観戦記1969 UFC229 オヴィンス・サン・プルーvsドミニク・レイエス | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

初期は柔術家と喧嘩師の闘いが中心で、その後はレスリングがバックボーンの選手の活躍が中心だった時期をえてトータルファイターでないと勝てなくなった世界最高のMMA(Mixed Martial Arts)舞台であるUFC。アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラやミルコ・クロコップのように、グラウンドか打撃に特化した選手はほぼきえつつある。アスリート然とした選手が増えてレベルは高く、キャラ的には寂しいが・・・・100年続く競技を目指すUFCとしては間違っていないのだろう。世界中からアスリートが集まり、運動神経の宝庫であるアフリカ大陸からナイジェリア出身のミドル級イスラエル・アデサンヤ&ウェルター級のカマル・ウスマンなど今後もアフリカ大陸出身の王者も増えてくるのだろう。

そして、どの格闘技でもヒスパニック系アメリカ人の台頭は止まることがない。PPVや会場収入もヒスパニック層は強い力をもっている。UFCでは元ヘビー級王者のケイン・ヴェラスケスはメキシコ系アメリカ人で、メキシコ大会では凄まじい声援を受けている。

そして、新たなUFCヒスパニック系のアスリートファイターがライトヘビー級の‘The Devastator‘ドミニク・レイエス!

 

1989年12月生まれアメリカのカルフォルニア州出身のレイエスは、幼い頃からレスリングとフットボールをし高校時代にはレスリングと野球でキャプテンを務める~大学でもアメフトでキャプテンを務め、兄弟が経営する「ケージ・コンバット・アカデミー」でMMAを始め大学MMA王者になる~2013年にアマで5連勝して、2014年12月にKOTCでデビューしてホセ・リーバスを1RでKOする~2015年4月に、Gladiatorでジェシー・グラスに1Rで1本勝ち~10月にKOTCでケリー・グライに判定勝ちし、9月にもタイラー・スミスを1RにTKOで降す~2017年2月にHoosier Fight Club.32で、マーカス・ゴーハンを1RにハイキックでKOする~6月のLFA.13でも、ジョーダン・パウエルを1RにハイキックでKOする。

UFCと契約し、いきなり同月のUFC Fight Night.112に参戦しヨアキム・クリステンセンを1R29秒でKOする~12月のUFC218でも、ジェレミー・キンボールを1Rに1本で降す

 

2018年5月のUFC Fight Night.129では、ジャレッド・キャノニアを1RにKOする

 

そして、ついにトップ10ファイターと対戦!立ちはだかるのはライトヘビー級7位のオヴィンス・サン・プルー!

 

サン・プルーの両親はハイチ人でアメリカに移住し、1983年4月生まれのサン・プルーはアメリカで生まれた二重国籍~高校ではレスリング、アメフト、陸上競技をこなし運動神経抜群だったらしい~大学ではアメフトに専念して、卒業後に格闘技を始める~2008年9月にVengeance Fighting ChampionShip1でロドニー・ウォーラスとデビュー戦も、判定負け~12月にShark Fightでレイ・リザマにも判定負けで2連敗~その後もXFC、VendetaFC、TOP Combat CampionShip、GTO Cagefightなどで戦績を積み、2010年4月にStraike Forthに参戦しクリス・ホークを1Rの44秒でTKO勝ち~その後もマイナー団体で勝ち星を重ね、2010年11月からはStraike Forthに本格参戦して3連勝も、2011年12月にゲガール・ムサシに判定負け~2012年8月にTJ・クックを3RにKOし、2012年8月にUFCに初参戦しYFC159でジャン・ビランテに負傷判定勝ち~コーディ・ドノヴァン、ニキータ・クリーロフ、ライアン・ジモーに連勝を重ねるも、UFC Fight Night.47のメインでライアン・ベイダーに判定負け~しかし、UFC Fight Night.56で元ライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンを衝撃的な1R34秒でKO~さらに2015年4月のUFC on FOX.15でパトリック・カミンズを1RでKO~しかし、8月のUFC Fight Night.73でクローヴァー・テイシェイラに3Rに1本負け~2016年2月のUFC Fight Night.82ではハファエル・カバウカンチに判定勝ち~ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエが怪我で王座戦をキャンセルし、UFCライトヘビー級暫定王座決定戦で‘超人‘ジョン・ジョーンズと対戦し大差判定負け~さらに10月のUFC204でジミ・マヌワにも2RにKO負け~さらに2017年2月のUFC Fight Night.104で、UFC初参戦のヴォルカン・オーズデミアに2-1の判定負け~4月のUFC Fight Night.104でマルコス・ホジェリオ・デ・リマをフロントチョークで1本勝ち~さらに2015年4月のUFC on FOX.15でパトリック・カミンズを1RでKO~しかし、8月のUFC Fight Night.73でクローヴァー・テイシェイラに3Rに1本負け~2016年2月のUFC Fight Night.82ではハファエル・カバウカンチに判定勝ち~ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエが怪我で王座戦をキャンセルし、UFCライトヘビー級暫定王座決定戦で‘超人‘ジョン・ジョーンズと対戦し大差判定負け~さらに10月のUFC204でジミ・マヌワにも2RにKO負け~さらに2017年2月のUFC Fight Night.104で、UFC初参戦のヴォルカン・オーズデミアに2-1の判定負け~4月のUFC Fight Night.104でマルコス・ホジェリオ・デ・リマをフロントチョークで1本勝ち~そして、2017年9月のUFC Fight Night.117日本大会でマウリシオ・ショーグンと対戦予定もショーグンが怪我で欠場⇒岡見勇心選手が急きょ参戦してくるが1Rにヴァンフルーチョークで1本勝ち 『観戦記1449』

 

11月のUFC217でコーリー・アンダーソンを3RにハイキックでKOする~しかし2018年2月のUFC on FOX.28で、7位のイリル・ラティフィに1Rでチョークによる失神負け 『観戦記1647』

 

6月のUFC Fight Night.132では、13位のタイソン・ペドロを1Rに1本で降す。

 

9戦無敗UFC参戦3連勝で一気にライトヘビー級12位にランクされたレイエスは、フィニッシュできなかったは1試合だけの凄まじい快進撃でついにランキング7位でUFCフィニッシュ9勝を誇るサン・プルーと対戦!新世代のアスリートと云われるレイエスが、現ライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズとも王座を争ったサン・プルーさえも飲み込むか!?

 

2018年10月6日 UFC229 オヴィンス・サン・プルーvsドミニク・レイエス

 

オヴィンス・サン・プルー 23勝11敗 ライトヘビー級7位

 

ドミニク・レイエス 9勝無敗 ライトヘビー級12位

 

1R、サウスポー同士~勢いよく出たレイエスがロー!

 

さらに蹴りあうが、蹴りではレイエスが上!サンプルーはバランスを崩す

 

打撃の展開が続く~オーソドックス変えたサンプルーも、レイエスが攻める!左ストレート!

 

柔らかく動くレイエスに、サンプルーは手数出ない~サンプルーがタックル!金網に押し込むが、レイエスが体を入れ換える

 

1度離れるも、再び金網に押し合い~両者ともに体を入れ換えるが、レイエスは金網を背にしてもヒジを落とす!

 

サンプルーが振り回してレイエスを崩すが、レイエスは直ぐに立ち左ストレート!さらに左!

 

サンプルーは打撃の展開を嫌がる~しかし、レイエスはパンチ~左ハイキックで攻める

 

レイエスが打撃で圧倒する~左ミドル!左ストレート!

 

2R、ゆっくりと廻るレイエスに、サンプルーはサイドキックを連打!

 

お互いに距離を取りながらの打撃~サンプルーがスイッチを繰り返すも、レイエス左ストレート!

 

サンプルーが、レイエスの蹴り足を取って金網に押し込む!

 

しかし、レイエスは体を入れ替える~離れての打撃は、完全にレイエスが支配する

 

サンプルーは再びサウスポーに戻すも、レイエスを止められない

 

サンプルーは返せない~レイエスのロー!サンプルーは効いてきている!

 

打撃では難しいサンプルーがタックルにいくが、レイエスはかわしてヒザ!サンプルーは出血!

 

サンプルーは打つ手がない~レイエスの左ミドルが土手っ腹をエグる!

 

なんとかしたいサンプルーは左ボディー!

 

3R、やはり、レイエスが打撃でサンプルーをコントロール~サンプルーはローも効かされ踏み込めない

 

レイエスはインロー~ミドル~前蹴りで、サンプルーに手を出させない!入れないサンプルーはサイドキック!

 

レイエスが左ストレートも、サンプルーは左ハイキックを返す!

 

サンプルーが前に出る~レイエスは廻りながらロー!左!

 

スッと離れたレイエスが、ミドルを連打しながら廻る

 

しかし、レイエスの左ミドルにサンプルーが左を合わせる!そのままサンプルーが押し込む!

 

押し込んでもサンプルーは決め手なく、離れるとレイエスの打撃が飛んでくる!

 

足も使い、レイエスがサンプルーをシャットアウトするか~試合終了寸前にレイエスの左!

 

サンプルーは大の字に倒れ試合終了のブザー!

 

判定は、ジャッジ3者とも30-27でレイエスの判定勝ち!最後の左ストレートからのダウンで、レフリーが止めたのかと思うほどの完勝を魅せたレイエス。正直、30-25ぐらいでいいのかと思った。サウスポーからの無駄な動きのない鋭い打撃で、‘ドクター‘ジョルジオ・ペトロシアンを彷彿するほどのテクニックを魅せたレイエス。これでライトヘビー級ランキングはドミニク・レイエスが6ランクアップして6位、オヴァンス・サンプレーは2ランクダウンし9位。

レイエスは4ヶ月後のUFC Fight Night.147で、ライトヘビー級6位のヴァルカン・オーズデミアと対戦。敗れたサンプルーは半年後のUFC236でニキータ・クリーロフと対戦!

 

★なめらかなサイドステップからの打撃センスはキックボクシングでも通用しそう 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村