観戦記2250 WBSSスーパーライト級準々決勝 レジス・プログレイスvsテリー・フラナガン | 人生マイペンライ

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世界チャンピオンと名付けられているならば、世界中の競技者の1番が世界チャンピオンだろう。そういう意味ではオリンピックの参加国数は、今年の東京五輪開幕参加時点の国数は205ヵ国だったらしく‘世界一‘を決める大会に相応しい。格闘技では、やはりボクシングが世界中で統一ルールの中で1番開催されている。WBA、WBC、IBF、WBOの4団体時代だが、1番古いWBAより2番目のWBCへの加盟国が1番多いらしく160ヵ国を超えている。

ボクシング最古の団体であるWBAの始まりは、アメリカ国内の団体のNational Boxing Associationが世界(World)を付けて1962年にWBAになる。そして、アメリカ中心に意義を唱えたヨーロッパやイギリス、ラテンアメリカなどがWBCを結成~元々はWBAの傘下だったが独立した団体となり世界王者を認定。その後はWBA代表選挙で敗けたロバート・リーが中心となりIBFを設立、WBAの会長選挙で結果に納得がいかないカリブ諸国が中心になってWBOを設立。

さらに暫定王座やらダイヤモンド王座などが乱立する中で、本当の世界王者を決めようと始まったWBSS(World Boxing Super Series)しかし、欧州を中心とした運営で格闘大国のアメリカでは第1回のクルーザー級1回戦で2大会 『観戦記1821』 『観戦記1830』 スーパーミドル級では無し、そして第2回のWBSSではバンタム級でプエルトリコのエマニュエル・ロドリゲスvsオーストラリアのジェイソン・モロニーがアメリカのオーランド 『観戦記1599』 そしてスーパーライト級ではイバン・バランチェクvsアンソニー・イギット 『観戦記2249』 そして、ついに初のアメリカ国籍のレジス・プログレイスがWBSSスーパーライト級1回戦に登場!

 

1989年1月にアメリカのルイジアナ州ニューオリンズで生まれた‘Rougarou(狼男)‘レジス・プログレイスは、アマチュア戦績87勝7敗の戦績を積むが目立ったタイトルは無い~2012年4月にデビューして、カール・アルミロールに1RでKO勝ち~その後も、スーパーライト級とウェルター級付近の体重で14連勝11KO~2015年12月に、アベル・ラモスとのNABF北米スーパーライト級ジュニア王座決定戦を8R棄権に追い込み王座栄冠。

2016年3月に、アーロン・エレーラを1RにKOする~6月には、ルイス・エドゥアルド・フローレスとのNABF北米スーパーライト級王座決定戦を4RにTKOで降して王座栄冠~2017年2月に、ウィルフレード・ブエルバスを1RにKOして初防衛に成功~2017年6月に、ジョエル・ディアスJrを2RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記2121』 元王者のビクトル・ポストルとの暫定王座戦が流れて待ちに待った世界戦は、2018年3月に元WBAスーパー&IBF王者のジュリアス・インドンゴを2RにTKOで降しWBCスーパーライト級暫定王座を獲得 『観戦記2187』

 

しかしWBCは3月に、WBC正規王者決定戦を1位のアミール・イマムとWBC3位のホセ・ラミレスで行いラミレスが判定勝ちして正規王座獲得 『観戦記2031』 何故か暫定王者のプログレイスとの統一戦ではなく・・・・WBC18位!?ファン・ホセ・ベラスコとのWBCスーパーライト級ダイヤモンド王者決定戦を、8RにTKO勝ちして暫定からダイヤモンド王座へ 『観戦記2248』

 

そして無敗のままWBSSスーパーライト級トーナメントに参戦し、1回戦で対戦するのは元WBOライト級王者のテリー・フラナガン!

 

1989年6月にイングランドのランカシャー州マンチェスターで生まれたテリー・フラナガンは、19歳の2009年1月にデビューしダニー・マクダーミッドに判定勝ち~13連勝3KOで、2012年5月にドギー・カランとのBBBofcイングランドスーパーフェザー級王座決定戦を大差判定勝ちで栄冠~9月に、トロイ・ジェームズに大差判定勝ちで初防衛に成功~10月には、2012年度英国プロボクサートーナメント(3R)ライト級でパトリック・ウォルシュ、元WBOライト級王者のデリー・マシューズ、ゲイリー・サイクスを破り優勝~5連勝後、2014年7月にマーティン・ゲシンを7R棄権でBBB ofc英 国ライト級王座を獲得~12月に、ダニー・リトルを5RにTKO勝ち~2015年2月、スティーブン・オーモンドに10Rバッティングによる失格勝ちでWBO欧州ライト級王座を獲得~WBOライト級王者のテレンス・クロフォードがスーパーライト級に上げる為に王座を返上~WBOは3位のテリー・フラナガンと、6位のホセ・セペダでWBOライト級王座決定戦の指令を出し、7月に決定戦でフラナガンが2R終了時セペダの肩の脱臼によるTKOで王座栄冠。

10月には、ノニト・ドネアを破り 『観戦記1235』 WBOスーパーバンタム級王者のへスス・マグダレノの兄のディエゴ・マグダレノを2RにKOし初防衛に成功~2016年3月リバプールで元WBAライト級暫定王者のWBOライト級10位のデリー・マシューズに判定勝ちで2度目の王座防衛に成功~7月に元IBFスーパーフェザー級王者でWBOライト級12位のムゾンケ・ファナに大差判定勝ちで3度目の防衛に成功 『観戦記1384』

2016年11月にWBO13位のオルランド・クルスを8RにTKOで降し4度目の防衛に成功 『観戦記1482』

 

2017年4月にも、WBO2位のピーター・ペトロフを大差判定で降し5度目の防衛に成功 『観戦記1672』

 

WBOライト級王座を返上し、テストマッチ無しでWBOスーパーライト級王座決定戦に挑むもWBOランキング2位のモーリス・フッカーに1ー2の判定負けで2階級制覇失敗 『観戦記2098』

 

第1シードのレジス・プログレイスが、2階級制覇には失敗して初黒星となったテリー・フラナガンを選んで決まった1回戦の第3試合目!敵地アメリカに乗り込んできたフラナガンが、今度こそ2階級制覇をするか!?地元のルイジアナ州で迎えるプログレイスは、WBCダイヤモンド王座の初防衛もかかる1戦!

 

2018年10月27日 WBCスーパーライト級ダイヤモンド王座戦 レジス・プログレイスvsテリー・フラナガン

 

レジス・プログレイス 22勝19KO無敗 WBCスーパーライト級ダイヤモンド王者

 

テリー・フラナガン 33勝13KO1敗 元WBOライト級王者

 

1R、サウスポー同士、お互いに距離を取りながら右を出し合う~しかし、まだ遠く牽制のジャブ

 

フラナガンが飛び込んでいくも、プログレイスはボディー~鋭いジャブも、フラナガンは左を被せてくる!

 

2R、お互いに廻りながらジャブを打ちタイミングを計る~プログレイスの飛び込みが速く左が深くヒット!

 

プログレイスは、フラナガンのパンチが読めてきたのか!?ガードを下げて、挑発しながらかわす

 

3R、やはり、フラナガンの動きがよく見えているプログレイスが先に先に当てる

 

フラナガンはガード高く、プログレイスの打ち終わりを合わせていく!

 

4R、フラナガンがプレッシャーを強めて打ち込んでいくが、プログレイスは良く見えている

 

しかしプログレイスは避けてはいるが、手数少なくフラナガンの攻勢が目立つ

 

5R、フラナガンの手数が落ち、プログレイスが振っていくがフラナガンかわす

 

プログレイスが速いジャブを連打するが、途切れるタイミングでフラナガンが左!

 

6R、プログレイスが、下げた右手から突き出すようなパンチでフラナガンを追い回す

 

やはり、フラナガンは手数が出ない~プログレイスは狙い済ました左!

 

7R、やはりプログレイスのフリッカーのような下からのジャブに、フラナガンは顔をあげられてしまう

 

パンチを合わせてくるプログレイスに、フラナガンは手が出なくなる~それでもフラナガンは、プログレイスの右をかわしてカウンターの左!

 

8R、プログレイスが、低く右を伸ばしながらフラナガンを追い廻す!

 

フラナガンは廻りながら右を伸ばすが、かわしたプログレイスの左ストレート!フラナガン崩れたダウン!

 

立ち上がったフラナガンに、プログレイスが極めにいく!左ストレート!

 

フラナガンは必死にクリンチ~引きはがして詰めてくるプログレイスに、フラナガンがカウンターで逆に効かせる!

 

しかし、プログレイスは止まらずに前に出て打ちまくる!フラナガンは、なんとか立ち続けてラウンド終了。

 

9R、フラナガンのダメージはどうか!?フラナガンは打って出る~しかし、かわしたプログレイスがワン・ツー!

 

それでもプログレイスは焦って極めにいかず、よく見ながらカウンター!

 

10R、ポイントでは厳しいだろうフラナガンから攻めていく~しかし、ジャブは良いがその後が続かない

 

プログレイスは、足を使いながら廻る~ジャブで距離を取りながら左で飛び込む!

 

11R、再びプログレイスが、低く右を突きながら入っていく~フラナガンは、上体を起こされ止めることが出来ない

 

フラナガンもワン・ツーで押し返すが、ボディーを打たれ下がる!プログレイスが詰める!

 

12R、倒すしかないだろうフラナガンだが、積極的には攻めることができない~プログレイスがジャブに対して左を合わせる!

 

プログレイスは無理をしないで、自分からは打っていかない~フラナガンのジャブをかわしてアッパー!

 

判定は、119-108 118-109 117-110 大差3-0でレジス・プログレイスがWBCダイヤモンド王座の初防衛とともに、WBSSトーナメント準決勝に進出!フラナガンは2階級制覇を狙って、2戦連続でスーパーライト級王座に挑戦だったが連敗となる。ライト級時代からパンチが無かったフラナガンは、スーパーライト級では厳しくプログレイスが焦る場面はつくれずに後半は追い廻されて、なんとか倒されなかったという試合になってしまった。

準決勝に勝ち上がり無敗をキープしたプログレイスは、横浜アリーナでエドゥアルド・トロヤノフスキーを判定で降したキリル・レリクと半年後の2019年4月にアメリカのまさにホームであるルイジアナ州で対戦。

 

やはり会場の雰囲気はアメリカより欧州むき 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村