《本日のTV鑑賞》
東京に行き、交通規制や検問などにも引っ掛かり「オリンピックが始まるんだぁ~」と感じてきたがイマイチ気持ちは盛り上がっていない。それでも始まれば、夜のニュースでは一喜一憂することになるだろう。今週末には両国国技館でボクシングがスタートするので、何年後かには東京オリンピックのメダリストが世界挑戦!と、いう場面が必ず訪れるはず。
前大会の2016年リオデジャネイロオリンピックではウズベキスタン&カザフスタン勢が躍進し、アマチュアボクシング大国のキューバはヘビー級のエリスタンディ・サボンが銅メダル、フリオ・セサール・ラクルスがライトヘビー級で金メダル、ミドル級でアーレン・ロペスが金メダル、ライト級でラザロ・アルバレスが銅メダル、バンタム級でロペイシー・ラミレスが金メダル、ライトフライ級でヨアニス・アーギラコスが銅メダルを獲得と6個のメダルを獲得し金メダルは3個。2012年ロンドンオリンピックの金メダル2個、銅メダル2個の屈辱からは復活しつつある。メダルは8個獲得した2008年の北京オリンピックだったが、金メダルは0で銀メダル4、銅メダル4個だった。
その8人のメダリストの中で、キューバから亡命してプロで活躍できたのはヨルデニス・ウガスだけだった。
1986年7月にキューバのサンティアゴ・デ・キューバで生まれ、2003年度U17世界王者、2004年のジュニア選手権では、後のWBA&IBFスーパーライト級王者になるアミール・カーンに敗ける。その後は、2005年度のキューバ選手権ライト級優勝~2005年度世界選手権ライト級優勝~2006年度キューバ選手権ライト級優勝~2006年度中央アメリカライト級優勝~2007年度キューバ選手権優勝~2007年度パンアメリカンゲームライト級優勝~~そして、2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得~2008年度キューバ選手権ライトウェルター級優勝。
2009年イタリアでの世界選手権に選ばれなかったのは、アメリカのドキュメント番組で 『ここでの待遇が素晴らしいというなら、なんだってスポーツ選手が国を離れるんだ?金だよ。家族に送金するんだ。優秀なアスリートは海外で大金を稼ぐ。キューバで一番だ!国際的な場で戦うべきだと思っている』 と発言した為だと言われている。
そして2010年3月にアメリカに亡命をし、7月にはデビューしてディノ・ドゥモンジッチを判定で降す~さらに10連勝5KOするも、2012年3月にジョニー・ガルシアに1-2の判定負け~直ぐに4連勝2KOして、2014年2月にWBCラテンアメリカスーパーライト級暫定王者決定戦でエマニュエル・ロブレスに1-2の判定負け~さらに5月にも、アミール・イマムに判定負けし連敗してブランクを2年作る。
しかし2016年2月に、後のWBAウェルター級暫定王者になるジャマール・ジェームスに判定勝ち~さらに3連勝2KOして、2017年8月にトーマス・デュロルメに判定勝ち~2018年2月に、IBF2位決定戦でレイ・ロビンソンに7RでTKO勝ち~6月にもホナタン・バティスタを2RにTKOで降す。
そして、WBCウェルター級王座挑戦者決定戦に出場!対戦するのは、WBC8位のセサール・バリヌエボ!
1982年2月にアルゼンチンのカタマルカ州で生まれた‘ラ・ホイヤ‘セサール・ミゲール・バリヌエボは、2009年3月にデビューしてファン・ラモン・ガラルセに1RでKOする~コンスタントに試合をこなし、22勝16KO2敗1分1無効試合~2013年10月に、ラモン・デラクルス・セナを判定で降しWBCラテンアメリカウェルター級暫定王座を獲得~しかし、12月のノンタイト戦での再戦は判定負け。
2014年4月にアミルカル・エドガルド・フネス・メリアに判定勝ちし、8月にはジョン・テヘランを1RでKOしてWBCラテンアメリカウェルター級王座を獲得~2015年3月にも、ラモン・デラクルス・セナを判定で降しFABアルゼンチンウェルター級暫定王座を獲得~9月にはビクトル・ウーゴ・ベラスケスを8Rに棄権に追い込み、FABアルゼンチン王座の初防衛とWBCラテンアメリカシルバー王座を獲得~さらに2連勝1KOし、2016年11月にエリアス・レアンドロ・バジェホスを5RにTKOで降しFABアルゼンチン王座の2度目の防衛に成功~2017年5月には、オスカル・メサを2RにTKOで降しWBCラテンアメリカシルバー王座の初防衛に成功~10月にも、アドリアン・ルシアノ・ベロンを6RにKOしてFABアルゼンチン王座の3度目の防衛に成功~2018年1月には、アドリアン・ルシアノ・ベロンとの再戦を1RにKOしてWBCラテンアメリカシルバー王座2度目&FABアルゼンチン王座の4度目の防衛に成功。
この大会のメインイベントでは、キース・サーマンが返上したWBCウェルター級王座決定戦が組まれている中での挑戦者決定戦!どうしてもデビューが遅く、32歳になったウガスがやっとたどり着いた挑戦者決定戦のチャンスを掴めるか!?
2018年9月8日 WBCウェルター級王座挑戦者決定戦 ヨルデニス・ウガスvsセサール・バリヌエボ
ヨルデニス・ウガス 22勝11KO3敗 WBC9位、IBF2位
セサール・バリヌエボ 34勝24KO2敗1無効試合 WBC8位、IBF11位
1R、お互いに大きくフックを振る~かわしたウガスが左ボディー!
バリヌエボも廻りながら返すが、ウガスが打ち終わりにボディーをガンガン入れる!
2R、ウガスが、ガンガン詰めていき左右のボディー~バリヌエボは廻りながらジャブを突く!
バリヌエボのジャブでは、ウガスを止められない~ウガスは、手数多くバリヌエボをロープに追い詰め右!
3R、前に出るウガスに、バリヌエボが振って止めようとするもヒットしない
それでもバリヌエボ攻める~しかし、ウガスのボディーアッパーがド真ん中!
4R、手数はバリヌエボが勝る~しかし、豪快なウガスのボディーが当たると止まってしまう
ボディーが効いて腰が引けるバリヌエボを、ウガスが追いかけ廻す!右!
5R、ジャブを打ちながら廻るバリヌエボに、ウガスが詰めて左右のボディー!
場内からウガスに極めにいけ!とブーイングが飛ぶなか、バリヌエボも必死に左!
6R、廻るばかりのバリヌエボを、ウガスは捕まえきれない
狙い過ぎているウガスは手数が少ない~ウガスの単発の強いパンチは、バリヌエボにブロックされる
7R、ウガスがボディーを当てるが、単発になり場内から倒せ!とブーイングが飛ぶ
バリヌエボは距離をとり大きく廻り、ウガスは休んでいるか?手数が止まる
8R、やはり、廻るバリヌエボをウガスが追いかけボディー!
ウガスが、バリヌエボをロープに詰めてラッシュ~レフリー止めるか!?しかし、それほど当たっていないか!?
9R、ポイントでは厳しいだろうバリヌエボが、体を振りながら打ち込んでくる!
しかしウガスは、距離を取りながらボディー~バリヌエボは、明らかに効いているがウガスは極めにいかない
10R、攻めきれないウガスは、バリヌエボを誘うような動きを魅せる
廻るばかりのバリヌエボに、ウガスは追い廻して大きく右を振る!
11R、ウガスは流しているのか!?バリヌエボのパンチをかわす
バリヌエボが出て打ちまくる~ウガスはかわしながら、よく見てアッパー!
12R、ポイントでは厳しいだろうが、諦めないバリヌエボが必死に振る!
ウガスは無理に倒しにいかないが、カウンターの右でバリヌエボをフラフラにするが試合終了
判定は、119-109 120-108 120-108 大差3-0でウガスが判定勝ち!
キューバらしいスピードある攻撃も、倒し切らないキューバらしいくウガスがWBCウェルター級王座挑戦権を獲得!ウガスのWikipediaでのプロフィールでは身長175cm、リーチ175cmとなっているが、身長176cmでリーチ186cmの記載があるのも見たがどう見ても身長よりリートが長いボクシングをやる為に生まれてきた体格。長い距離か詰めてのボディーで圧倒したウガスだが、ダウンの1つも取って入れば観ていてスカっとするのだが豪快な振りの割には物足りない内容。
そして、6ヶ月後の2019年3月にメイイベントの勝者のWBCウェルター級王座に挑戦をする。
★ウガスの愛称の54の奇跡はどういう意味なんだろうか 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村