観戦記2386 元K-1王者ボクシングデビュー戦 武居由樹vs高井一憲  | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

いよいよ残り20日となった 「THE MUCH」 での那須川天心vs武尊のキックボクシング最大の闘いが・・・・なにやら2時間の生放送を予定していたフジテレビが、5月31日になって放送見送りが発表された。週刊誌報道の影響ならば、PRIDEの悲劇を繰り返すようで何とも暗い気持ちになる。採算が合わないから!?という声も出ているが、このカードで合わないなら日本格闘技界では民放生放送は出来ないという事になってしまう。2002年2月の第1回のK-1 MAXでは、周囲に「絶対見ろよ!」と、声をかけ何とか視聴率を取って次回も地上波放送が続くことを願ったものだ。

6月でキックボクシングからは引退してボクシングに転向する那須川選手だが、これからライセンスを取得するのだし日本でデビューするなら2023年になるのだろうか!?

1998年8月生まれの那須川選手なので、まもなく24歳となりアマチュアボクシングでオリンピックを目指す~プロ転向などと比べれば、けっして遅くは無い。那須川選手よりも2つ年上で1996年7月生まれの武居由樹選手は、2020年3月のKS‘FESTA.3を最後に蹴れないほどの深刻な怪我により?K-1からボクシングに転向して1年後にはボクシングデビューを果たしている!

 

1996年7月に東京都足立区生まれた武居選手は、母子家庭に育ったらしく素行の悪さからわずか10歳の時に住み込みで子供を預かりキックボクシングを教える「パワーオブドリーム」の古川会長の家で育つ~高校時代にはボクシングの主将をするなど格闘技により更生する~2014年11月のKrush.47に18歳でデビューし、たすく選手を1RでKOする~しかし、2015年1月のKrush.49で佐野天馬選手、4月のK-1で西京春馬選手にいずれも0-2の判定負け~8月のWindy Fightで萩原秀斗選手に1RでKOしてWINDY KICKスーパーフライ級王座を獲得~10月のKrush.59で亀本勇翔選手に判定勝ち、12月のKrush.61で勝大選手を1RでKO、2016年2月のKrush.63で軍司泰斗選手に判定勝ち~4月、Krush.65からの53kg初代王座決定トーナメントで隆聖選手を2RにKO~6月のKrush.66で上羽優希選手と決勝戦で闘い1RにKOして王座獲得 『観戦記1147』 10月のGRACHAN&BFCで伊藤佑一郎選手に大差判定勝ち~12月のKrush.71で、隆聖選手を3RにKOして53kg王座の初防衛に成功~2017年4月のK-1 第二代スーパーバンタム級王座決定トーナメントに参戦し、1回戦でアントニオ・オルデンを3RにKO~準決勝で石田圭祐選手を1RでKO~決勝では久保賢司選手に判定勝ちし王座栄冠。

9月のK-1でも英雄伝説57kg級王者の伊澤波人選手を3RでKO~11月のK-1でビクトー・サラビアを1RでKO~2018年4月のKS‘FESTA.1で久保賢司選手との再戦を1Rに豪快にKOしてK-1スパーバンタム級王座の初防衛に成功 『観戦記1594』

 

月のK-1でも、アクラム・ハミディを1RでKOする~12月のK-1では、タイのヨーブアデーン・フェアテックスのミドル&ヒザに大苦戦も延長で判定勝ち~2019年3月のKS‘FESTA.2ではサンドロ・マーティンを1RでKOする~そして、スーパーバンタム級王座(55kg)を保持したまま!6月のK-1スーパーバンタム級トーナメントに参戦!1回戦では、村越優汰選手から勝利しているアレックス・リーバスを1RにKOする~準決勝でも、元NJKFバンタム級王者の玖村修平選手を1RでKOする~決勝戦では、Krushスーパーバンタム級王者の玖村将史選手も2RにKOする 『観戦記2017』

12月のK-1でも、スリヤンレック・オーボート・ガムビーに判定勝ち~2022年3月のK-1では、デンサヤーム・アユタヤファイトジムに判定勝ち。

そして、蹴れないほどの深刻な怪我をしたらしく欠場が続く~K―1退団が発表されてボクシングに転向。

 

2021年2月には「Legend」では元WBOフライ級王者の木村翔選手とスパーリング。そして、ついにデビューを迎える!対戦相手は中日ジムの高井一憲選手!

 

1986年12月に愛知県一宮市で生まれた高井一憲選手は、2014年4月に地元の愛知県でデビューして山口智也選手とドロー~11月に、井上元貴選手を2RにTKOで降す。2015年度中日本度新人王予選にエントリーも、3月に水野拓哉選手に2RでKO負け~11月に長塚広一選手に判定勝ちして再起し、2016年3月に2016年度中日本度新人王予選に出場も伊藤仁也選手に判定負け~2勝1分後の2017年8月に、大森雄貴選手を4RにTKOで降し中日本新人王を獲得。

9月にも判定勝ちし、11月に千里馬神戸ジムの徳山洋輝選手と新人王西軍代表決定戦で対戦も判定負け~その後は勝ち星無く、1分4敗で2度目の後楽園ホールに登場。

 

あの3階級制覇王者‘激闘王‘八重樫東さんがトレーナーに付き、1月にプロテストを終えたばかりの武居選手がB級(6回戦)でデビューとなる!プロで16戦している高井選手としても、易々と踏み台にはなるはずのない注目のK―1王者デビュー戦!

 

2021年3月11日 元K-1王者ボクシングデビュー戦 武居由樹vs高井一憲

 

武居由樹 デビュー戦 元K-1スーパーバンタム級王者

 

高井一憲 6勝3KO7敗3分 2017年度中日本バンタム級新人王

 

1R、お互いに遠い距離から間合いを計るも、武居選手がスッとリング中央を取る

 

高井選手が手数多く出していく~武居選手は、まだジックリ見ながらかわす

 

武居選手がジャブを突きながら前に出る~廻る高井選手に右フックを振る!

 

武居選手が詰めていくが、高井選手も打ち合いにでる!

 

武居選手が左アッパー~右フック!高井選手効いた!

 

フラつく高井選手に、武居選手が冷静にラッシュ!右アッパー!左はオマケでダウンを奪う!

 

立ち上がった高井選手に、武居選手はスッと詰めにいく!

 

サイドに逃れる高井選手に、当たりは浅かったがタイミングのいい左を打ち降ろす!

 

武居選手が極めにいく!高井選手も必死に返そうとするが、武居選手の固そうなパンチが捕える!

 

効いている高い選手に、武居選手がオーバーハンド気味の左を叩きつける!

 

ゆっくりと崩れ落ちた高い選手に、レフリーはカウントを取らずに終了!

 

見事に武居由樹選手が、102秒でKO勝ちしてデビューを飾る!K-1時代からも突出していた当て感と、魔娑斗さんも言っていた‘鉄球‘のようなパンチで高井選手を打ち砕いた。武居選手はリング上で 『試合自体一年ぶりで、楽しく試合しました。ボクシングでもベルトを巻きたいと思っています。ここでもチャンピオンになれば歴史に残るので頑張りたいと思います』と話し、トレーナーの八重樫さんは 『ここまで来る過程で、いろいろなことを試せたので、それを踏まえてのこの結果。よかったと思いますが、まだまだこれからです』 と話す。所属する大橋ジムの大橋会長は 『次は7月に予定しています。もう一戦、6回戦を戦わないとその上(A級=8回戦)はできないので。そして2年で世界』と宣言!

 

★試合後のマイクではいつもの武居節でホンワカと 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村