観戦記2417 UFC Fight Night.152 チャールズ・オリベイラvsニック・レン | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

早いもので今年は、PRIDEが誕生した1997年10月11日から25年になる。RIZINが2015年末に誕生し早くも6年半になるが、やはりPRIDEへの望郷の念は消えることはない。それでも6月19日のRIZIN、K-1、RISEが協力体制にて東京ドームで開催された 「The Mutch」 の熱をみると、あの頃の熱さを感じて嬉しくて泣けてきた。格闘技としての東京ドーム開催は、2003年11月のPRIDE GRANDPRIX以来というのだから待ちに待った大会となった。そのPRIDE GRANDPRIX.2003では、ミドル級グランプリでヴァンダレイ・シウバが感動の優勝。そしてセミファイナルでは、これぞアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ!と、いうミルコ・クロコップの打撃を耐えに耐えて2Rに1本勝ちしてミルコにMMA初黒星を付け『観戦記206』 東京ドームが爆発したのを鮮明に覚えている。

このノゲイラのボロボロになりながら1本勝ちという闘い方と風貌で、はエメリヤーエンコ・ヒョードルよりも人気があった。なんといっても変幻自在な柔術テクニックが、氷の拳よりも日本人には感情移入しやすい。そのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが翌年の2004年PRIDE GRANDPRIX.2004では、得意の腕十字&三角締めに加えて1回戦&2回戦でスピニングチョーク(アナコンダチョーク)を魅せて1本を取ったシーンは柔術マジシャン振りを発揮してPRIDEファンを熱狂させた。

現代MMA、しかもUFCでは中々柔術マジシャンタイプの選手は活躍できていないが、アナコンダチョークやカーフスライサーなどを使いUFC最多フィニッシュ&最多1本を誇るのがチャールズ・オリヴェイラ!

 

1989年10月にブラジルのサンパウロで生まれたチャールズ・オリベイラ・ダ・シウヴァ(シャールズ・オリヴェイラ)は、かなり環境の悪いスラム街で育ったらしく幼少期はサッカーをする~7歳の時に心雑音とリウマチ熱を発症し、歩行困難になる程の症状でサッカーを辞める。路上でチーズサラダを売って生活し、12歳からブラジリアン柔術を習う~後にRIZINライト級王者になるホベルト・サトシ・ソウザとは柔術大会で6~7回闘い全敗だったらしい。

18歳の2008年3月に、Predator FCのウェルター級トーナメントでデビューして3連勝で優勝~12月にKawai Areana.1で1RにTKO勝ちし、同月のKorea Fight.1トーナメントも優勝~2009年4月には、ドム・スタンコを1Rに1本で降しUSKBA東海岸ライト級王座を獲得~さらに、様々なマイナー団体で5連勝してUFCと契約。

8月のUFC on Versus2でダレン・エレキンスに1R41秒で1本勝ち~9月のUFCFight Night22でエフレイン・エスクデロに3Rで1本勝ちするも、12月のUFC124でシム・ミラーに1Rで1本負け。

2011年6月のUFC on Versus.4でニック・レンツを2Rで1本勝ちするも、試合以後にオリベイラの蹴り上げの反則が認められ反則負けになる

8月のUFC on Versus.5で、ドナルド・セラーニに1RでTKO負け~2012年に入り2連勝するが、9月のUFC152でカブ・スワンソンに1RでKO負け~2013年7月のUFC162でも、フランク・エドガーに判定負け~しかし2014年からは、アンディ・オーグル、日沖発選手、ジェレミー・スティーブンス、2015年5月のUFC Fight Night.67ニック・レンとの再戦も3Rで1本勝ちするなど4連勝

 

8月のUFC Fight Night.74のメインでフェザー級5位のマックス・ホロウェイと対戦するが、オリベイラが食道を痛め1RにTKO負け。

12月のUFC on FOX.17でマイリス・ジュリーを1Rに1本で降すも、2016年8月のUFC on FOX.21でアンソニー・ペティスに3Rで1本負け~11月のUFC Fight Night.98でフェザー級リミットをオーバーしたうえにリカルド・ラマスに2Rで1本負け~2017年4月のUFC210では、ウィル・ブルックスに1Rで1本勝ち~12月のUFC218では、ポール・フェルダーに2RでTKO負け~2018年6月のUFC225では、クレイ・グイダに1Rに1本勝ち~2018年9月のUFC Fight Night.137で、クリストス・ジアゴスに2Rで1本勝ち~12月のUFC on FOX.31で、ジム・ミラーに1本勝ち 『観戦記2054』

 

2019年2月のUFC Fight Night.144で、デビッド・テイマーを2Rにアナコンダチョークで1本を奪う。

 

そして、わずか3ヶ月後のUFC Fight Night.152で3度目の対戦となるニック・レンツと対戦!

 

1984年8月にアメリカのテキサス州エルパソで生まれた‘The Canny‘ニック・レンツは、ミネソタ大学時にはレスリングのディビジョン.1で活躍し州王者にもなる~ビデオゲームのオンラインストアーなどをしながらMMAの練習をして、2005年8月から様々なマイナー団体で試合をする。

2009年9月のUFC103でUFCデビューし、ハファエロ・オリヴェイラに判定勝ち~2010年1月のUFC Fight Night.20で、チアゴ・タバレスとドロー~その後は4連勝も、2011年6月のUFC on Versus.4でチャールズ・オリベイラとは蹴り上げられ無効試合~マーク・ボーチェック、エヴァン・ダナムに連敗も、2012年8月のUFC150で光岡映治選手に1RでTKO勝ち~2013年1月、UFC on FX.7でディエゴ・ヌネスに判定勝ち~5月のUFC on FX.8でも、ハクラン・ディアスに判定勝ち~12月のUFC on FX.9では、フェザー級1位のチャド・メンデスに判定負け~2014年5月のUFC Fight Night.40で、マニー・ガンブリャンに判定勝ち~2015年5月のUFC Fight Night.67で、チャールズ・オリベイラと再戦も3Rに1本負け。

2015年12月のUFC on FOX.17で、ダニー・カスティーリョに判定勝ち~2016年9月のUFC203で、マイケル・マクブライドに2RでTKO勝ち~2017年2月のUFC208で、イスラム・マカチェフに判定負け~11月のUFC Fight Night.121で、ウィル・ブルックスに2Rで1本勝ち~2018年6月のUFC Fight Night.131では、デビッド・テイマーに判定負け~10月のUFC229で、グレイ・メイナードに2RでKO勝ち~2019年2月のUFC on ESPN.1で、スコット・ホルツマンに判定勝ち。

 

4連続1本勝ち中でライト級15位のチャールズ・オリベイラが、3度目の対決となるニック・レンツと対戦!レンツも連勝中だが、1戦目は無効試合だったものの実質2連続1本負けしているオリベイラに一矢報いてランキング入りできるか!?

 

2019年5月18日 UFC Fight Night.152 チャールズ・オリベイラvsニック・レンツ

 

チャールズ・オリベイラ 26勝8敗1無効試合 ライト級15位

 

ニック・レンツ 30勝9敗2分1無効試合

 

1R、細かく動きながら廻るレンツに、オリベイラはロー~前蹴り!

 

レンツから組つくが、オリベイラの首相撲を嫌い離れる~お互いに蹴り合いから、オリベイラが飛び込む!

 

またもレンツから組付きにいくが、オリベイラはヒジで突き放す~レンツはローは当てるが、オリベイラの右が伸びてくる!

 

オリベイラが飛び込みヒジ~首相撲からヒザを狙うが、レンツに足を取られ押し込まれる

 

レンツも細かく打撃を当てるが、有効打はオリベイラが多いか!?

 

レンツが組み付いて倒すが、オリベイラが上を取る!

 

オリベイラは、ヒジを落としながらレンツをコントロール~立ち上がってラウンド終了

 

2R、レンツがバックスピン~右ミドルと足技を魅せるが、オリベイラはキャッチして右!

 

しかし、オリベイラは下から足を絡ませ首を取りにいく!

 

なんとか抜いたレンツが上になる~ヒジを振り落とす!

 

オリベイラが蹴り上げで一時中断~オリベイラが立ち上がりワン・ツー~レンツもワン・ツーから右ミドル!

 

オリベイラは蹴り足をキャッチして右ストレート!レンツは吹っ飛ぶ!

 

すかさずオリベイラがパウンド!横を向いたレンツにレフリーが割って入る!

 

3度目の対決は、見事にチャールズ・オリベイラが2RでTKO勝ちで決着をつける!レスラーのレンツに下からの極めがあるオリベイラの展開と思われたが、オリベイラがパンチからのパウンドで完勝する。レスラーのレンツがタックル~下からの極めがあるオリベイラの展開と思われたが、オリベイラがパンチからのパウンドで圧倒。この試合を観て‘跳関十段‘青木真也選手が 『オリベイラに関しては強い打撃と強いサブミッションの選手、レベルが違いますよね。下になっても引っかけて、足関もあるし。近い距離でのヒジもヒザも強い。アレは厄介ですよ。結果的にスクランブルになっている。サブミッションが強いからできるスクランブルで、レスラーは相手にするのが凄く嫌だと思います』 と話す。レスラーのテイクダウンを無効化しますよね。下からのコントロール、攻めの評価が少ないなかでアレだけできるのは化け物でしょう。ちょっと流れは違いますが、今成正和選手に打撃、エルボーやヒジがあるのがチャールズ・オリベイラじゃないかと思います。

足関節はスイープだというのは、中井祐樹さんが早い段階で言っていたことなんです。オモプラッタとヒールフックはスイープだと言っていました。でスイープは2Pだから、2Pのモノはテイクダウンだという教えで。がぶりはパスガードだという言葉と一緒に教えられましたね。もともと八隅(孝平)さんも言っていたし、それがパラエストラの教えになっていました』 そして打撃でフィニッシュした事にも 『北米MMAの勝ち方の裏側をやって勝っている。だから気になるんです。独創性がある選手なので』 と絶賛する。

そして、オリヴェイラの次戦は6ヶ月後のUFC Fight Night.164でジャレッド・ゴードンと対決。3度目の対決で勝利を飾れなかったニック・レンツは、8ヶ月後の2020年1月開催のUFC Fight Night.166でアーノルド・アレンに判定負けして連敗。

 

★オリベイラ苦節UFC11年で初の王座戦は2021年5月 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村