権に追い込む~3勝1KO無敗1分後の2011年10月に、グレンフィッツ・パトリックを4RにTKOで降しオーストラリアクイーンズランド州スーパーミドル級王座を獲得~さらに2連勝して、2012年3月にネイサン・キャロルを7RにTKOで降しオーストラリアクイーンズランド州ミドル級王座を獲得。

さらに5連勝1KOして、2013年にもキャビン・プルーニを判定で降しケルト地区スーパーウェルター級王座を獲得~11月には再度、ネイサン・キャロルを判定で降しオーストラリアミドル級王座を獲得~12月に、ロビー・ブライアントを判定で降し初防衛に成功~2014年3月にも、リロイ・ブラウンを判定で降し2度目の防衛に成功~ンタイトル戦を6RにKO勝ちし、7月にスティーブ・モクソンを2-1の判定で降しWBAオセアニアスーパーウェルター級王座を獲得~11月にノンタイトル戦で4R無効試合も、2015年4月にタイロン・ブランソンを判定で降しNABA北米スーパーウェルター級王座を獲得~6月にも、ケニー・アブリルを判定で降しNABA王座の初防衛に成功~12月に、ジャック・クルカイのWBAスーパーウェルター級暫定王座に挑戦も判定負け。

2016年4月にアンヘル・エルナンデスを判定で降し再起し、サミュエル・コロンバンを判定で降しWBOオリエンタルスーパーウェルター級王座を獲得~11月にも、マ・ヤオイを8R負傷判定で降しWBOオリエンタル王座の初防衛に成功~10月には、野中悠樹選手を大差判定で降しWBOオリエンタル王座2度目の防衛に成功~2018年4月には、ジミー・キリーン・ケリーを判定で降しWBOオリエンタル王座3度目の防衛とWBOインターコンチネンタル王座も獲得さらに12月には、ジェイミー・ウェッチを判定で降しWBOインターコンチネンタル王座の初防衛とIBF環太平洋王座も獲得。

 

世界王座を獲得してから初のメキシコでのリングとなるハイメ・ムンギアが、凱旋試合でも無敗ロードを突き進めるか!?メキシコでは初の試合となるアイルランドのデニス・ホーガンは、3年4ヶ月振りの世界戦で前回挑戦時の大差判定負けの屈辱を晴らすか!?

 

2019年4月13日 WBOスーパーウェルター級王座戦 ハイメ・ムンギアvsデニス・ホーガン

 

ハイメ・ムンギア 32勝26KO無敗 4度目の防衛戦

 

デニス・ホーガン 28勝7KO1敗1分 WBO1位

 

1R、ホーガンが小気味良く動き、ゆったり構えるムンギアに素早く踏み込んでいく!

 

ムンギアも速いジャブからワン・ツーを打つも、かわしてホーガンが右フック!

 

2R、動き廻るホーガンに、ムンギアのパンチは空を切る

 

ムンギアが追い回す~ホーガンかわすが、パンチも当てられない

 

3R、ホーガンが激しく動く~ムンギアが追いかけるも、ホーガンが踏み込み右!

 

ムンギアは下がってクリンチ~ムンギアが振り回して荒れた展開になるも、ムンギアがコースに追い詰め右!さらに追いかけ右!

 

4R、前に出るムンギアも、ホーガンは細かく動き廻りながら踏み込む!

 

激しい落ち合いになる~ホーガンが右を当てるが、ムンギアも右クロス!

 

さらにムンギアが打ち込んでいく~廻るホーガンをムンギアが追い込むが、ホーガンがカウンターの左フック!

 

5R、距離を取るホーガンに、ムンギアが詰める~揉み合いからホーガン右!ムンギア左フック!

 

ムンギア攻める~クリーンヒットは奪えないが、再三コーナーに追い込む!

 

6R、やはり、ムンギアがガンガン攻めてホーガンを追い回す~左ボディー!効いたか!?

 

一気にムンギアが連打~しかし、ホーガンも耐えて極めきれない

 

7R、動くホーガンと振り回すムンギア~お互いに手数多いが、なかなかパンチは当たらない

 

ムンギアが身体ごと当たっていき、ホーガンをコーナーに押し込みボディー!

 

8R、ホーガンは廻りながらも、急に連打で出ていき右!

 

ムンギアは振り回し過ぎて疲れたか~ホーガンに飛び込まれ打たれる!

 

9R、ムンギアが出てホーガンか廻るが、ホーガン左フック~下がったムンギアに右!

 

ホーガンが出る~ムンギアかロープに追い詰められるも、やはり左フックを振り回す

 

10R、ホーガンが細かくパンチを出していくが、ムンギアの圧力でロープに追い込まれる

 

ホーガンも必死に廻りながら返すが、ムンギアはメキシカンらしい柔らかさでパンチを流す

 

11R、ムンギアがゴングと同時に身体ごと当たっていくが、ムンギアがオーバーハンドの右!

 

ムンギアは効いたと思われたが、直ぐに連打で出てくる~しかし、パンチを当てているのはホーガンか!?

 

12、ポイントはどうか!?お互いに手数減らず打ち合い、場内は地元ムンギアへ大歓声

 

ホーガンも、ラストラウンドだけに押し敗けない~身体で当たりながら右!

 

判定は、114-114 115-113 116-112 2-0でハイメ・ムンギアの判定勝ち!

 

ドローが1者いるデビュー以来、初の苦戦といっていいハイメ・ムンギアがWBOスーパーウェルター級王座4度目の防衛に成功!減量も厳しいらしくミドル級への転向が間近と言われるムンギアだが、ランキング1位に体格では1回り大きかったがカウンターを喰らって苦戦。採点表を見ると、ジャッジ3者がムンギアに10点を付けたのは3R、5R、6R、12R。ホーガンにジャッジ3者が10点を付けたのは8R、10Rのみ。

試合後にホーガン陣営はWBOに即時再戦指令を出すように要望を出したらしいが、WBOは認めずにムンギアは5ヶ月後の2019年9月に全勝でWBO13位のパトリック・アロティと5度目の防衛戦。

2度目の世界挑戦も判定敗けとなったデニス・ホーガンは、善戦が認められたのか8ヶ月後の12月にWBCミドル級王者のジャーマル・チャーロに3年8ヶ月振りのアメリカのリングで挑戦。

 

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