観戦記2171 UFC Fight Night.145 ステファン・ストルーフェvsマルコ・ホジ | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

1980年代にラジャダムナン&ルンピニーの2大スタジアムで王者になり、1990年代には外国人勢ととの激闘~その後は指導者として、ムエタイ界に多大な功績を残したセンティアンノーイ・ソールンルートが先月(2021年5月亡くなった。YouTubeなど無い時代に、高額なビデオを買ってよく観たが、良き時代のムエタイ選手らしい試合振りで日本でも人気があった。その中でもラモン・デッカーの‘地獄の風車‘と呼ばれた強烈なフックの連打と、センティアンノーイが蹴るミドルキックの闘いは両者に惚れこんでしまう名勝負の数々だった。

極真空手~キックボクシングが盛んなオランダだが、やはり治安がよくないオランダの地域での用心棒上がりの選手も多い。そして、アントン・へーシング~ウィリアム・ルスカに代表される柔道の1流メダリストを多く輩出しMMA大国になる土壌もあった。そのウィリアム・ルスカがアントニオ猪木と異種格闘技戦をしに1976年に来日した時にセコンドで帯同したのが‘赤鬼‘クリス・ドールマン。その後のドールマンは1981年にノールールの大会を開催し、リングス・オランダへと繋がってりオランダMMAを発展させていく。やはり、日本でリングスに参戦~PRIDEに参戦したボブ・シュライバーもキックボクシングもしながらオランダでは破格の広さを持つジムを夫婦で経営し選手を育てた。そのジムに14歳で入会し、高校には行かず働きながら格闘技を続けたのが‘スカイスクレイパー‘ステファン・ストルーフェ!

 

1988年2月にオランダの北ホラント州で生まれたステファン・ジェイミー・ストゥルーフェは、実兄の影響で14歳からボブ・シュライバーのジムに入りキックボクシングを始める~中学校を卒業後も格闘技を続け、働きながら16歳でMMAのアマチュア大会に出場~キックボクシングを4戦4勝後の2005年3月に、17歳でGentleman Fight Nightでデビューしジョン・デ・ワイルドに1Rで1本勝ち~さらに10勝1敗後の2007年12月に、Star of Peresvietトーナメントは準決勝でクリスチャン・ムプンブに1Rで1本負け~2008年1月に、Beast Of Eastでラルフ・ヴォニンクに1Rで1本勝ち~2008年7月にコリン・ロビンソンを1Rに1本で降し、Cage Gladiatorsヘビー級王座を獲得~8月にM-1 Charebgeで桜木裕司選手に1Rで1本勝ち~10月にも、KOEでラルフ・ヴォニンクに1Rで1本勝ち~~11月にも、Cage Gladiators.10でマリオ・ネトを2Rに1本で降す。

2009年2月のUFC95でUFCに初参戦も、ジュニオール・ドス・サントスにわずか54秒でKOされる~その後は3連勝も、2010年3月のUFC Fight Night.21でロイ・ネルソンに1RでKO負け 『観戦記1881』 8月のUFC117でクリスチャン・モアクラフト、12月のUFC124でショーン・マッコークルにKO勝ち~2011年5月のUFC130では、トラディス・ブラウンに1RでKO負け~10月のUFC on Versus.6で、パット・バリーに2Rで1本勝ち~2012年2月のUFC Fuel TV.1でデイブ・ハーマンを2RでTKO勝ち~5月のUFC146でも、ラバー・ジョンソンに1Rで1本勝ち~9月のUFC Fuel TV 5でスティーペ・ピオシッチに2RでTKO勝ち~しかし、2013年3月の日本で開催された UFC Fuel TV 8でマーク・ハントに3RにTKO負け 『観戦記416』 さらに、2014年12月の UFC on FOX 13でアリスター・オーフレイムに1RでKO負け~2015年8月のUFC190で、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに判定勝ち 『観戦記932』 しかし、12月のUFC193ではジャレッド・ロショルトに判定負け~2016年5月のUFC Fight Night.87ではヘビー級12位のアントニオ・シウバを16秒でKO 『観戦記1133』 さらに10月のUFC204で、ヘビー級14位のダニエル・オミランチェクを2Rにダースチョークで1本勝ち~しかし、2017年9月のUFC Fight Night.115でヘビー級7位のアレキサンダー・ヴォルコフに3RでKOされる~2018年3月のUFC222では、アンドレイ・アルロフスキーに判定負け 『観戦記1660』

 

さらに7月のUFC Fight Night.134で、マルチン・ティブラに判定負けして3連敗。そして、7ヶ月置いて対戦するのはマルコス・ホジェリオ・デ・リマ!

 

1985年5月にブラジルのサンパウロで生まれた‘ペザン‘マルコス・ホジェリオ・デ・リマは、ストリートファイトで鳴らした後の2002年にムエタイを始める~サンパウロのアマチュア王者、ブラジル王者、南米王者、パンアメリカ王者になった後にMMAに転向~2009年3月に、Renagate Fight Championship.1でデビューして、アミューリ・ガンムズにKO勝ち~さらにブラジルで様々なマイナー団体で8連勝も、2011年9月にStrike Foethマイク・キールに判定負け~ブラジルで3勝無敗1分後の2014年4月からの、The Ultimate Fighter.19参加しも準決勝で敗退。

それでもUFCと契約し、12月のUFC Fight Night.58でイゴール・ポクラヤッチを1RにTKOで降す~2015年8月のUFC Fight Night.74では、ニキータ・クリーロフに1Rで1本負け~2016年4月のUFC197では、クリント・ヘスターに1Rで1本勝ち~11月のUFC Fight Night.100では、ガジムラド・アンティグロフに1Rで1本負け~2017年1月のUFC on FOX.23では、ジェレミー・キンボールに1RでTKO勝ち~4月のUFC Fight Night.108では、オヴィンス・サン・プルーに体重超過した上に2Rに1本負け~2018年11月のUFC230では、アダム・ウィチョレクに判定勝ち。

 

ヘビー級ランキングからも外れ、3連敗中のストゥルーフェは崖っぷちのUFC在籍10年目!体重超過もありヘビー級に戻したリマはUFC本契約以降は勝ち負けを交互に繰り返しているが初のUFC連勝なるか!?

 

2019年2月23日 UFC Fight Night.145 ステファン・ストルーフェvsマルコス・ホジェリオ・デ・リマ

 

ステファン・ストルーフェ 32勝11敗

 

ルコ・ホジェリオ・デ・リマ 16勝6敗1分

 

1R、お互いに勢いよく出ていく!ストルーフェが蹴りのフェイント~リマは右オーバーフック!

 

倒れたストルーフェに、直ぐにリマがパウンドを落としにいく!ストルーフェは組み付いて堪える

 

お互いに展開を変えられない~リマがサイドを取ろうと動くも、ストゥルーフは腕を取りにいく

 

ストゥルーフは金網に押し込まれて防御しかできず、リマは細かく殴るも攻めきれない

 

リマがハーフ~マウントも、時間なくラウンド終了

 

2R、リマは、またも出ていき大きい右!さらに右!

 

そのままリマが、ストゥルーフを金網に押し込む~ストゥルーフが体を入れ換える

 

再びリマが体を入れ換えるも、ストゥルーフェが内股!

 

ストゥルーフェが跨いで上を取る~リマが足を絡めるが、ストゥルーフェが徐々に有利なポジションに持っていく!

 

ストルーフェが、左腕をリマの頭の下に廻して肩固めを狙う!

 

ストルーフェが跨いで肩固めで締める!足もフックされリマは動けない!

 

動けないリマはタップするしかない!

 

見事にステファン・ストルーフェが2Rに1本勝ち!そうなんだよなぁ~オランダでリーチが長くストライカーとしても優秀なストルーフェだが、極め力も強く勝利数の60%以上が1本勝ち。またも連勝がならなかったマルコス・ホジェリオ・デ・リマだが、持ち味のブン回すパンチでストルーフェを追い詰めた。その後は1年間を置いて、2020年2月にベン・ソソリと対戦。

連敗から脱出したステファン・ストルーフェは、ファイト・オブ・ザ・ナイトにも選ばれファ一マネー+5万$。そして9ヶ月後のUFC on ESPN.7でベン・ロズウェルと対戦。

 

★ストルーフェは2020年4月に父親になった 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村