観戦記2198 UFC235 ウェルター級王座戦 タイロン・ウッドリーvsカマル・ウスマン | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

格闘技で使うリングが、どれも同じ大きさだと思っている人は意外と多い。国際基準で1辺が18~24フィート(5.47m~7.31m)東京オリンピックのボクシングでは、6.1m×6.1mが使われるみたいだ。採点も、MMAではRIZINは全ラウンドを通じての採点。UFCなどのアスレチックコミッションルールでは、ラウンド毎のテンポイントマストシステム。

キック系の協議では、組みを認めコントロール重視するかしないかで勝敗は大きく変わってしまう。MMAでも効果的な打撃と効果的なグラップリングの認め方や、打撃に重きをおくか?ラウンド中に、1度でもテイクダウンを取った方に重きをおくか?で、ジャッジの行方は変わってくる。

打撃系格闘技でもディフェンスはポイント基準に入ってはいるが、やはり加点には着きづらい。しかし、MMAでテイクダウンディフェンスは観ていても効果的だしポイントに影響を与え易い。対戦者のタックルを無効化し、自らのディフェンステクニック&身体能力を魅せつける。そのテイクダウンディフェンス95%を誇りUFCミドル級王座を4度防衛しているのが‘The Chosen one‘タイロン・ウッドリー!

 

1982年4月にアメリカのミスーリ州ファーガソンで生まれた‘The Chose One‘タイロン・ウッドリーは、大学時代からオールアメリカンに2度選ばれるなどレスリングで鳴らす~2009年2月に27歳でMMAデビュー~6月にはStrike Forthに参戦しサルバドール・ウッズに1本勝ち~2012年7月、10戦無敗のMMA戦績でStrike Forthウェルター級王者のネイサン・マーコートに挑戦もTKO負け~2013年2月、UFC156で元IFLウェルター級王者のジェイ・ヒエロンを1R36秒でKO~しかし、6月のUFC161でジェイク・シールズに1-2の判定負け~11月のUFC167でジョシュ・コチェックを1RでKO勝ち~2014年3月の171で、カルロス・コンディットに2Rに負傷TKO勝ちし事実上の王座挑戦権を獲得 『観戦記733』しかし、2014年6月のUFC174でローリー・マクドナルドに判定負け。8月のUFC Fight Night.48でキム・ドンヒョンに1RでKO勝ち~2015年1月のUFC183ではケルヴィン・ガストラム2-1の判定勝ち。そして、2016年7月のUFC201にてローラーを1RでKOし王座栄冠!

2016年11月のマジソン・スクエア・ガーデンで開催されたUFC205で、1位のスティーブン・トンプソンとの初防衛を1-0のドローでウッドリーが初防衛成功 『観戦記1237』2度目の防衛戦は、4ヶ月おいて2017年3月のUFC209でスティーブン・トンプソンとのダイレクトリマッチを2-0の判定勝ちし2度目の防衛に成功  『観戦記1324』 2016年11月のマジソン・スクエア・ガーデンで開催されたUFC205で、1位のスティーブン・トンプソンとの初防衛を1-0のドローでウッドリーが初防衛成功 『観戦記1237』2度目の防衛戦は、4ヶ月おいて2017年3月のUFC209でスティーブン・トンプソンとのダイレクトリマッチを2-0の判定勝ちし2度目の防衛に成功  『観戦記1324』 7月のUFC214でも、ウェルター級1位のデミアン・マイアを判定で降し3度目の防衛に成功 『観戦記1403』

 

 

しかし、マイア戦で1Rに肩を怪我していて再建手術をしてブランクをつくる~2018年9月のUFC228でウェルター級2位のグレン・ティルに2Rで1本勝ち 『観戦記1919』

 

そして、5度目の防衛戦となる挑戦者は、ウェルター級1位のカマル・ウスマン!

 

1987年5月にナイジェリアのエド州で生まれた‘ナイジェリアン・ナイトメア‘カマルディーン・ウスマン(カマル・ウスマン)は、8歳の時に家族でアメリカのテキサス州へ移住する~高校からレスリングを始め、53勝3敗の戦績を残し後のUFCライトヘビー級王者になるジョン・ジョーンズとも闘う~ネプラスカ大学に進学し、NCAAディビジョン2で2010年王者。オールアメリカンにも2008年、2009年、2010年の3度選ばれ、44勝1敗の戦績で卒業後もオリンピックトレーニングセンターでレスリングを続ける。

2012年11月にRFA.5でMMAデビューして、ディビット・グローバーに2RでTKO勝ち~2013年5月のCFAでは、ホセ・カセレスに1Rで1本負けしてしまう~その後はマイナー団体で4連勝4TKO勝ちして、2015年4月からのThe Ultimate Fighter.21(TUF.21)に参戦する~7月の決勝で、ヘイダー・ハッサンを1RにKOして優勝してUFCとの契約を掴む。

2012年11月にRFA.5でMMAデビューして、ディビット・グローバーに2RでTKO勝ち~2013年5月のCFAでは、ホセ・カセレスに1Rで1本負けしてしまう~その後はマイナー団体で4連勝4TKO勝ちして、2015年4月からのThe Ultimate Fighter.21(TUF.21)に参戦する~7月の決勝で、ヘイダー・ハッサンを1RにKOして優勝してUFCとの契約を掴む。

12月のUFC on FOX.17で、レオン・エドワーズに判定勝ち~2016年7月のUFC on FOX.20で、アレクサンドル・ヤコヴレフに判定勝ち~11月のUFC Fight Night.100でもワーレイ・アウヴェスに判定勝ち~2017年4月のUFC210でも、ショーン・ストリックランドに判定勝ち~9月のUFC Fight Night.116では、セルジオ・モラレスに1RでKO勝ち~2018年1月のUFC Fight Night.124では、エミル・ミークを判定で降す~5月のUFC Fight Night.129では、ウェルター級5位のデミアン・マイアを判定で降す。

 

11月のThe Ultimate Fighter.2(TUF.28)Finalで、ウェルター級3位のハファエル・ドス・アンジョスを判定で降す。

 

レスリングがベースの両者でテイクダウンディフェンスが驚異の95%を誇る王者のウッドリーに対し、挑戦者のウスマンはテイクダウンディフェンス100%を誇る!すべてを含んだ総合格闘技の頂点に輝くUFCのオクタゴンで、UFC王者としてどちらがベルトを巻いてオクタゴンから出るのか!?

 

2019年3月2日 UFC235 ウェルター級王座戦 タイロン・ウッドリーvsカマル・ウスマン

 

タイロン・ウッドリー 19勝3敗1分 4度目の防衛戦

 

カマル・ウスマン 17勝無敗 ウェルター級1位

 

1R、ウスマンがプレスをかけていく~ウッドリーは廻りながら右!ウスマンはタックル!

 

ウスマンが金網まで押し込むも、ウッドリーはギロチンチョーク!

 

ウスマンがパンチ~ヒジを打ちながら金網に押し込んでいく

 

ウッドリーも、テイクダウンは許さず押し返す~お互いにヒザ!

 

離れて、ウスマンが前蹴りからタックル!

 

ウッドリーはテイクダウンを許さない~離れてウスマンが右からタックルも、ウッドリーは切る

 

ウッドリーも打撃からタックルも、ウスマンはキャッチして金網まで押し込む

 

2R、やはりウスマンがプレスをかけるが、ウッドリーの右!それでもウスマンが組みにいく!

 

ウスマンが押し付ける~ウッドリーが押し返そうとするも、離れ際にウスマンがヒジ!

 

さらにウスマンが、組み付いて投げテイクダウン!ウスマンがパウンドとヒジで削る!

 

ウッドリーも、海老で返そうと動くが返せない~ウスマンが肩固め!しかし、ラウンド終了

 

3R、やはりウスマンが詰めていくが、ウッドリーは右を振る

 

しかし、ウスマンは組み付いていきヒザ!ボディー!

 

展開なくブレイク~ウスマンが変わらずプレッシャーかけていく!

 

ウスマンが組み付いて押し込む~またも展開なくブレイク

 

ウスマンのパンチもクリーンヒットしなく、またもや押し込む展開

 

4R、ウスマンのプレスにウッドリーは下がるしかない~ウスマン左フック

 

ウスマンがタックルにいったところを、ウッドリーがフロントチョーク!

 

しかし抜けて、またもウスマンが上で押し込みヒジ!

 

ウッドリーは何もできないが、ウスマンも攻め切れずブレイ

 

再開後も、ウスマンが直ぐに組み付きヒザを連打!

 

弱ったウッドリーにウスマンがパンチのラッシュ!

 

ウッドリーも返そうとするが、ウスマンがラッシュ!

 

ウスマン極めるか!?しかし、ウスマンも疲れて組み付く

 

5R、やはり下がるウッドリーに、ウスマンがタックル!

 

ウッドリーは首に腕は回しているが、何もできない~ウスマンが持ち上げテイクダウン!

 

ウスマンが首を押しながら細かくパンチを落とす

 

ウッドリー何も出来ずに削られ試合終了

 

判定は、44-50 44-50 45-50 3-0でカウル・ウスマンが、新UFCウェルター級王者!

 

なんとも元気が無かったウッドリーだが、テイクダウンは奪われまくるはリフトアップされ叩きつけられるはいいところが無かった。ウスマンは 『攻撃の組み合わせということになれば、俺は誰よりもうまくやれる。レスリングから打撃に行くと思っているだろうし、打撃からグラップリングを仕掛けると思っているだろうけど、いろいろ組み合わせて混乱させられる。だからこその総合格闘技だろ。俺が一番、俺がチャンピオンだ。ナイジェリア初のチャンピオンになれて最高の気分だし、王者マップの上に母国の名前を刻めた。ナイジェリアにUFCを連れていく日が待ち遠しい』 と話す。

意外や、ナイジェリア出身で初のUFC王者のようだが、この時点でヘビー級王者はダニエル・コーミエ、ライトヘビー級はジョン・ジョーンズ、ミドル級は1ヶ月後にイスラエル・アデサンヤがミドル級暫定王座決定戦に出場、とウェルター級以上の階級はブラック旋風がUFCに吹き荒れている。

 

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