観戦記2052 東洋太平洋スーパーフェザー級王座戦 三代大訓vs竹中良 | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

昨日は(11月1日)井上尚弥選手のラスベガスでの堂々たる王座防衛戦を堪能させてもらった!昔からのボクシングファン、格闘技ファンがその時々に「これぞ日本格闘技界の最高傑作」と云われた格闘家がいるだろう。しかし、もう「日本格闘技界の最高傑作」は井上尚弥選手で結論は出たのではないか!?

そんな思いを強く思い、もう日本人という枠では収まらないとんでもない存在になり国民栄誉賞も決まりではないか!?ご両親に育て方が良かったのが大きいのだろうが、発言や行動に品位が有る。それがキャリア前期にはテレビ的には受けない部分があったのかもしれないが、WBSSという世界的にも本物の大会を通して今や後光が差しているかのようなカリスマ性が滲み出ている。

キャリア的にも、高校時にアマチュア7冠~日本王座、東洋太平洋王座~3階級制覇と非の打ちどころがないキャリアを築く。しかも、1本を除いて王座奪取がつくられたような決定戦ではなく、王者から奪っているというのも価値があると思う。

東洋太平洋王座(OPBF)だけが決定戦だったのだが、そもそも東洋太平洋王座が世界へのステップとして獲得~防衛後に返上して世界挑戦が多い王座。そして、第44代東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代大訓選手も無敗で世界へと突き進む!

 

1994年11月に島根県松江市で生まれた三代選手は、小学生から中学生は野球をしていたらしく高校生の時に友人に勧められてボクシングを始める~3年生の時に全国高等学校総合体育大会でライト級ベスト8~中央大学に進学し、ボクシング部で主将を務めるなどアマ戦績は41勝16敗。
2017年3月にワタナベジムからB級ライセンスでデビューし、タイのパランペッチ・シスパーサクに1RでTKO勝ち~6月にはフィリピンでパブリト・カナダに判定勝ち~7月にタイのソムサックチャイ・ソーソーナロンに3RでTKO勝ち~10月にA級トーナメントに出場し、仲里周磨選手に判定勝ち~2018年1月の決勝では、正木脩也選手に判定勝ちしA級トーナメント優勝。

 

そして2018年6月に、わずかデビュー6戦目でカルロ・マガレの東洋太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦し、2-1の判定勝ちで王座奪取 『観戦記2015』

 

10月の初防衛戦は、日本王者の末吉大選手と大激戦のドロー 『観戦記1722』 2019年3月には、元WBOアジア王者の渡邉卓也選手を2-1の判定で降し2度目の防衛に成功。

 

そして初防衛戦の挑戦者は、元東洋太平洋フェザー級王者の竹中良選手!

 

1985年5月に熊本県菊池郡に生まれた竹中選手は、やはり三迫ジムらしく素晴らしいアマ戦績があり、九州学院高校で全国高校選抜大会バンタム級準優勝~明治大学経営学部で、国民体育大会フェザー級準優勝、全日本選手権大会フェザー級3位、国民体育大会フェザー級3位、国民体育大会フェザー級準優勝。

アマ通算73勝28RSC17敗の戦績を残し、デビューは古口ジムから2008年11月にして阿部展大選手に判定勝ち~2009年3月に矢板貴行選手に判定勝ちなど4連勝(1KO)するも、2010年4月に土居コロニータ伸久選手と1Rに負傷ドロー(Raging Battle56kg級予選は敗者扱い)

三迫ジムに移籍して、2010年12月に笛木亮選手に4RにTKO勝ち~2連勝するも、2012年2月に脇本雅行選手に7Rに負傷判定負け~6月には、WBAスーパーバンタム級王座を陥落後の李冽理選手と対戦し5RにTKO負けで連敗~その後4連勝し、2014年10月に天笠尚選手の東洋太平洋フェザー級王座に挑戦するも12Rに逆転TKO負け~2015年4月に再起し、佐々木洵樹選手に判定勝ち~2015年8月にビンビン・ルフィーノを5RにTKO降し、東洋太平洋フェザー級王座を獲得

 

2016年4月に正野晃選手を6RにTKO勝ちで初防衛に成功~2016年10月に、ランディ・ブラガに判定勝ちで2度目の防衛に成功~2017年2月には、荒谷龍人選手を4RにKOして3度目の防衛に成功。しかし、6月の4度目の防錆戦で、ノ・サミョンに10RにKO負けして王座陥落~2018年9月に、ベルゲル・プトンを6RにTKOで降し再起する~スーパーフェザー級に上げて12月に、IBFシルクロードトーナメントに参加し準決勝でローレンス・ロサスに5RでTKO勝ち~2019年3月の中国での決勝はウクライナのゲオルギー・ラスコに1-2の判定負け。

 

対戦時で10歳差があり、挑戦者34歳の竹中選手としては背水の覚悟で挑みOPNF2階級制覇を目指す!無敗の王者である三代選手は‘島根県初の世界タイトルマッチ‘を目指す為にここで立ち止まれない!

 

2019年7月27日 東洋太平洋スーパーフェザー級王座戦 三代大訓vs竹中良

 

三代大訓 7勝2KO1分 3度目の防衛戦

 

竹中良 18勝11KO5敗1分 東洋太平洋10位

 

1R、お互いに廻りながら綺麗なジャブを突いていくが、やはり三代選手の方が長いか!?

 

竹中選手が入っていきボディー!さら竹中選手が左を突いていくが、三代選手は右を被せる!

 

2R、竹中選手が、ガードを固めながら出ていく~右ボディーストレート!左ボディー!

 

竹中選手の手数が多いが、三代選手はしっかりガードしてから返していく!

 

3R、三代選手が綺麗な左を伸ばしていく~それでも竹中選手は低く入っていく!

 

竹中選手が仕掛ける!手数と攻勢では竹中選手が勝っているか!?

 

4R、やはり、竹中選手の手数が多い~速いコンビネーションでボディーまで打っていく!

 

三代選手は、距離を取りながら左ジャブを当てる~連打!左フック!

 

さらに、三代選手が詰めていく~左ボディー!竹中選手は効いたか!?苦しそうに廻る!

 

三代選手ボディーで追いかける~腹をフェイントに右!左!

 

公開採点 38-38 38-38 38-38 ジャッジ3者ともイーブン!

 

5R、竹中選手が細かく手を出すが、三代選手がさらに勢いにのって前に出ていく!

 

竹中選手が必死に返していく~三代選手はガードしながらよく見ている

 

ガードを固めながら前に出ているのは三代選手だが、竹中選手は廻りながら右を何度も当てる!

 

6R、三代選手が、左を突いて竹中選手を追う~竹中選手もワン・ツーで押し返す!

 

それでも三代選手は手数落ちず、左を突きながらボディー!

 

7R、竹中選手が足は使わずに正面から打ち合う!三代選手も連打~頭を付けて打ち合い~右!竹中選手もボディーを返すが、三代選手が打ちまくる!

 

8R、竹中選手の左では三代選手を止められず、三代選手が連打で竹中選手をロープに追い込む!

 

竹中選手も必死に返すが、やはり三代選手に弾き返され追い廻される!

 

三代選手がコーナーに詰めてラッシュ!レフリー止めるか!?しかし、竹中選手も右を振り回して逃れる!

 

お互いに引かない~渾身の右が交差するが、三代選手の拳が先に当たる!竹中選手は効いた!

 

三代選手の追い打ちの右で、竹中選手が吹っ飛ぶ!ダウン!

 

これは竹中選手立てない!三代選手が8RにKO勝ち!

 

見事なKOで3度目の防衛に成功した三代選手だが、リング上のインタビューでは 『何か足りない』 と、不満を漏らす。

王座戦ではなかなかKO勝ちができなかった三代選手だが、6試合ぶりのKO勝ちに上機嫌で出身の島根県では世界タイトルマッチが開催されていない事を話し自らが世界戦で故郷に錦を飾ることを宣言。

そして12月に木村吉光選手を2-1の判定で降し、東洋太平洋王座の4度目の防衛に成功。2020年は、コロナウィルスの影響で試合が出来ていなかったが・・・・・12月26日に、前WBOスーパーフェザー級王者の伊藤雅雪選手とサバイバルマッチで対戦!

 

★竹中良選手はこの試合を最後にグローブ吊るしてしまう・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村