観戦記2123 UFC Fight Night.144 デミアン・マイアvsライアン・グッド | 人生マイペンライ

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世界中で大会を開催するUFCだが、近年は日本での大会をなかなか開催してくれない。コロナウィルスの影響がある中でファイト アイランドを建設したり、まさにShow Must Go Onを実践している世界最高峰のMMA。

UFCが1993年にアメリカのコロラド州デンバーで始まったとはいえ、やはりブラジルがMMAの元祖的なところは外せない。UFCの海外興業もブラジルが1番多く、開催時にはブラジル人選手が大挙出場して地鳴りのような大歓声を受ける。ナンバー大会はラスベガスがほとんど(コロナ過ではアブダビが多いが)で、カナダはけっこうあるが、ブラジルでのナンバー大会は意外と少ない。しかし、UFC Fight Night大会は数多く開催されブラジル人ファイターが多く参戦する。

2019年2月のUFC Fight Night.144では、プレリミナリーカードからメインイベントまで13試合に総てブラジル人が出場しブラジル人対決もいれて17人のブラジリアンファイターが熱戦を繰り広げた。その中で、これぞ‘ブラジリアン柔術‘と云える選手がデミアン・マイア!

 

1977年11月にブラジルのサンパウロで生まれたデミアン・アウグスト・マイア・バチスタは、なんと4歳から柔道を習い12歳からは空手も習う。そして、意外や柔術には19歳から始めて23歳で柔術黒帯~2003年に柔術オリンピック世界杯の無差別級で、ガブリエル・コンサーガを破り優勝~11月には、日本で開催されたブラジリアン柔術大会「DESAFIO(デサフィオ)」に出場し馬場弘樹さんを膝十字で1本勝ちする。2007年の寝技世界一大会の第7回アブダビコンバットでは、88kg級で優勝。MMAにも2001年9月から上がり、Tornamenta en el Ringでラウル・ソーサを48秒でKO~2005年12月に、The Cage Vol.4 Redemptionでウカシュ・チレヴィツキを腕十字で1Rに1本勝ち~2006年10月に、Super Challenge.1トーナメントでカテウ・キビス、グスタボ・シム、ファビオ‘ネガォン‘ナシメントを降し優勝~2007年5月には、Gracie Fighting Championship:Evolutionでライアン・スタウトを1RにTKOで降す。

2007年10月のUFC77でUFCに初参戦し、ライアン・ジェンセンを1Rに1本勝ち~2008年4月のUFC83でエド・ハーマンを2Rに1本勝ち~8月のUFC87でジェイソン・マクドナルドを3Rに1本勝ち~11月のUFC91でネイサン・クォーリーを1Rに1本勝ち~2009年2月のUFC95でチェール・ソネンに1Rで1本勝ち~2009年8月のUFC102でネイサン・マーコートに1R21秒でKOされMMA初黒星~2010年2月のUFC109でダン・ミラーに判定勝ちで再起すると、2010年4月のUFC112でビクトー・ベウフォート欠場の代打でアンデウソン・シウバのミドル級王座に挑戦も、判定負けで王 座奪取ならず。

8月のUFC118でマリオ・ミランダに判定勝ちで再起すると、12月のTFU12のファイナルでケンドール・グローブに判定勝ち~2011年6月のUFC131でマーク・ムニョスに判定負け~10月のUFC136でジョルジュ・サンチアゴに判定勝ち~2012年1月のUFC on FOX.2でクリス・ワイドマンに判定負け~階級をウェルター級に下げて、7月のUFC148でキム・ドンヒョンに1RにTKO勝ち~10月のUFC153でリック・ストーリーに1Rに1本勝ち~2013年2月のUFC153でジョン・フィッチに判定勝ち~しかし、10月のUFC Fight Night 29ではジェイク・シールズに1-2の判定負け 『観戦記603』 2014年2月のUFC170でローリー・マクドナルドに判定負けで初の連敗~5月のTUFブラジル大会でアレクサンドル・ヤコヴレフに判定勝ち~2015年3月のUFC Fight Night 62のメインでライアン・ラフレアーに判定勝ち~8月のUFC190でニール・マグニーに2Rに1本勝ち~12月のUFC194でグンナー・ネルソンに判定勝ち~2016年5月のUFC198で、マッド・ブラウンに3Rに1本勝ち~8月のUFC on FOX 21でカーロス・コンディットに1Rで1本勝ち。2017年5月のUFC211で、ウェルター級5位のホルヘ・マスヴィダルに2-1の判定勝ち 『観戦記1345』

 

7月のUFC214で7年3ヶ月振りの王座戦に挑むも、ウェター級王者のタイロン・ウッドリーに判定負け 『観戦記1403』

 

10月のUFC Fight Night.119では 7位のコルビー・コヴィントンに判定負け~2018年5月のUFC Fight Night.129でも、7位のカマル・ウスマンに判定負け。

王座戦挑戦から3連敗となってしまったデミアン・マイアが、祖国ブラジルで対戦するのは元Bellatorウェルター級王者のライマン・グッド!

 

1985年5月にアメリカのニューヨーク州で生まれたサイボーグライマン・グッドは、プエルトリコ系のアメリカ人でマンハッタンのスパニッシュハーレムで育つ~高校を卒業後に本格的にMMAを始めて、2005年10月にRing of Combat.9でアダム・フィーロンに判定勝ち~その後も様々なマイナー団体で勝ち続け、2009年4月のBellatorウェルター級トーナメントに参戦しヘクター・ウルビナに2Rで1本勝ち~5月の準決勝も、ホルヘ・オルティスに2RでTKO勝ち~6月の決勝では、オマール・デ・ラ・クルーズを1RにTKOで降し初代Bellatorウェルター級王座を獲得。

しかし、10月のBellato.33でベン・アスクレンに判定負けし王座陥落~2011年のウェルター級トーナメントにも出場し、1回戦でクリス・ロザーノに判定勝ち~4月の準決勝では、リック・ホーンに1-2の判定負け。

2015年にUFCと契約し、7月のUFC Fight Night.71でアンドリュー・クレイグに2RでKO勝ち~7月のUFC on FOX.25で、エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントスに判定負け~2018年11月のUFC230では、ベン・ソンダースに1RでTKO勝ち

 

ウェルター級8位もランクされているマイアも、3連敗中でこのまま踏み台にされてしまうか!?元Bellator王者のライアン・グッドは、UFC参戦初のランカーとの対決を制することができるか!?

 

2019年2月2日 UFC Fight Night.144 デミアン・マイアvsライアン・グッド

 

デミアン・マイア 25勝ち9敗 ウェルター級8位

 

ライアン・グッド 20勝4敗1無効試合

 

1R、マイアが打撃というよりも、タックルのプレッシャーをかける~下がったグッドにタックル!

 

ライアン・グッドもパンチを合わせながら堪えるが、マイアは金網に押し付けながらテイクダウン!

 

ライアン・グッドは金網を使い立ち上がるも、マイアはバックから飛び乗りチョークを狙う!

 

ライアン・グッドも振りほどこうとするが、徐々にマイアの腕が深く首に入る!

 

しかし、ライアン・グッドも動きながら顎を引いて防ぐ

 

マイアはバックをキープしながら殴り、今度は左腕を入れライアン・グッドの首を狙う!

 

マイアが絞る!ライアン・グッドは顎を引きながら耐える!

 

マイアは足でガッチリ絞り、ライアン・グッドは振り落とない

 

チョークというより裸締めで、ライアン・グッドは立ったままタップ!

 

ブラジルの観客は地元のヒーローに大声援!まったくダメージの無いマイアは笑顔!

 

見事に1Rの2分38秒でデミアン・マイアが1本勝ち!元Bellator王者をまったく相手にしなく、マイアは1発の打撃ももらっていないのでは!?これでマイアは、UFC史上4人目のUFC大会で20勝選手になる(この時点でドナルド・セラーニ22勝、ジョルジュ・サン・ピエール20勝、マイケル・ビスピン20勝)

マイアは 『ライアン・グッドが強いというのは分かっていたが、どれほどの強さかは分からなかった。テイクダウンを決められるチャンスはあると思っていたけれど、彼は起き上がってくる力がとんでもなくすごい。それで気づいたんだ。テイクダウンを狙うべきじゃないと。それよりも、自分の得意技でもある背中を狙った方がいいと思った。』 と話し、連敗を止めて再び王座戦を目指す

 

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