観戦記2429 UFC73 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsヒース・ヒーリング | 人生マイペンライ

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今年は、あの1997年10月のヒクソン・グレイシーvs高田延彦が行われたPRIDE.1から25年になる。PRIDEが実質稼働していたのは10年で、トーナメントが中心で王者はヘビー級の初代がアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ~2代目はエメリヤーエンコ・ヒョードル(暫定王者にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)ミドル級は初代がヴァンダレイ・シウバで、2代目がダン・ヘンダーソン。ウェルター級も初代がダン・ヘンダーソンで、ライト級で五味隆則選手が王者。防衛戦はヒョードルが3度成功、ヴァンダレイが4度成功している。ヴァンダレイ・シウバはPRIDE参戦中に、UFCでティト・オーティズとUFCミドル級王座絵決定戦で対戦するも判定負け~PRIDE消滅後にUFCに再登場するが、王座戦には辿り着けなかった。ヒョードルはPRIDE消滅後にはBellatorなどには参戦するも、とうとうUFCには参戦ないまま。五味選手はUFCに参戦も、王座戦には絡めなかった。ダン・ヘンダーソンはUFC17のミドル級(現ライトヘビー級)トーナメントで優勝するも、王座にはライトヘビー級とミドル級で王座に2度挑戦もUFC王座は獲得できなかった。

そして、暫定ながらUFCヘビー級とPRIDEの両王者になったのは‘ミノタウロ‘アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラだけ!

 

1976年6月にブラジルのバイーア州ヴィクトリア・ダ・コンキスタで生まれた‘柔術マジシャン‘アントニオ・ホドリゴ・コヘイア・ノゲイラは、4歳から柔道を始め10代半ばにはボクシングを始める~1993年11月のUFC.1でのホイス・グレイシーに憧れてホイスに柔術で勝っているブラジリアン柔術ヒカルド・デラヒーバの弟子ギリェルメ・アサッドの弟子になる~その後ヒカルド・デラヒーバの弟子にもなり、リオデジャイロ柔術選手権7度優勝~ノースイースタン柔術選手権6度優勝~パンアメリカ柔術選手権97kg級優勝。

アメリカに移住してプロに転向し、1999年6月にWorld Extrime Fighting.5でデビッド・ドッドに1Rで1本勝ち~10月にもWEF.7で、ネイト・シュローダーに1Rで1本勝ち~そして同月にRINGS KOKトーナメントに参戦し、1回戦でヴァレンタイン・オーフレイムに

1Rで1本勝ち~2回戦も、コーチキン・ユーリに1Rで1本勝ち~2000年1月に、ジェレミー・ホーンを判定で降しWEFヘビー級王座を獲得~2月にKOKトーナメント準々決勝でアンドレイ・コピロフを判定で降す~準決勝では、ダン・ヘンダーソンに延長1-2の判定で敗れる~8月に高坂剛選手とドロー~10月のRINGS KOKトーナメントではラバザノブ・アフメッド、田村潔司選手、ヴォルグ・ハン、金原弘光選手、ヴァレンタイン・オーフレイムを降し優勝。

7月のPRIDE.15に参戦し、ゲーリー・グッドリッジに1Rで1本勝ち。

 

9月のPRIDE.16でも、マーク・コールマンに1Rで1本勝ち~11月のPRIDE.17で、ヒース・ヒーリングとPRIDEヘビー級王座決定戦で対戦し判定勝ちで王座栄冠~2002年2月のPRIDE.19で、エンセン井上選手に1Rで1本勝ち~8月にはUFOに参戦し、菊田早苗選手を2RにKOする~さらに同月には、国立競技場でのDynamiteでボブ・サップに2Rで1本勝ち~11月のPRIDE.23では、セーム・シュルトを1Rに1本で降す~12月のPRIDE.24でも、ダンヘンダーソンに3Rで1本勝ち~しかし、2003年3月のPRIDE.25でエメリヤーエンコ・ヒョードルに判定負けで王座陥落。

8月のPRIDE Groudprixで、元UFC王者のリコ・ロドリゲスに判定勝ち~11月にヒョードルの怪我によるPRIDEヘビー級暫定王者決定戦で、ミルコ・クロップに2Rで1本勝ちして暫定王座獲得 『観戦記206 2004年4月からのPRIDE Groudprix1回戦で、横井宏孝選手に2Rで1本勝ち~6月の2回戦で、ヒース・ヒーリングとの再戦を2Rに1本勝ち。

 

8月の準決勝でも、セルゲイ・ハリトーノフに判定勝ち~同日のエメリヤーエンコ・ヒョードルとの決勝は、1Rにバッティングで無効試合~大晦日のPRIDE男祭りで、エメリヤーエンコ・ヒョードルと再戦も判定負け。

2005年6月のPRIDE Groudprixで、パウエル・ナツラに1RTKO勝ち~2006年2月のPRIDE.31で、田村潔司選手に1Rで1本勝ち~5月からのPRIDE無差別級Groudprixでは、1回戦はスールを1Rで1本に降す~月の2回戦では、ファブリシオ・ヴェウドゥムに判定勝ち~しかし、9月の準決勝ではジョシュ・バーネットに判定負け~12月のPRIDE男祭りでは、ジョシュ・バーネットとの再戦で判定勝ち。

 

そして、2007年に入りPRIDEが衝撃帝な消滅となる~一応、UFCが買収した事にはなり1部選手はUFCに参戦・・・・アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラは、早くも7月のUFC73に登場!対戦するのは、PRIDEで2度対戦したヒース・ヒーリングと対戦!

 

1987年3月にアメリカのテキサス州ウェーコで生まれた‘テキサスの暴れ馬‘ヒース・ヒーリングはアマリロで育ち、サッカーをしてたが18歳からMMAの練習をしながらウェスト・テキサスA&M大学でレスリングを習う~コンピュータープログラムの仕事をしながらサンボを習い全米選手権で優勝。

1997年4月に20歳でUnified Shoot Wrestring Federation.4でデビューして、クリス・ギリンに1Rで1本勝ち~12月のUnified Shoot Wrestring Federation.7で、エヴァン・ターナーとのUSWFヘビー級王者決定戦は1Rに棄権敗けで王座獲得ならず~11月にPSDAでエヴァン・ターナーに1Rで1本勝ちしてリベンジすると、様々なマイナー団体でさらに2勝1敗~1999年6月のバス・ルッテントーナメントでは、2試合とも1Rに1本勝ちして優勝~7月のWorld Vate Tudo Championshipトーナメントで、決勝まで進むもアレッシャンドリ・カカリコに1-2の判定負け~9月のSuper Browl.13トーナメントでは、1回戦でロッキー・バティスティーニに1Rで1本勝ち~同日の準決勝でも、ショーン・マッコリーに1Rで1本勝ち~決勝でも、ボブ・シュライバーに1RでTKO勝ちして優勝。

2000年にもマイナー団体で2連勝して、6月のPRIDE.9で初来日しウィリー・ピータースに1Rで1本勝ち~10月のPRIDE.11でも、トム・エリクソンを1Rに1本で降す~12月のPRIDE.12では、エンセン井上選手に1RでTKO勝ち~2001年3月のPRIDE.13でも、ソボレフ・デニスに1Rで1本勝ち~5月のPRIDE.14では、ビクトー・ベウフォートに判定負け~7月のPRIDE.15で、マーク・ケアーを2RにTKOで降す~11月のPRIDE.17でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとPRIDEヘビー級王者決定戦で対戦も判定負け。

2002年2月のPRIDE.19で、イゴール・ボブチャンチンに判定勝ち~9月のPRIDE.22でも、コーチキン・ユーリに1RでTKO勝ち~11月のPRIDE.23では、エメーリヤエンコ・ヒョードルに1R終了時TKO負け~2003年6月のPRIDE26では、ミルコ・クロコップに1RでTKO負け~2003年11月のPRIDE Ground Prixでは、山本宣久選手に3Rで1本勝ち~12月のPRIDE男祭りでは、ジャイアント・シルバに3Rで1本勝ち~2004年2月のPRIDE.27で、ガン・マッギーに判定勝ち~4月のPRIDE Ground Prix1回戦で、高橋義生選手に1RでTKO勝ち~しかし、6月の2回戦でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに2Rで1本負け~10月のPRIDE.28で、横井宏孝選手に2RでTKO勝ち。

PRIDEが崩壊し、2005年3月のHERO‘Sでサム・グレコに1R負傷TKO負け~大晦日のDynamiteで、中井芳広選手に試合前にキスをされて殴り失神させ無効試合~2006年3月のHERO‘Sで、ゲーリー・グッドリッジに2RでKO勝ち~UFCと契約し、2007年1月のUFC Fight Night.8でジェイク・オブライエンに判定負け~4月のUFC69で、ブラッド・アイムスに判定勝ち

 

ついにPRIDEを象徴する1人である、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがUFCに初登場!一足先にUFCに参戦しているヒーリングは、ノゲイラにPRIDEで2敗しているだけにホームのアメリカで雪辱できるか!?

 

2007年7月7日 UFC73 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsヒース・ヒーリング

 

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 29勝4敗1分 元PRIDEヘビー級暫定王者

 

ヒース・ヒーリング 27勝12敗1無効試合

 

1R、開始と同時に両者ともにオクタゴン中央に出て、ヒーリングのローにノゲイラは右!

 

ヒーリングがパンチも、ノゲイラは組み付いて崩しサイドを取る

 

ノゲイラハーフからコツコツパンチを落とすが、ヒーリング上手く立つ

 

パンチの打ち合いでも、ノゲイラが押していく~ヒーリングから組み付きにいくが、ノゲイラは首相撲でコントロールして切る

 

パンチの展開が続く~ノゲイラがショートの右を何度も当てる!

 

さらに左でヒーリングは大きくよろける!ノゲイラ追いかけヒザ!

 

ノゲイラがプレスをかけ続け、ヒーリングの組み付きは切る~首相撲からヒザ!

 

ノゲイラが打撃で出る~ヒーリングは鼻血を出している!ノゲイラが組み付きバックを取る

 

しかし、切ったヒーリングが左ハイキック!吹っ飛ぶノゲイラ!

 

ヒーリングが凄まじいパウンドも!ノゲイラが下から狙おうとすると、ヒーリングから離れる~再びノゲイラがタックル!しかし、ヒーリングは上になり立ち上がる

 

2R、ヒーリングが、廻らながらパンチ~再度、左ハイキックを狙う!

 

ノゲイラが前に出ていき、出血しているヒーリングの顔面に左を当てていく

 

手数はヒーリングが多いが、ノゲイラのプレスに金網まで追い込まれる!ヒーリングは廻りながらハイキック~ミドルも、ノゲイラがタックル!

 

すかさずノゲイラがハーフ~マウント!嫌がったヒーリングが逃れようとすれば、ノゲイラはスルスルッとバックを奪う!

 

ノゲイラ一気に廻りながらバックチョークを狙うが、ヒーリングも止まらず抜いて上になる

 

しかし、ヒーリングはノゲイラの寝技を警戒して立つ~廻るヒーリングに、ノゲイラがワン・ツーから押し込む

 

ノゲイラがヒーリングを追い回す~捕まえて、ヒザからテイクダウンを奪い拳を落とす!

 

3R、ヒーリングが牽制のローも、かわしたノゲイラが踏み込み左を当てる

 

ヒーリングは廻る時間が長くなる~ノゲイラが、タックルからテイクダウン!

 

足を絡ませ、パンチを落としながらバックを取る!

 

回転してチョークを狙う~ノゲイラは極まらないとみるとフェイスロック!

 

またも抜いたヒーリングが、上を取ってヒジを落とす!

 

しかし、ノゲイラは腕を取りにいく~ヒーリングは回転して逃れるが、ノゲイラはバックから首を狙う!

 

またもヒーリング抜けて立つが、ノゲイラがパンチで追い回す~ヒーリング左ミドル!

 

しかし、最後までノゲイラの左を貰い右で下げさせられる

 

判定は、ジャッジ3者とも29-28でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの判定勝ち!

 

見事に、元PRIDEヘビー級王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがUFC初登場で勝利する!1Rにかがんだ所にハイキックを受けた時は大ピンチだったが、そこはノゲイラらしいピンチを凌いで逆転攻勢に出るらしさが出た試合となる。この試合がUFC73のPPV開幕カードだったので、アメリカのMMAファンにも印象を残す好試合だが・・・ノゲイラらしい柔術マジシャンな1本を魅せつけてほしかった。

そして、この時点でヘビー級王者ランディ・クートゥアが契約問題でUFCと揉めていて戦線離脱中・・・そしてノゲイラの次戦は、2008年2月のUFC81でそのランディ・クゥートゥアに王座を奪われたティム・シルビアとノゲイラでUFCヘビー級暫定王者決定戦。ノゲイラに3連敗となってしまったヒーリングは、2008年3月のUFC82でシーク・コンゴに2-1の判定勝ち~そして、8月のUFC87で・・・・元WWEヘビー級王者のブロック・レスナーのUFC2戦目として対戦。

 

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