観戦記1965 IBFスーパーミドル級暫定王座戦 アンドレ・ディレルvsホセ・ウスカテギ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

白井・具志堅ジムの7月いっぱいでの閉鎖という悲しいニュースもあったが、帝拳ジムに2018年全日本選手権&国体バンタム級優勝の村田昴選手、2013年アジア選手権バンタム級銅メダリストの藤田健児選手、国体2年連続3位の嶋田淳也選手、金子虎旦選手のプロ転向が発表された。K-1のウェルター級王者の久保優太選手も、アマチュアボクシングに転向して五輪でメダル獲得~プロで世界王者を目指すとのニュースが出たが・・・・今年の10月で33歳になる久保選手だが、東京五輪の代表は決まっているので2024年のパリ五輪を目指すのだろうか!?プロでも五輪への出場が可能になったので、プロ転向してから2023年ぐらいから五輪も狙うのは可能だが・・・・

10階級で開催されたロンドン五輪の金メダリストでワシル・ロマチェンコ、村田諒太選手、オレクサンドル・ウシク、アンソニー・ジョシュア、ゾウ・シミンなどが金メダル~プロ世界王者に短期間で王者になっている。まだ、2016年のリオデジャネイロ五輪からはシャクール・スティーブンソンしか世界王者は生まれていない。2004年のアテネ五輪では11階級で開催された金メダリストから、プロ転向したほとんどの4人が世界王者になっている。しかも、銀メダリストに3団体統一ミドル級王者になるゲンナディ・ゴロフキン、2団体統一スーパーライト級王者になるアミール・カーンがいた。

しかもゲンナディ・ゴロフキンは、準決勝で後のIBFスーパーミドル級暫定王者になるアンドレ・ディレルを破っている層の厚さ。

 

そのアンドレ・ディレルは弟と幼い頃からボクシングを始め、18歳でアマチュア全米ボクシング選手権をフェザー級で優勝~2002年の全米選手権では、ライトウェルター級で出場も後に2階級制覇王者になるレイモント・ピーターソンに判定負け~2003年の全米選手権ではミドル級で優勝し、2004年のアテネ五輪米大陸予選でも後にWBOスーパーウェルター級暫定王者になるアルフレド・アングロを降し五輪出場権を得る。アテネ五輪では勝ち進むも、後の3団体ミドル級王者になるゲンナディ・ゴロフキンに判定負けして銅メダル。2005年1月にデビューして、カルロス・ジョーンズに4RでTKO勝ち~その後もハイペースで試合をして15連勝10KOで、2008年11月にビクトル・オガノフとNABO北米スーパーミドル級王座決定戦を6RにTKO勝ちして王座獲得~2009年3月にも、デリック・フィンドリーを6R終了時にギブアップに追い込む~10月にスーパー6に参加し、WBCスーパーミドル級王者のカール・フロッチと対戦も1-2の判定負けで初黒星~2010年3月のスーパー6の第2戦ではアルツール・アブラハムと対戦するも、11Rにディレルがコーナーの濡れた部分でスリップ!そこにアブラハムが右アッパー!ディレルは痙攣するダメージでディレルの反則勝ち。

しかしディレルは、この時のダメージもあり神経障害を起こしてスーパー6を離脱する~2011年12月に1年9ヶ月振りに復帰し、ダリル・カニンガムに2RでTKO勝ち。それでもさらに1年2ヶ月のブランクをつくり、2013年2月にマイケル・グベンガに判定勝ち~その後も3連勝2KOで、2015年5月にカール・フロッチが返上したIBFスーパーミドル級王座を決定戦でジェームス・デゲイルと対戦も判定負けで王座獲得ならず~2016年4月にブレイク・キャパレロに判定勝ち。

そして、IBFスーパーミドル級王者のジェームス・デゲイルがWBC王者のバドゥ・ジャックと統一戦 『観戦記1575』 ドロー防衛後も肩の怪我で防衛戦が出来ず。そして1年1ヶ月振りの試合でIBFスーパーミドル級暫定王者決定戦となり、IBFスーパーミドル級1位のホセ・ウスカテギと対戦も・・・・8R終了時のウスカテギのパンチを受けたディレルが動けなくなり、ウスカテギは失格となりディレルが暫定王座を獲得 『観戦記1738』

 

しかし、セコンドに付いていたディレルの叔父さんがウスカテギを殴るなど大乱闘になる

 

しかも、8Rまでの採点はウスカテギが2-0で勝っていた事もありダイレクトでリマッチとなる!

 

IBF3位にランクされている‘Bolivita‘ホセ・ウスカテギは1993年8月生まれベネズエラのエルビヒラ出身~20歳でメキシコにてデビューしラミロ・ロサレスを1RでKO勝ち~その後も19連勝15KOで、2014年3月にダビド・アロンソ・ロペスとのWBOラテンアメリカミドル級王座決定戦を6RにKOして王座栄冠~6月に世界王者間近と言われたマット・コロボフと、WBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦で対戦し判定負けで初黒星。

しかし、2015年2月に再起しダニエル・エドゥアルド・ジョクピシオ1RでKOする~10月にもジュリアス・ジャクソンを2RにTKOで降す~2016年もデリック・フィンドリー、ファビアーノ・ペーニャを2RにKOしてIBFスーパーミドル級1位までランキングを上げる~そして、アンドレ・ディレルとのIBFスーパーミドル級暫定王者決定戦が物議を出る結末となり再戦!

 

前戦の時は正規王者がジェームス・デゲイルだったが、この試合の3ヶ月前にIBF15位のケイレブ・トゥルーアックスに王座は移動している 『観戦記1958』 因縁がある再戦とはいえ、まったく暫定王座を決定する意味がないが激闘間違いなしの1戦!

 

2018年3月3日 IBFスーパーミドル級暫定王座戦 アンドレ・ディレルvsホセ・ウスカテギ

 

アンドレ・ディレル 26勝16KO2敗 初防衛戦

 

ホセ・ウスカテギ 26勝22KO2敗 IBF3位

 

1R、ジャブを打ちながら廻るサウスポーのディレルに、ウスカテギはガードを固めながら右ストレートで入っていく!

 

ウスカテギがガンガン前に出る~ロープに詰める!ディレルは、柔らかく逃がしながらカウンター!

 

2R、ディレルは、それほど足を使わず真っすぐ下がる~ウスカテギにロープに詰められてパンチを貰う!

 

ウスカテギは、上手くディレルをロープ&コーナーに追い込み右!

 

3R、さらに、ウスカテギがグイグイ出ていく~低い体勢からダイレクトの右!

 

ディレルもジャブを打ちながら廻るが、ウスカテギがプレッシャーをかけ右で追いかける!

 

ウスカテギが、ワン・ツーでディレルをロープに詰めてボディー!

 

止まったディレルに、ウスカテギが左フック!ディレルは腰を落とすがラウンド終了のゴング

 

4R、ディレルは、まだダメージがあるか!?ウスカテギがガンガン攻める!

 

ディレルは、スピードあるジャブを連打しながら廻る~ウスカテギは手数多くボディー!

 

5R、ウスカテギが、前に出始めいきなり打ち込む!右!ディレルは速いジャブも、ウスカテギは低くヘッドスリップしながらコーナーに追い込む!

 

6R、ウスカテギが簡単にディレルをロープに追い込む~廻ろうとするディレルだが、ウスカテギは追い込み打ち込む!

 

ペースを変えたいディレルは、速いパンチのコンビネーションで押し返す!

 

7R、強く打ち前に出たディレルだが、やはりウスカテギがガードしながら追い廻す~ディレルも足を使いながらカウンター!

 

8R、ウスカテギが出る~頭を付けた打ち合いに持ち込む!左ボディー!

 

ウスカテギが連打!打ちまくる~ディレルはロープに詰まる!ウスカテギのアッパー!

 

ウスカテギがヒジでも押しながら、自分の距離を保ち打ちまくる!

 

ディレルも必死に返す!しかし、ウスカテギの右!

 

ディレルは効いている~さらにウスカテギの右!ディレル必死にクリンチ!

 

コーナーに戻ったディレルに、セコンドが止める!ディレルはまだ闘う意思をみせるが・・・ウスカテギは喜びを爆発!

 

見事にウスカテギが一応、9Rが始まっていたみたいで9RにTKO勝ちでIBFスーパーミドル級暫定王座を獲得!3Rには前戦同様に、際どいタイミングでのパンチでダウンを奪われたと思ったがゴングに救われたディレルだったがより自信満々に出ていけるようになったウスカテギの勢いは最後まで止まることはなかった。

そして、正規王者のジェームス・デゲイルと統一戦か!?と、なるはずがデゲイルは入札の1日前になり正規王座を返上・・・・デゲイルは9月にフィデル・モンテロサ・ムニョスとのノンタイトル戦に3RでKO勝ちして、2019年2月に元WBAミドル級暫定王者のクリス・ユーバンクJrとIBOスーパーミドル級王座決定戦で対戦!

 

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