観戦記2382 激闘王対決! ジョン・モリナvsオマール・フィゲロア | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

ノニト・ドネアとマニー・パッキャオが同時期に日本に滞在しているという、ボクシングファンには堪らないもんがあるが・・・・井上尚弥選手には、ここで立ち止まってしまってもらうわけにはいかないので6月7日にはドネアに引導を渡してほしい。6階級制覇と5階級制覇を果たしたとんでもない偉業を達成した両者だが、パッキャオはデビュー戦が106ポンド(48.08kg)でライトフライ級。ドネアのデビュー戦は115.5ポンドで意外やバンタム級でデビューしている。ノニト・ドネアはフェザー級(57.153kg)まで世界王座を獲得したが、フェザー級での試合は腹回りも緩く‘フィリピンの閃光‘振りは見れなかった。パッキャオは154ポンドのスーパーウェルター級(69.853kg)王座も獲得したが、180cmのアントニオア・マルガリートとの試合は 『観戦記482』 150ポンド(68.038kg)というスター契約試合。

そんな人類でウェルター級~スーパーウェルター級というアジアから欧米、ロシア勢などとんでもなく層が厚い階級にライト級で(61.235kg)世界王者になりながらスーパーライト級では度重なる計量オーバーしてウェルター級まで上げてきたのが身長171cmの激闘王オマール・フィゲロア!

 

1989年12月にはアメリカのテキサス州で生まれたオマール・フィゲロアJrは、両親がメキシコからの移住だがアメリカ国籍を持つ~6歳からボクシングを始め、アマではメキシコで200戦!?アメリカで60戦したらしく、2008年6月に18歳でスーパーライト級でデビューしエドウィン・エスピノサを1RでKO~奨学金で大学に行っていたらしいが、19歳で退学しボクシングに専念~デビュー14連勝10KOで、2012年1月にマイケル・ペレスとWBOインターコンチネンタルライト級ユース王座決定戦でマイケル・ペレスを6R棄権に追い込み王座獲得~さらに6連勝5KOして、2013年4月にアブネル・コットを1RにKOしてWBC中央アメリカ&WBCシルバー&NABA北米ライト級王座を獲得。

そして7月に、WBCライト級王者のエイドリアン・ブローナーがWBAウェルター級王座に挑戦する為に、WBC1位の荒川仁人選手とWBC3位のフィゲロアが暫定王者決定戦で対戦し壮絶な打ち合いを判定勝ちしてフィゲロアが暫定王座を獲得 『観戦記560』

ブローナーはライト級には戻らずに、フィゲロアが正規王者に昇格~左手の負傷などで1年空いて、2014年4月にWBC15位のジェリー・ベルモンテスに2-1の判定勝ちで初防衛に成功~8月には、WBC1位のダニエル・エストラーダを9RにTKOで降し2度目の防衛に成功。フィゲロアは、減量苦と右目上の傷で(飲酒運転で逮捕も)またもブランクをつくり王座返上~2015年5月に、元WBOライト級王者のリッキー・バーンズとスーパーライト級対戦も、フィゲロアが体重超過するが判定勝ち~12月には、元WBCライト級王者のアントニオ・デ・マルコとスーパーライト級より1ポンド思い144ポンド契約で対戦予定も、フィゲロアはまたも計量オーバー!しかも10ポンド(4.5kg)スーパーウェルター級での試合となるも判定勝ち・・・・

そして、またも1年8ヶ月のブランクをつくりウェルター級(147ポンド)で元4階級制覇王者のロバート・ゲレロに3RでTKO勝ち 『観戦記1771』

 

そして、144ポンド契約(65.317kg)で対戦するのはスーパーライト級(140ポンド)を中心に闘ってきたジョン・モリナ

 

1982年12月にアメリカ・カルフォルニア州で生まれた‘The Gladiator‘ジョン・モリナJrは(ジョン・モリーナ)は、アマチュア戦績は少ないがデビューは遅めな23歳の2006年3月にレスター・バルモレを2RにKOする~その後も17連勝13KOし、2009年11月にマルティン・オノリオとNABF&NABO北米ライト級王座決定戦で争うも0-2の判定負けで初黒星を喫し王座獲得ならず~直ぐに再起し2連勝し、2010年7月にヘンリー・ランディを11RにTKOで降しNABOライト級王座を獲得。2011年5月にはUSNBC全米ライト級王座決定戦で、アレハンドロ・ロドリゲスを3RにTKOで降し王座を獲得~その後も2連勝し、2012年9月にアントニオ・デ・マルコのWBCライト級王座に挑戦するも1RにTKO負けで王座獲得ならず

2013年1月に再起し、ダニー・ウィリアムスを4RにKOしてNABO北米ライト級王座を獲得~しかし、6月にアンドレイ・クリモフに1-2の判定負けしてしまう。それでも翌7月に後のIBFライト級王者になるミッキー・ベイを10RにTKOで降す~11月にもホルヘ・ピメンテルを2RにKOするが、2014年4月に後のWBCスーパーライト級暫定王者&WBAウェルター級王者になる‘マシーン‘ルーカス・マティセとWBC米大陸スーパーライト級王座決定戦で11RにKO負け

さらに9月には、元3階級制覇王者のウンベルト・ソトに判定負け~2015年3月に、後の3階級制覇王者(この時点で2階級制覇)エイドリアン・ブローナーに判定負けで連敗~11月にホルヘ・ロメロを3RにTKOで降し連敗を脱出すると、2016年6月にWBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦で元WBOスーパーライト級王者のルスラン・プロポド・ニコフに判定勝ちして王座獲得。

2016年12月に、WBC2位&WBO3位としてテレンス・クロフォードのWBC&WBOスーパーライト級王座に挑戦も8RにTKO負け 『観戦記1510』

 

1年明けて、2017年12月に再起してウクライナのイワン・レドカに4RKO勝ち。

 

お互いに激闘続きも階級を上げるごとに黒星が多くなってきたモリナに、ウェルター級でも無敗を続けて複数階級制覇を狙うフィゲロアの激闘王対決!

 

2019年2月16日 激闘王対決! ジョン・モリナvsオマール・フィゲロア

 

ジョン・モリナ 30勝24KO7敗 元WBOインターナショナルスーパーライト級王者

 

オマール・フィゲロア 27勝19KO無敗1分 元WBCライト級王者

 

1R、お互いにスピードは無いが、手数多く出す~フィゲロアが踏み込みボディー!

 

モリナは細かくジャブを当てる~フィゲロアの左の打ち終わりに右!

 

2R、体格で勝るモリナが、長い左を連射する~頭を振るフィゲロアだが、モリナの右が捕らえる!

 

フィゲロアも右を振る~さらにフィゲロアが、スイッチをしながら打ちまくる!

 

3R、モリナが廻りながらジャブを突く~右!フィゲロアは避けてはいるが、手数少なく入れない

 

フィゲロアが体を振りながら入っていく~それでも手数はモリナだが、フィゲロアが踏み込んで左!

 

フィゲロアが、モリナをコーナーに追い込み連打~しかし、モリナは体を入れ替えオーバーハンドの右!

 

4R、やはりモリナは左を突いてはいくが、フィゲロアはお構いなしに右を振っていく!

 

低い体勢からグイグイ来るフィゲロアに、モリナも下がりながら手を出すがフィゲロアの右!

 

さらにフィゲロアが追っていき右~フィゲロアが打ちまくる!

 

5R、フィゲロアが前に出続ける~モリナの下がりながらの左では、フィゲロアを止めることは出来ない

 

6R、モリナも出ていく~距離が近い打ち合いになると、フィゲロアの右が当たる展開になる!

 

モリナも足を止めて打ち合う~フィゲロアをロープまで押していき右!

 

しかし、直ぐにフィゲロアが押し込んでくる~モリナも廻るが、ロープに詰まってしまう

 

7R、モリナが細かく当てていくが、フィゲロアが見映えのいい大きい右!

 

手数はモリナだが、フィゲロアが効果的なパンチを入れる!

 

8R、打ち合いが続く~先に打つのはモリナだが、最後に見映えのいいのはフィゲロア

 

押し合いの展開でも、モリナはロープに詰まってしまいパンチを貰う

 

しかし、モリナもダメージは感じさせずに押し返す~連打でフィゲロアを下がらせ右!

 

9R、再びモリナが手数で押していくも、フィゲロアも引くことなく打ち合う

 

お互いに足を止めて、右を振り合う!フィゲロアはサウスポーだと、モリナの右をもらってしまう

 

10R、最終ラウンドでも、両者ともにリング中央で足を止めて打ち合う!

 

最後まで前に出続けるフィゲロアと、下がりながらも手数のモリナで試合終了

 

判定は、97-93 98-92 99-91 大差がついて、オマール・フィゲロアの判定勝ち!

 

フィゲロアの勝ちでいいのだが、私的には意外に点差が開いたなぁ~という感想。確かにフィゲロアの下の階級から上げて来たとは思えない突進力は凄まじいものがあったが、モリナの下がりながらも細かく当てていたパンチが多いラウンドもあった気がする。ジャッジ1者の1ポイントだけモリナというのは厳しいスコアだな。

階級を上げても突貫ファイトを魅せるフィゲロアの次戦は、生粋のウェルター級のヨルデニス・ウガスと5ヶ月後の7月に対戦。1年3ヶ月振りの試合を落としたジョン・モリナは、7ヶ月後の9月にホセシト・ロペスと対戦。

 

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