観戦記2292 IBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦 船井龍一vsビクトル・エマニュエル・オリ | 人生マイペンライ

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2022年になり、最初のボクシング世界戦はいつなのかな~?と、BOXRECを観ていたら1月1日に元WBAヘビー級暫定王者のルイス・オルティスと元IBFヘビー級王者のチャールズ・マーティンがあるがノンタイトル戦。1月7日にアルゼンチンでIBFライトフライ級女子王座戦が2022年の初世界戦みたいだ。女子王者は4団体統一ミドル級&WBC&WBOスーパーウェルター級王者コスタリカのクラレッサ・シールズ、4団体統一ウェルター級女子王者ノルウェーのセシリア・ブレークスフス、4団体統一ライト級女子王者アイルランドのケイティ・テイラーなどがいるが何故か軽量級はアルゼンチン王者が多い。特にIBFはライトフライ級~スーパーバンタム級までアルゼンチン人が王者だ。IBFはアメリカニュージャージー州が本部だが、1999年には世界ランキング不正操作事件でFBIから操作を受ける。しかし、その後は他の3団体より厳格に暫定王者は基本的につくらない、その代わりに挑戦者決定戦を多く開催して王座の権威を復活させた。

2019年2月にも、元IBFスーパーバンタム級王者の岩佐亮佑選手がアメリカのロスアンゼルスでのIBFスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦を勝利し挑戦権を掴みその後に暫定王座を獲得 『観戦記1858』 そして、その岩佐選手の3か月前にも後楽園ホールでIBF3位の船井龍一選手がIBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦に挑んでいる!

 

1985年8月生まれの船井龍一選手は、その後の日本スーパーフライ級王者になる中川健太選手と一緒に高校のボクシング部をつくりアマチュアでは4勝4敗~2005年2月にワタナベジムからデビューし、國島隆弘選手に判定勝ち~2006年4月に大槻拓也選手に1RでKO勝ちするも、9月に福本雄基選手に判定負け~さらに12月にも、吉岡健一選手に4RでTKO負け。

しかし、2007年は福本雄基選手にリベンジするなど4連勝2KO~11月には、東日本スーパーフライ級新人王決勝に挑むも判定負けで新人王獲得ならず。

2008年は2連勝2KOするも、2009年1月にロリー松下の東洋太平洋バンタム級王座に挑戦するも9RにTKO負け~直ぐに再起して7連勝5KOして、2016年4月に石田匠選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦も0-2の判定負け。

この時に中川選手は日本ランキング上位で 『あんな気持ち、なかなか誰にも経験できないと思いますね。あいつが負けたら、恐らく石田は返上する。で、俺が決定戦に出れる。でも、あいつには勝ってほしい。途中採点で負けと出たときには、ドキドキしてきて。俺は喜んでるのか、それとも焦ってるのか、どっちなのか……。本当に変な気持ちで。結果が出て、あいつが負けたのを知ったとき、俺、泣いちゃいましたからね。ぼろぼろ泣いたわけじゃないですよ。涙がちょっと出てきて』

船井選手は、またも直ぐに再起してタイ人に2連勝2KOして・・・・10月に木村隼人選手(決定戦で船井選手がランキング上位だが4位の木村選手に譲る)との日本王座決定戦に勝利していた、中川健太選手の日本王座に2017年3月に挑戦し7RにKO勝ちして王座栄冠 『観戦記1992』

 

7月の初防衛戦は、日本1位の奥本貴之選手を7R負傷判定で降す 『観戦記1940』

 

12月にも、日本13位の川口勝太選手を2RにTKOで降して2度目の防衛に成功 『観戦記2267』

 

そして日本王座は返上~世界ランキングを上げる為、2018年6月にWBOアジアパシフィック王座決定戦で井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級王座にも挑戦した 『観戦記1036』 ワルリト・パレナスを8RにKOする。

そして、ついにIBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦に出場!対戦相手は、IBFスーパーフライ級7位のビクトル・エマニュエル・オリボ!

 

メキシコのソノラ州で生まれたビクトル・エマニュエル・オリボ・バレダは、2014年3月に地元のソノラ州でデビューしてホセ・ルイス・リールに1RでTKO勝ち~さらに8連勝3KOも、2015年11月に初の海外となるフィリピンで後のIBFライトフライ級王者になるミラン・メリンドに1-2の判定負けし初黒星。

2016年3月にメキシコシティーで再起して、フランシスコ・ぺレス・カルデナスに判定勝ち~その後も3勝1KO無敗1分で、2017年3月にアンゲル・ゲバラに8RでKO勝ち~しかし、11月にホセ・ブリゲル・クゥイリーノに判定負け~2018年6月に、アーウィング・フィエロ・ヴェルドゥーゴに1R終了時TKO勝ち。

 

キャリア前半に5敗し、東洋太平洋王座戦や日本王座戦に失敗しながら苦節12年かけて日本王座を掴んだ船井選手がついに世界挑戦に王手をかける!ビクトル・エマニュエル・オリボは、珍しく地域王座に1度も挑戦すらしなくて世界ランキングを上げてきた叩き上げ!I6度防衛を果たしている安定王者のジェルウィン・アンカハスに挑戦するのはどちらだ!?

 

2018年11月10日 IBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦 船井龍一vsビクトル・エマニュエル・オリボ

 

船井龍一 30勝21KO7敗 IBF3位

 

ビクトル・エマニュエル・オリボ 15勝7KO2敗1分 IBF7位

 

1R、お互いに高いガードから左を伸ばす~オリボが右ボディーストレート!さらに右をダイレクトで打つ!

 

船井選手は、左を伸ばしながら入るタイミングを測っている

 

オリボは、メキシカンらしいリズムで上下に打つ~右から入って左を突き上げる!

 

船井選手がジリジリとプレッシャーをかけるが、オリボは飛び込んで右ボディー~左ボディー!

 

2R、船井選手がペースを上げ、動きながら左を突いていく!

 

入ってこようとするオリボに、船井選手は右のタイミングを計る

 

船井選手からプレッシャーをかけ、オリボを動かす~船井選手がワン・ツーを打ち込むが、オリボもかわしてクリンチ

 

オリボも廻りながら、飛びこむタイミングを狙っている

 

船井選手のジャブにオリボは右カウンターを狙う~飛び込んでボディー連打!しかし、船井選手は左を突きながら冷静にタイミングを計る

 

見ながらも急に飛び込むオリボに、左を伸ばしながらタイミングを計った船井選手がカウンターの右を一閃!

 

オリボはユックリ倒れる!ダウン!

 

立ち上がったオリボだが、足元はフラついている!

 

なんとか続行になり、船井選手が極めにいく!左ボディー~左フック!

 

オリボは必死に廻るも、船井選手は逃がさず詰める!左から右クロスを叩きつける!

 

吹っ飛んだオリボ!レフリーは直ぐに止める!

 

見事に船井龍一選手が、KO敗けのないオリボを2RにTKO勝ちでIBFスーパーフライ級王座挑戦権を獲得!初のメキシカンとの対戦となった船井選手は 『メキシカンだからタイミングが違うんだろうな~と、3ラウンドまで様子を見ようと思っていた。1ラウンドを終わってペースやタイミングが分かってきたので合わせてみようと思いタイミングが合った』 と話す。王者はサウスポーのフィリピン人であるアンカハスだが、船井選手は東洋太平洋&WBOアジア王座はフィリピン人から奪っている。マニー・パッキャオばりの飛び込みを魅せるサウスポーのアンカハスに対しても 『「チャンピオンのアンカハスはサウスポーだけど、左相手には自信がある。『SUPERFLY』にも出たい』

所属ジムの渡辺会長は 『世界戦はこれから交渉して半年以内に決めたい。アンカハスはアメリカのトップランクの所属だし、いずれにしろ場所はアメリカになるんじゃないですか』 と話し、6ヶ月後の2019年5月に「SUPER FLY」 ではなかったが、アメリカのカルフォルニア州でIBFスーパーフライ級王者のジェルウィン。アンカハスに挑戦!

 

★1Rはジャッジ3者ともオリボに付けていた 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村