《本日のDVD鑑賞》
先月(8月6日)横紋筋融解症で戦線を離脱していた、全勝全KOの世界ランカーバージル・オルティスJrが1年4ヶ月振りの試合でWBOウェルター級5位のマイケル・マッキンソンを9RTKO勝ちして全勝全KOを19まで伸ばしいよいよ世界戦への準備が整った。しかしウェルター級は、WBAスーパー&WBC&IBF王者のエロール・スペンスJrとWBO王者のテレンス・クロフォードの4団体統一ウェルター級王座戦の合意間近と言われているので・・・・WBA第2王者の、エイマンタス・スタニオニスへの挑戦となるのだろうか!?
やはり、格闘技である以上は全勝全KOというのは何とも魅力的でファンタジーがある。86.9%のKO率を誇る井上尚弥選手は、デビュー4戦目の日本ライトフライ級王座に挑戦した試合で 『観戦記563』 後のWBA&IBFライトフライ級王者になる田口良一選手に、意地を断ち切れずに初の判定となった。4戦目で日本王者を倒せなくて残念というのも凄まじい話だが、バージル・オルティスJrは全勝全KOで世界王者になれるのか!?
そして現役でもう1人全勝全KOのKOマシーンといえば、いまやMMAでの一大大国となったタゲスタン共和国のアルツール・ベテルビエフ!
1985年1月にロシア生まれと言っても連邦国家で広大の土地で民族も多く、タゲスタン共和国のハサヴユルトに生まれたアルツール・アシルベコヴィッチ・ベテルビエフ。UFCライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフや、あのヴォルグ・ハンや、日菜太選手にも勝利したジャバル・アスケロフ、UFCフライ級王座に挑戦したアリ・バガウティノフなどもダゲスタン共和国出身~やはり柔道、サンボ出身が多くMMA向きの選手が多い。
ロシア系ならばの、まさにトップアマの戦績で19歳の2006年にヨーロッパ選手権ライトヘビー級で金メダル~2007年のロシア選手権では、後に3団体統一ライトヘビー級王者になるセルゲイ・コバレフに勝利~2008年の北京オリンピックでは、張小平に負け2回戦敗退~2009年のAIBA世界選手権で優勝~2010年ヨーロッパ選手権で優勝~2011年の世界選手権では、後のクルーザー級統一王者になるオレクサンドル・ウシクに敗れる~2012年のロンドンオリンピックでも、準々決勝でウシクに敗れる。
カナダに拠点を移し、2013年6月にクリスチャン・クルスを2RにTKOで降しデビュー戦を飾る~9月には、レイコ・サンダースを3Rに棄権に追い込む~さらに3連勝3KOして、9月に初の名前のある相手となる元IBFライトヘビー級王者のタボリス・クラウドとNABA北米ライトヘビー級王座決定戦で対戦し2RにKOして王座栄冠 『観戦記2403』
そして主要4団体のランキングアップの為に、NABO北米王座とIBF北米王座決定戦で対戦するのはジェフ・ページJr!
アメリカのカンサス州アンドーバーに生まれたジェフ・ページJrは、アマチュアでは公式には12勝12敗で目立ったタイトルは無い~2013年3月にクルーザー級でデビューして、マーロン・ジャクソンに判定勝ち~さらに7連勝5KOして、2013年9月にデメトリアス・ウォーカーを判定で降しカンサス州ライトヘビー級王座を獲得~さらに11月にもドニー・マッカリーをKOして、UBF中西部ライトヘビー級王座を獲得。
さらに2連勝1KO後の2014年4月に、ホセ・スピアマンを4RにTKOで降しカンサス州王座初防衛とUBF全米ライトヘビー級王座を獲得~6月にも、ドミニク・アレクサンダーを6RにKOしてUBFインターコンチネンタル王座とABAライトヘビー級王座を獲得~10月には、マクセル・テイラーを5RにKOしててUBFインターコンチネンタル王座の初防衛に成功。
6戦6勝6KOでNABA北米王座を獲得したアルツール・ベテルビエフが、地域王座も多く獲得しているジェフ・ページとの無敗同士の対戦!最高でも4Rまでしか闘っていないベテルビエフに、ページは倍以上のキャリアを生かせるか!?
2014年12月19日 NABA北米&IBF北米&NABO北米ライトヘビー級王座戦 アルツール・ベテルビエフvsジェフ・ページJr
アルツール・ベテルビエフ 6勝6KO無敗 NABA北米王者
ジェフ・ページJr 15勝10KO無敗 UBFインターコンチネンタル王者
1R、いきなりベテルビエフが突っ込み右~左も空振り
左右に廻り避けていくページは、左を伸ばしていく
それでもベテルビエフのプレッシャーは緩まない~飛び込んできたページに、ベテルビエフは右で撃ち落とす!
ページはロープ~コーナーに追い詰められるも、左右に動きながら打ち返していく
ベテルビエフは追い回すも、的中率悪く逃げられる
ラウンド終了間際、ページはクリンチから離れ際にベテルビエフの右をかわして右ストレート!なんとベテルビエフはダウン!
ベテルビエフが、立ち上がったところでラウンド終了
2R、怒りのベテルビエフが、いきなり詰めてくる!
ページは必死に左右に動くが、ベテルビエフは逃さず左フック!
ページ効いた!走るように逃げるページに、ベテルビエフが右で追いかける!
ページは必死にクリンチも、ベテルビエフが右で払い落とす!後頭部気味だがダウン!
立ち上がったページに、ベテルビエフは焦らず追い込む~ページは廻りながらワン・ツー!
ベテルビエフが無表情で極めにいく!ページも、ロープに詰まりながら合わせようとする!
しかし、ベテルビエフが身体を振りながら狙いすました右!ページは再びダウン!
それでも立ち上がったページ~ベテルビエフは無慈悲な右を伸ばす!
必死に下がるページに、ベテルビエフは身体ごとブツかり左!
崩れ落ちるページに、ベテルビエフはオマケの左で試合終了!
圧倒的なノーマーシー振りを魅せたアルツール・ベテルビエフが、2RにKO勝ちでNABA北米王座の初防衛とNABO北米&IBF北米ライトヘビー級王座を獲得!映画「ロッキー」シリーズの新作に出て欲しいぐらいの惨劇を魅せるベテルビエフだが、ジャブだけでも倒せそうに見えるぐらいの固そうなパンチ。そろそろ名のある相手との対戦が熱望されるが、次戦は4ヶ月後の2015年4月に再びカナダのケベックシティーコロシアムでガブリエル・カンピージョとIBF北米王座の初防衛戦。
初黒星となったジェフ・ページJrは、なんと2ヶ月後に再起してコーデル・フォードと6回戦で対戦し判定勝ち。
★ベテルビエフは敬虔なイスラム教徒で政治的な思想もあり海外渡航が嫌らしい 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村