《本日のDVD鑑賞》
かつてバルト三国の1国であるリトアニア共和国では「BUSIDOU(武士道)」というテレビ番組が放送され、その中で高田延彦さん率いるUWFインターナショナルが放送され人気があったらしい。ソ連共和国に占領され、ソ連の崩壊とともに1990年に独立しその後のロシアの影響を受けつつも日本とはリングスRINGSや修斗リトアニアなど縁が深い国。あの日本でも愛された、ZSTやHEROSで活躍した総合格闘家のレミギウス・モリカビュチスもリトアニア共和国出身。
同じバルト三国の1つエストニアでは‘エストニアの怪人‘と呼ばれた、大相撲元大関でRIZINに参戦した把瑠都ことカイド・ホーベルソンなどがいる。もう1国のラトビアでは、欧州独自のK-1大会で2010年に優勝したコンスタンチン・グルチョフやUFCでライトヘビー級ランカーのミシャ・サークノフがいる(ミシャ・サークノフはカナダ国籍も得る)キックボクシングが盛んなバルト三国だが、やはり元キックボクサーでラトビア王者からラトビア初のボクシング世界王者になったのが‘Baltic Knock Out‘マイリス・ブリエディス!
1985年1月生まれのマイリス・ブリエディスは、旧ソ連から独立した北ヨーロッパの共和国出身~元々はキックボクサーで、2002年にはラトビアのキックボクシング王者になり2007年の世界アマチュアキックボクシング選手権3位、2008年の欧州選手権では優勝~ボクシングでも2008年の北京オリンピック予選では、ヨーロッパ選手権でベスト8。
2009年10月にボクシングでのデビューをしてラウリス・エアシャウスカスに判定勝ち~その後も9連勝8KOして、2013年11月にルーポス・スダを5Rに棄権に追い込みIBAクルーザー級王座を獲得~2014年7月にも、ジョーイ・ベガスを9RにTKOで降しWBCバルト海クルーザー級王座を獲得~9月にもクサバ・ウォールを1RにKOして、11月にイスマイル・アブゥドゥルに判定勝ちしてIBAクルーザー級王座の初防衛に成功~2015年にもマヌエル・チャーを含む4連勝4KOし、2016年2月にはダニー・ベンダーを2RにTKOで降してIBFインターコンチネンタル・クルーザー級王座を獲得~5月にも、WBCクルーザー級シルバー王者のオランレワジャ・デュオドラを9RにTKOで降し王座獲得~10月にサイモン・バリリーを3RにTKOで降し、2017年4月にマルコ・フックとトニー・ベリューがデビット・ヘイとの対戦で間が空いた為によるWBCクルーザー級暫定王座決定戦に判定勝ちして暫定王座を獲得。
9月にWBSSクルーザー級トーナメントに参戦し、1回戦でWBC12位キューバのマイク・ペレスを判定で降す 『観戦記1824』
しかし2018年1月の準決勝では、WBOクルーザー級王者のオレキサンドル・ウシクとの統一戦で判定負けして王座陥落 『観戦記1968』
そして、WBSSクルーザー級決勝戦が開催されたロシアのモスクワでのアンダーカードでするのは‘Le Bomberdier Gitan‘ブランドン・デロリエ!
フランスのヌーヴィル・アキテーヌ地域リモージュ出身のブランドン・デロリエは、2014年10月にヘビー級でデビューしてモーガン・デスゥークスにTKO勝ち~12月にガイ・ガボとドロー~2015年3月にカリム・ベレッドジェムに判定勝ちも、6月にフランク・アチョに判定負け~11月に、クルーザー級リミットに(200ポンド)近い205.5ポンドでボブデラー・ベルゴビに判定勝ち~さらに体重を落としてクルーザー級に落として8連勝して大舞台に抜擢される!
デビュー戦以来KO勝ちの無いブランドン・デロリエに、75%のKO率を誇る元世界王者のマイリス・ブリエディスが格の違いを魅せるか!?
2018年7月21日 再起戦! マイリス・ブリエディスvsブランドン・デロリエ
マイリス・ブリエディス 23勝18KO1敗 前WBCクルーザー級王者
ブランドン・デロリエ 11勝1KO1敗1分
1R、ブリエディスが前に出ていく~デロリエは、廻りながら右フックを合わせようと狙う!
しかし、ブリエディスはガンガンプレッシャーを強めてパンチをまとめる!
2R、さらにブリエディスが、手数を増しながらデロリエをロープに追い込む!
デロリエはスイッチをしながら廻るばかりで、たまに右フックを合わせるだけで攻めていけない
3R、ラウンド開始直後からブリエディスはが打ちまくる~デロリエはガードを固めて下がるばかり
デロリエも返そうとはするが、ブリエディスが打ちまくる~デロリエはガードを固めて下がるしかない
4R、やはりブリエディスが、手数多くデロリエを追い込む~しかしブリエディスは行き過ぎず、デロリエの反撃は綺麗にかわす
デロリエはロープを背負う展開が続くが、ロープワークを上手く使い致命打は貰わない
5R、やはり、直ぐにロープ~コーナーを背負う展開が続くデロリエ~カウンターを狙うが、防戦一方の展開が続く
デロリエは必死にロープ際を廻る~ガードが堅いデロリエに、ブリエディスも攻め切れない
6R、やはり、ロープを背にしてガードを固めるしかないデロリエ
追い廻すブリエディスは、コンビネーションでガードの隙間を打つがダウンまでは追い込めない
7R、デロリエはカウンターを狙っているものの、ロープを背にてコーナー~コーナーに廻るばかりでブリエディスが攻めまくる!
クルーンヒットは貰っていないデロリエだが、消極的な試合振りに場内が静まる
8R、同じような展開が続く~ガードを固めて廻るデロリエに、ブリエディスはボディー連打!デロリエも耐える
廻るばかりのデロリエだが、カウンターを狙っているのでブリエディスはも極めにいけない
9R、スイッチをしながらなんとか展開を変えようとするデロリエも、ブリエディスは淡々とパンチを打ち続ける
廻るデロリエをブリエディスが打ちまくり追い込むが、ガードが固いデロリエを攻め切れない
10R、流石に最終ラウンドは下がりながらも打っていくデロリエ
ブリエディスも最後まで倒しにかかるが、詰められると亀になるデロリエを仕留めきれずに終了
判定は、ジャッジ3者ともフルマークの100ー90でマイリス・ブリエディスが再起成功!
デロリエは、なんとか倒されなかったという感じでちょっと差がありすぎた試合だった。ズングリとした体型だがパワーはそれ程あるようには見えず、とてもヘビー級でも闘っていたとは思えない試合振り。ブリエディスもKOまで持っていきたかったが、あれだけ下がられてガードを固められると倒すのは難しいか。
WBSSクルーザー級トーナメントは、準決勝でオレクサンドル・ウシクに2ポイント差のジャッジが2者とドローが1者という1Rの差が命運を分けてしまった。そしてこの日のメインでクルーザー級の決勝戦が行われるが、早くも1ヶ月後の2018年8月に第2回WBSSクルーザー級トーナメントが発表となりブリエディスは第1シードに選ばれて11月にノエル・ゲボールとWBCクルーザー級王座挑戦者決定戦で対戦!
★ブランドン・デロリエはその後2連敗してからは試合をしていない 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村