観戦記2138 UFC Fight Night.144 チャールズ・オリベイラvsデビッド・テ | 人生マイペンライ

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以前はMMA=暴力的というイメージが先行していて、初期のUFCで素手での打撃(ジェラルド・ゴルドーは怖かった)もあり‘なんでもあり‘の言葉が先行して欧米では開催ができない州も多かった。しかし初期UFCの象徴でありMMAの礎を築いたと言っていいホイス・グレイシーは、UFCで11勝をしていてそのうち10勝が1本勝ちという芸術的なフィニッシュ力を魅せMMAを体現してみせた。

残りの1試合は、1994年9月のUFC2でパトリック・スミスを1分17秒でパウンドによるTKO勝ちなので極めようと思えば極められたのだろう。2021年3月現在でUFCでの最多勝利23勝を上げているドナルド・セラーニは、打撃の素晴らしさもあり1本勝ちは6試合。2位の22勝を上げているデミアン・マイアが、10試合を1本勝ち。

そして2019年2月時点で、10試合1本勝ちをしているのがやはりブラジリアン柔術のチャールズ・オリベイラ!

 

1989年10月にブラジルのサンパウロで生まれたチャールズ・オリベイラ・ダ・シウヴァ(シャールズ・オリヴェイラ)は、かなり環境の悪いスラム街で育ったらしく幼少期はサッカーをする~7歳の時に心雑音とリウマチ熱を発症し、歩行困難になる程の症状でサッカーを辞める。路上でチーズサラダを売って生活し、12歳からブラジリアン柔術を習う~後のRIZINライト級王者になるホベルト・サトシ・ソウザとは柔術大会で6~7回闘い全敗だったらしい。

18歳の2008年3月に、Predator FCのウェルター級トーナメントでデビューして3連勝で優勝~12月にKawai Areana.1で1RにTKO勝ちし、同月のKorea Fight.1トーナメントも優勝~2009年4月には、ドム・スタンコを1Rに1本で降しUSKBA東海岸ライト級王座を獲得~さらに、様々なマイナー団体で5連勝してUFCと契約。

8月のUFC on Versus2でダレン・エレキンスに1R41秒で1本勝ち~9月のUFCFight Night22でエフレイン・エスクデロに3Rで1本勝ちするも、12月のUFC124でシム・ミラーに1Rで1本負け。

2011年6月のUFC on Versus.4でニック・レンツを2Rで1本勝ちするも、オリベイラの反則が認められ反則負けになる~8月のUFC on Versus.5で、ドナルド・セラーニに1RでTKO負け~2012年に入り2連勝するが、9月のUFC152でカブ・スワンソンに1RでKO負け~2013年7月のUFC162でも、フランク・エドガーに判定負け~しかし2014年からは、アンディ・オーグル、日沖発選手、ジェレミー・スティーブンス、ニック・レンツに4連勝~8月のUFC Fight Night.74のメインでフェザー級5位のマックス・ホロウェイと対戦するが、オリベイラが食道を痛め1RにTKO負け。

12月のUFC on FOX.17でマイリス・ジュリーを1Rに1本で降すも、2016年8月のUFC on FOX.21でアンソニー・ペティスに3Rで1本負け~11月のUFC Fight Night.98でフェザー級リミットをオーバーしたうえにリカルド・ラマスに2Rで1本負け~2017年4月のUFC210では、ウィル・ブルックスに1Rで1本勝ち~12月のUFC218では、ポール・フェルダーに2RでTKO負け~2018年6月のUFC225では、クレイ・グイダに1Rに1本勝ち。

 

2018年9月のUFC Fight Night.137で、クリストス・ジアゴスに2Rで1本勝ち。

 

12月のUFC on FOX.31で、ジム・ミラーに1本勝ち 『観戦記2054』

 

そしてUFCでは選ばれた選手しかできない、またも3ヶ月置きの試合となる相手はUFC負けなしのデビッド・テイマー!

 

1989年5月にスウェーデンのストックフォルムで生まれたデビッド・テイマーは、兄2人の影響もあり15歳からムエタイを始める~2009年にはタイで、国際アマチュアムエタイ連盟の67kg級で銅メダルを獲得~さらにスウェーデン選手権、北欧選手権でも優勝する。

兄たちがMMAに転向したのもあり、デビッド・テイマーもMMAに転向~2013年10月にInternational Mational Ring Fight Arena.5でデビューも、マティアス・ローゼンリンドに判定負け~2014年4月のInternational Mational Ring Fight Arena.6で、ベセリン・ディコフに判定勝ち~11月のInternational Mational Ring Fight Arena.7で、ガイク・ポゴシャンに1RでTKO勝ち~2015年4月のTrofphy MMA.6でも、ロビン・トゥオミに1RでTKO勝ち。

8月にThe Ultimate Fighter(TFU)22に参加し、トーナメント出場を賭けた予選を勝ち抜くもライト級トーナメント本戦で1回戦負け~それでもUFCと契約し、2016年2月のUFC Fight Night.84でマルティン・スヴェンソンに2RでKO勝ち~8月のUFC Fight Night.92でも、ジェイソン・ノベーリに2RでKO勝ち~2017年3月のUFC209でも、ランド・バンナータに判定勝ち~12月のUFC218では、ドラッガー・クロースに判定勝ち~2018年6月のUFC Fight Night.131では、ニック・レンツを判定で降す

 

UFC契約9年を超えて素晴らしい1本勝ちを魅せるも王座戦には辿り着けないオリベイラが、3試合連続のパフォーマンス・ザ・ナイトを獲得し覚醒したのか!?TUFから這い上がってきたUFC負け無しテイマーがランキング入りを狙う!

 

2019年2月2日 UFC Fight Night.144 チャールズ・オリベイラvsデビッド・テイマー

 

チャールズ・オリベイラ 25勝8敗1無効試合

 

デビッド・テイマー 8勝1敗

 

1R、オリベイラが踏み込んでロー!テイマーもローを返す!

 

テイマーがハイキック~前に出したテイマーの指が、オリベイラの目に当たり一時中断~再開するも、再びテイマーの指がオリベイラの目に当たり中断

 

再開後にテイマーがボディーストレート~オリベイラはジャンプして蹴り上げる!

 

オリベイラが打撃でテイマーを追い廻す~しかし、テイマーがカウンターの左!オリベイラはダウン!

 

テイマーがパウンドも、オリベイラはしっかりディフェンス

 

打撃の展開が続くが、テイマーのパンチを搔い潜ってオリベイラがタックル!

 

回転して逃れようとするテイマーに、オリベイラが絡みつく!

 

テイマーは殴って逃れる~スタンドに戻りオリベイラがバックブルー!さらに飛びヒザ!

 

廻るばかりのテイマーを追い詰め、オリベイラが右!

 

廻るばかりのテイマーに、オリベイラがバックブローも空振り~さらにオリベイラは追いかけバックスピン!

 

2R、やはり、オリベイラが打撃で攻めていく!

 

オリベイラが胴タックルから組みにいくが切られる~しかし、スイッチして右ヒジ!

 

テイマー効いた!オリベイラがラッシュ!レフリー止めるか!?

 

苦し紛れにテイマーが胴タックル!しかし、受け止めたオリベイラが首を取る!

 

金網に押し付けてから崩す~オリベイラは一気にアナコンダチョーク!

 

ガッチリ入って、テイマーはタップするしかない!

 

見事に2Rにアナコンダチョークで、チャールズ・オリベイラが1本勝ち!これでオリベイラのサブミッション勝利は13に伸ばしてUFC記録を伸ばす!まさに1本勝ち男の本領発揮となった試合で、4試合連続の1本勝ちとなり4試合連続のパファーマンス・ザ・ナイトに選ばれてファイトマネー+5万$を獲得!

それでもランキングはまだ15位で、次戦はわずか3ヶ月後の2019年5月のUFC Fight Night.152でニック・レンツと3度目の対戦。なかなか王座戦線には食い込めないオリベイラだが、門番的な立ち位置とブラジリアン柔術の神髄を魅せる貴重な選手。

 

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