観戦記2047 UFC231 フェザー級王座戦 マックス・ホロウェイvsブライアン・オルテガ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

久しぶりに「グレイシー柔術・イン・アクション」を観たが、木村政彦さんの映像というだけで貴重なビデオ。「パワーにあらず、スピードにあらず」と、なんとも武道的な言葉と佇まいには日本人も改めて見習わなければならないのかもしれない。

このシリーズのビデオを観た、映画監督でグレイシー柔術を習っていたジョン・ミリアストとグレイシー柔術の総帥エリオ・グレイシーの長男であるホリオン・グレイシーが仕掛けたと云われるThe Ultimate Fighting Championship(UFC)だが、このホリオン・グレイシーがエリオ・グレイシーの命を受け1978年に26歳でブラジルからアメリカに渡り映画やテレビのエキストラをしながらグレイシー柔術を広めていった。

そして1987年にメル・ギブソンとダニー・グローヴァーが出演して大ヒットした映画‘リーサル・ウェポン‘のアクションシーンでホリオン・グレイシーが指導をする~1988年に「グレイシー柔術・イン・アクション」を制作し、ヒクソン・グレイシー、ホイス・グレイシー、ホイラー・グレイシーとカリフォルニア州にグレイシー柔術道場を開設。

1993年に第1回UFC大会が開催され、世界中にグレイシー幻想ができてグレイシー柔術の道場は世界中に広がる~そして一族の子供達(エリオの孫)達により、現代MMAに適応する柔術となり再びMMA界への影響を濃くする。

そのホリオン・グレイシーの息子であるヘナン・グレイシーから黒帯を授与され、UFCに参戦してから総て1本勝ちで(1戦目は試合後に薬物検査で失格になる)UFCフェザー級王座戦まで駆け上がってきたのが‘Tシティ‘ブライアン・オルテガ!

 

1991年2月にメキシコからの不法移民の両親のもとでアメリカのカリフォルニア州ロスアンゼルスで生まれたオルテガは、治安の悪い地域で育ち喧嘩に明け暮れていたらしい~13才からグレイシー柔術を習い、あのエリオ・グレイシーの長男のホリオン・グレイシーの次男のヘナー・グレイシーを師匠に持つ。15歳でアマのMMA大会に出場し、17歳からはボクシングもならったらしくデビューは2010年4月にGladiator Challengeでジョン・サクソンに1Rで1本勝ち~連勝後の7月には、Respec in the Ringでヴィンセント・マルチネスを1Rに1本で降す~2011年3月に、カルロス・ガルセスに判定勝ちしてフェザー級王座を獲得~5月にトーマス・ギーモンを1Rに1本勝ちし初防衛に成功~8月にはRFAに参戦し、ジョーダン・リナルディに3Rに1本勝ち~2014年1月、RFA王座決定戦でキオニ・コクに判定勝ちして王座獲得。

2014年7月のUFC on FOX.12でUFCに初参戦して、マイク・デ・ラ・トーレを1Rで1本勝ちするが試合後の薬物検査で陽性が出て9ヶ月の出場停止。試合結果も無効試合になるが、謹慎明けの2015年6月、UFC Fight Night.68でチアゴ・タバレスに3RにTKO勝ち~2016年1月のUFC195で、ディエゴ・ブランダオンを3Rに1本勝ち

 

6月のUFC199でクレイ・クイダを3RにKOする~12月のUFC Fight Night.123のメインでフェザー級4位のカブ・スワンソンをギロチンチョークで1本勝ち

 

そして2019年3月のUFC222で、フェザー級2位のフランク・エドガーを1RにTKOで降す 『観戦記1664』

 

ついにMMA無敗の快進撃でフェザー級王座戦へと進み、対戦する王者は!UFCフェザー級王者‘Blessed‘マックス・ホロウェイ!

 

1991年12月にハワイのホノルルに生まれたホロウェイは、高校時代に友人に刺す割れMMAを始める~アマ3戦だけで2010年9月にX-1でプロデビューし、デューク・サラゴサに判定勝ち。

2012年2月のUFC143でUFCに初登場も、ダスティン・ポイエーに1Rに腕十字で1本負け~しかし、パット・シリング、ジャスティン・ローレンス、レオナルド・ガルシアに3連勝する。2013年入り、UFC160でデニス・バミューデスに1-2の判定負け~続くUFC Fight Night 26でコナー・マクレガーに判定負け。 2014年に年が代わると再び連勝街道に乗り、ウィル・チョープ、アンドレ・フィリ、クレイ・コラード、アキラ・コラサニ、コール・ミラーに勝利~

2015年4月のUFC on FOX.15でフェザー級5位のカブ・スワンソンに3Rに1本勝ち~8月のUFC Fight Night.74で、シャールズ・オリヴェイラを1Rに負傷による勝利~12月のUFC194でもジェレミー・シティーブンスに判定勝ち

 

2016年6月のUFC199でも、フェザー級5位のリカルド・ラマスに判定勝ち~そしてマクレガーの2階級制覇やメイウェザー戦でないがしろになったフェザー級王座は、暫定王者アルドが正規王者になるも防衛戦をなかなかやらず・・・・

12月のUFC206でフェザー級2位のホロウェイと5位のアンソニー・ペティスでフェザー級暫定王座決定戦を3RにTKO勝ちして暫定王座を獲得~そして2017年6月のUFC212でフェザー級正規王者のジョゼ・アルドと統一戦をして3RにTKO勝ちし正規王者 『観戦記1362』 12月のUFC218でフェザー級2位のフランク・エドガーと防衛戦予定も、エドガーが怪我で欠場しランキング1位のアルドとダイレクトでのリ・マッチもまたも3RにTKO勝ち 『観戦記1483』

 

王座統一後のホロウェイは、2018年3月にフランク・エドガー戦を足首の怪我で流れる~4月には、急遽出場のUFC223を減量の失敗で欠場~7月のUFC226もオルテガと防衛戦予定だったが試合の3日前に脳震盪によりドクターストップ・・・1年振りの試合のホロウェイに、無敗のオルテガが一気に王座を掴むか!?

 

2018年12月8日 UFC231 フェザー級王座戦 マックス・ホロウェイvsブライアン・オルテガ

 

マックス・ホロウェイ 19勝3敗 2度目の防衛戦

 

ブライアン・オルテガ 14勝無敗1無効試合 フェザー級1位

 

1R、お互いにジャブを打ちながら廻る~両者ともに組み合う素振りなくパンチ勝負!

 

ホロウェイの右!オルテガも出るが、ホロウェイの右が鋭い!

 

オルテガはスイッチしながら蹴りも出していく!

 

しかし、ホロウェイがパンチで攻めて右を当てる~オルテガはヒジを返す!

 

オルテガがタックルからテイクダウン!直ぐに立ち上がったホロウェイは、パンチを当てていく!

 

オルテガはタックルから金網に押し込むが、テイクダウンは奪えずラウンド終了

 

2R、やはりホロウェイのパンチが当たる!右!オルテガも前に出ていくが、ホロウェイは左をチョンチョン当てながら右!

 

オルテガ下がる~鼻血も吹き出す!オルテガも必死に手は出していくが、ホロウェイは自分のパンチが当たる距離&位置で当てまくる!

 

オルテガも必死に打ち返すが、ヒット数はホロウェイが圧倒!

 

3R、両者ともパンチで打ち合う~オルテガが組にいくが、ホロウェイは引き剥がして右!

 

オルテガもパンチで前に出る~タックル!崩してバックを奪う!

 

しかし、オルテガは滑ったか!?落ちてしまう~スタンドに戻りホロウェイが右!オルテガはバックエルボー!

 

パンチの展開が続く~ヒット数はホロウェイが圧倒!オルテガが組み付くが、グラウンドには持ち込めない

 

しかし、スタンドでもオルテガはヒジ~パンチでホロウェイを追い込む!

 

4R、ホロウェイがノッてくる~挑発しながらパンチを当てる!

 

オルテガも廻りながらボディーを返すが、ホロウェイの連打が止まらない!

 

オルテガが苦し紛れに組み付くが、逆に振り回されホロウェイが右!

 

ホロウェイ連打!オルテガ組み付くが右!オルテガ廻りながら返すが、ホロウェイ止まらない!

 

オルテガは組み付いて凌ぐ~しかしホロウェイ止まらない!パンチの嵐でオルテガの顔面は真っ赤になる!

 

オルテガ苦し紛れのタックル!ホロウェイはガッチリ捕まえる~ 下からオルテガが足関節狙うも、ホロウェイは外して立ってこい!と挑発する

 

ホロウェイのパンチが当たる!レフリー止めるか!?

 

インターバル中のドクターチェックで続行不可能!ホロウェイが2度目の防衛に成功!

 

ホロウェイ強し!まったく寝技に付き合うことなくスタンドで圧倒してコナー・マクレガーに負けて以来の連勝を13まで伸ばす。この試合がファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ両者にファイトマネー+5万$。しかもホロウェイはパフォーマンス・ザ・ナイトにも選ばれて更に5万$!

ホロウェイは全4ラウンドの中で507発の打撃を出して290発を効果的にヒットさせたらしく、オルテガも292発出して効果的な打撃を110発ヒットしていたらしい。試合全体で290発当て、4Rのみでも134発当てたホロウェイは両方ともUFCの新記録らしい。

 

★ホロウェイは次戦でフェザー級王座を保持したままライト級暫定王座戦! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村