観戦記2408 2階級制覇へ向かって! ヒルベルト・ラミレスvsトミー・カーペンシー | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

全世界のスポーツファンが待ちわびたニュースが、7月8日のESPN電子版で報じられた!ロマチェンコが契約するトップランク社が、10月にもリングに帰ってくる可能性があるとの一報。現在ロマチェンコはライト級でWBC&WBO1位、IBF3位、WBA4位にランキングされているが、再戦を望んでいただろうテオフィモ・ロペスはジョージ・カンボソスJrに敗け~カンボソスJrはテビン・ヘイニ―に敗けと4団体統一ライト級王座は移動している。そしてライト級には、WBAレギュラー王者のジャーボンテイ・デービスがいるので対戦は政治的には難しそうだが観てみたい!ジャーボンテイ・デービスは一時スーパーフェザー級~スーパーライト級王座の3階級同時保持、スーパーフェザー級とライト級の2階級同時タイトルマッチを開催するなど認可団体が王座を保持して欲しい人気選手。かつてシュガーレイ・レナードは、1988年11月にWBCライトヘビー級王者(175ポンド)のドン・ラロンデをスーパーミドル級契約(168ポンド)でWBCライトヘビー級&空位のWBCスーパーミドル級王座の2本同時栄冠というインチキな5階級制覇をした。

スーパーミドル級は168ポンド(76.204kg)ライトヘビー級は175ポンド(79.379kg)と差は3。175kgだが、スーパーミドル級王座を保持したままライトヘビー級への2階級制覇へテストマッチするのがヒルベルト・ラミレス!

 

1991年6月生まれメキシコのシナロア州出身‘ZURDO(サウスポー)‘ラミレスは、長身のサウスポーを生かして、アマ時にはメキシコのジュニアチャンピオンに3度なる~2009年8月に18歳でデビューし、へセス・マハジャネスに1Rの41秒でKO勝ち~その後も13連勝11KOで、2010年12月にロヘリオ・メディナとWBCユースミドル級王座決定戦で戦い6RにTKO勝ちし王座栄冠~2年間で7度防衛して王座返上~2013年はノンタイトル戦を3連勝2KOして、2014年4月にNABA&NABO北米スーパーミドル級王座決定戦でジョバンニ・ロレンソを5RにTKOで降し栄冠。7月にはジュニア・タリペウを1RにTKOで下し、NABF王座の初防衛とWBOインターナショナルスーパーミドル級王座を獲得。

11月にフルゲンシオ・スニガを8RにTKOで降し、NABF王座2度目とWBOインターナショナル王座の初防衛に成功~2015年1月にもマキシム・ウラゾフ判定で降し、NABF王座3度目とWBOインターナショナル王座の2度目の防衛に成功~6月にデレク・エドワーズをフルマークの判定で降し、NABF王座4度目とWBOインターナショナル王座の3度目の防衛に成功~11月にもゲボルグ・カーチキアンを大差判定で降し、NABF王座5度目とWBOインターナショナル王座の4度目の防衛に成功~そして王座を返上して、2016年4月にアルツール・アブラハムのWBOスーパーミドル級王座に挑戦し判定勝ちで世界王座奪取 『観戦記1211』

 しかし、練習中に拳を怪我して1年のブランクをつくる~2017年4月にWBO9位のマックス・ブルサックにジャッジ3者がフルマークの判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1678』 9月の2度目の防衛戦は、ブルサック戦をリング下で観戦していたWBOスーパーミドル級1位のジェシー・ハードにダウンを奪うも僅差3-0の判定で降す 『観戦記1834』

 

2018年2月に、WBO4位のハビブ・アメドを6RにTKOで降して3度目の防衛に成功 『観戦記1963』

 

6月にも、WBOスーパーミドル級8位のローマー・アングロを大差判定で降す 『観戦記2114』 12月には苦戦したジェシー・ハードとの再戦を、2-0の判定で降し5度目の防衛に成功 『観戦記2304』

 

そして、WBOスーパーミドル級王座を保持したままライトヘビー級に上げてテストマッチ!対戦するのは、2度世界挑戦経験のあるトミー・カーペンシー!

 

1986年1月にアメリカのペンシルバニア州アダで生まれた‘Kryptonite‘トミー・カーペンシーは、高校時代にはアメリカンフットボールとレスリングをする。さらにアマチュアキャリアの少ないボクサー達で開催されるタフマンコンテストで優勝。

2006年5月にデビューして、サンティアゴ・ヒラリオに判定勝ち~さらに10連勝7KOするも、2008年6月にディミトリアス・デイビスとドロー~さらに7月には、ライコ・サー―ダースに判定負け。直ぐに再起して、4連勝3KO~2009年1月にコーリー・フェルプスを2RにTKOで降しWBA中央アメリカライトヘビー級王座を獲得。

5月にエリック・ハワードに判定勝ち~8月にも、チャック・マサチオを判定で降しWBA中央アメリカ王座の初防衛に成功~11月に、マイク・ムクファイルに3RでTKO勝ち~2010年5月に、カロ・ムラ―トとのWBOインターコンチネンタルライトヘビー級王座決定戦も判定負け~それでも直ぐに2連勝2KOして、2012年2月にネイサン・クレバリーのWBOライトヘビー級王座に挑戦も判定負け。11月にもIBOライトヘビー級王座決定戦で、アンドレイ・フォンファラを7RにTKO負けで連敗~1年2ヶ月開けて、2014年1月にライコ・サンダースに判定勝ち~7月に、ダフィール・スミスを判定で降しNABA米国&ペンシルバニア州ライトヘビー級王座を獲得~10月には、元WBC&IBFライトヘビー級王者のチャド・ドーソンに判定勝ち。

 

2015年5月にライコ・サンダースとの再戦を判定で降し、ペンシルバニア州王座の初防衛に成功~9月にWBC9位として、WBCライトヘビー級王者のアドニス・スティーブンソンに挑戦も3RにTKO負け 『観戦記986』 2016年4月に、ポール・ゴンザルベスを1RにTKOで降しNABA米国ライトヘビー級王座を獲得~2016年7月に、オレクサンドル・グヴォジークのNABFライトヘビー級王座に挑戦も6RにTKO負け

 

直ぐに再起し、11月にミッキー・スカボロキーを1RにKOする~2017年11月にも、ルーヴィン・ウィリアムズも1RでKOする~2018年11月には、マーロン・ヘイズを3RにTKOで降す。

前戦で腕を痛めて苦戦したラミレスはライトヘビー級への転級で1度WBO王座剥奪も、テストマッチと申請して剥奪は保留されてスーパーミドル級王座を保持したままのライトヘビー級ノンタイトルマッチ。2度のライトヘビー級王座挑戦経験のあるカーペンシーは、3度目の挑戦のためにも意地を魅せるか!?

 

2019年4月12日 2階級制覇へ向かって! ヒルベルト・ラミレスvsトミー・カーペンシー

 

ヒルベルト・ラミレス 39勝25KO無敗 WBOスーパーミドル級王者

 

トミー・カーペンシー 29勝18KO6敗1分 元NABA北米ライトヘビー級王者

 

1R、ラミレスが軽快に出ていくが、カーペンシーも廻りながら左を振っていく!

 

ガードを固めて前に出てくるカーペンシーに、今度はラミレスが廻りながらも手数多く打つ

 

階級を上げてきたラミレスの方が大きく、体力で押していく~カーペンシーも左ストレートを伸ばしていく!

 

2R、ラミレスが覆い被さるように連打していくが、カーペンシーも下から右フック!

 

ラミレスは、サウスポー相手が得意なのか!?さらに回転を上げて打ちまくる!

 

ラミレスがワン・ツーで飛び込み、4発まで打ち込んでカーペンシーのガードを破る!

 

カーペンシーは下がると、さらにラミレスがリーチを生かした連打が止まらなく追い込まれる

 

3R、やはり、ラミレスから仕掛けていく~カーペンシーは受け身になり、手数が出てこない

 

カーペンシーは身体を振り頭を動かしているが、早くも鼻のブリッジから出血~ラミレスがボディーでカーペンシーの動きを止めにいく

 

反応よく避けていくカーペンシーも、常に追い回されロープに詰まる

 

4R、早くも一方的になってくる~カーペンシーほガードを固めて廻るだけ

 

カーペンシーは作戦なのか!?とにかく大きく避けてクリーンヒットさせないが、まったく攻めることはできない

 

負傷でもしたのか!?手が出てこないカーペンシーに、ラミレスは上下に打ちまくる!ボディー効いている!

 

4R終了後にコーナーでカーペンシーはギブアップ!

 

見事にヒルベルト・ラミレスが、ライトヘビー級でのテストマッチで快勝!世界王座挑戦者を一方的な試合展開で棄権に追い込んだラミレスは、1ヶ月後の2019年5月にWBOライトヘビー級王座を返上する。下から上げてきたラミレスの方が1回り大きく、重量級では珍しいサウスポー対決だったが元々1発のパンチャーではないので連打でカーペンシーの心を折った。さぁ!怪物王者が揃うライトヘビー級で王座を狙うと思われたラミレスだが、契約するトップランク社と揉めたのか離脱する~1年のブランクをつくるが、2020年11月に自身が関与するスルド・プロモーションを設立し12月にアルフォンソ・ロペスのNABFライトヘビー級王座に挑戦。

7敗目を喫してしまったトミー・カーペンシーは、1年11ヶ月明けてミッキー・スカボローに1RでKOかちしている。

 

★ライトヘビー級でメキシコ人王座栄冠はサウル・アルバレスだけ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村