観戦記2449 WBAインターナショナルスーパーウェルター級王座決定戦 アンソニー・ファウラーv | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

東京オリンピックにまつわる賄賂の問題が次々と放送され嫌気がする日々だが、アスリートには全く関係のないところでの巨大ビジネスとしてのオリンピックは何とかならないのだろうか!?とは言っても、とっくにプロとして参加している国の方が多いオリンピックなのでサッカーのワールドカップのようなもので良いのではないか!?日本でも陸上選手やバトミントン選手などで、プロ転向しながらオリンピックを目指す選手が増えてきたのも練習環境を考えたら当たり前のことだろう。海外ではオリンピック後にプロ格闘家に転向するのはエリートコースの当たり前の道だが、日本ではボクシングや柔道などの競技からプロになるにはかなりの軋轢がいまだにある。

同日に兄弟でオリンピック柔道金メダルを獲得した阿部一二三選手&阿部詩選手などはルックスの良さや爽やかさもありプロ転向したら凄まじいお金を稼げただろうが・・・そこは日本柔道家らしい、武道家で全くそんな素振りはない。

やはり幼い頃の環境がスポーツ選手には大事だろうから、兄弟で同じスポーツをしている例が多い。プロ野球選手とプロサッカー選手の兄弟というのは聞かないが、サッカーとボクサーで従兄弟で一流選手というのがサッカーでイングランド代表にもなっているロビー・ファウラーとボクシングで世界ランカーのアンソニー・ファウラー!

 

1991年3月にイギリスのリバプールに生まれたアンソニー・ファウラーは、従兄弟に元イングランド代表フォワードのロビー・ファウラーがいる。2008年の英国ユース王者~2013年世界選手権銅メダル2014年度コモンウェルスミドル級優勝などトップアマとして活躍し、2016年リオデジャネイロ五輪にも出場などアマチュア戦績は190勝19敗。

2017年5月にイギリスのシェ―フィールドでデビューし、アーターズ・ガイキンスに1RでTKO勝ち~ハイペースで2017年はさらに3連勝2KO~2018年も、イングランド国内で3連勝3KOする。

そして初の王座戦となり、WBAインターナショナルスーパーウェルター級王座決定戦で対戦するのはスコット・フィッツジェラルド!

 

イングランドの北西部ランカシャーで生まれたスコット・フィッツジェラルドは、アマチュアでは英国ABAナショナル優勝など戦績を積む~2016年2月にデビューして、ベン・ヒープに3RでTKO勝ち~さらに4連勝2KOして、2017年3月に初の8回戦でアンドレイ・セプールを4RにTKOで降す~さらに4連勝3KOして、2018年9月に初の10回戦でクレイグ・モリスに判定勝ち~2019年2月にも、ラドスラフ・ミテフに2RでKO勝ち。

 

イギリストップアマから無敗で駆け上がっていくアンソニー・ファウラーに、アマチュア実績ではファウラーに劣るもプロ戦績では上回るスコット・フィッツジェラルドの無敗対決はリバプールのエコーアリーナで激突!

 

2019年3月30日 WBAインターナショナルスーパーウェルター級王座決定戦 アンソニー・ファウラーvsスコット・フィッツジェラルド

 

アンソニー・ファウラー 9勝8KO無敗

 

スコット・フィッツジェラルド 12勝9KO無敗

 

1R、イギリス人同士らしい、綺麗な構えから左の差し合い

 

ファウラーのタイミングがいいジャブが、フィッツジェラルドの出際を捕える!

 

2R、ファウラーがドッシリ構えて左を伸ばす~フィッツジェラルドの方が足を使い廻る

 

ファウラーが出てくるが、フィッツジェラルドは廻りながらボディー!

 

3R、手数はフィッツジェラルドが多い~ファウラーはジックリ見ながら的確に当てる

 

フィッツジェラルドは前に出て打っていくが、打ち終わりをファウラーが狙う!

 

4R、細かくジャブを打つフィッツジェラルドに、ファウラーは潜っていきボディー連打!

 

フィッツジェラルドは左はいいが、そこからが続かない~しかし、ファウラーの左にリターンの右!

 

5R、ファウラーが手数を増していくも、フィッツジェラルドはタイミングいい左を当てる

 

左ばかりのフィッツジェラルドだが、ファウラーがジャブを掻い潜って入ろうとするところにアッパー!

 

6R、前に出るフィッツジェラルドも手数は少ないか!?下がりながら廻るが、手数多いファウラー

 

それでもフィッツジェラルドの突進が止まらない~手数も増して、ファウラーをロープに追い込み右!

 

7R、低く入ってくるファウラーに、フィッツジェラルドは大きく廻りながらジャブを伸ばす

 

フィッツジェラルドのジャブを掻い潜って、ファウラーはボディー連打!

 

8R、フィッツジェラルドが勢いに乗って出てくるが、ファウラーは打ち終わりを狙う!

 

それでもフィッツジェラルドは止まらない~ファウラーの左に踏み込んで右を被せる!

 

9R、ファウラーは距離を取りながら手を出すが、フィッツジェラルドは勢いよく飛び込み右!

 

フィッツジェラルドはステップよく飛び込むが、かわしたファウラーがアッパーでカチ上げる!

 

フィッツジェラルド効いた~ファウラーが凄まじい連打!

 

10R、ポイントは競っているだろうが、お互いに出れない~それでもフィッツジェラルドの左に、ファウラーは右を打ち降ろす!

 

ファウラーが低く入ろうとしたところに、フィッツジェラルドがカウンターのアッパー!

 

ファウラー効いた!フィッツジェラルドは一気の連打でダウンを奪う!

 

立ち上がったファウラーに、フィッツジェラルドが極めにいく!ファウラーも必死にクリンチして試合終了

 

判定は、96-94 94-95 94-95 2-1でスコット・フィッツジェラルドの勝利!

 

ラストラウンドにダウンを奪ったフィッツジェラルドが、イギリス期待のファウラーに逆転で判定勝利!フィッツジェラルドが初回からファウラーを喰ってやろうと前に前に出ていき、ポイントを離されずに最終ラウンドでダウンを奪って逆転とは・・・最終ラウンドが2ポイントフィッツジェラルドだから、9Rまでは88-84、86-85、86-85だった事になるので最終ラウンドのダウンが無ければファウラーは悪くても1-0のドローだった。

勝利したスコット・フィッツジェラルドは、7ヶ月後の10月にテッド・チーズマンのBBBofc英国スーパーウェルター級王座に挑戦。デビュー以来の連勝を止められてしまったアンソニー・ファウラーは、わずか5ヶ月で再起して8月にブライアン・ローズとWBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦で対戦。

 

★従兄弟のロビー・ファウラーは引退後タイ、オーストラリア、インドで監督 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村