観戦記1949 WBAインターナショナルフェザー級王座決定戦 スコット・クィッグvsホセ・カエタ | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

久しぶりに衝撃の、WBOスーパーフライ級王者のオマール・ナルバエスを倒しまくって2RにKOした井上尚弥選手 『観戦記1947』 を観て、選手の適正階級とパンチ力&耐久力などを考えさせられた。そのナルバエス戦後に、井上選手の所属する大橋ジムの大橋会長が「フライ級を飛ばさないで栄冠していれば、将来的な6階級制覇も(笑)」と応えていたのも印象的だった。

井上選手が最初に栄冠したライトフライ級が(48.988kg)そして、2階級目がスーパーフライ級(52.163kg)間のフライ級(50.802kg)との3階級の体重差は3.175kgだが、バンタム級(53.524kg)スーパーバンタム級(55.338kg)フェザー級(57.153kg)の階級差は3.629kg。合計すると6.804kgとなり約7kgの差、元々が65kgぐらいから落としてくるだろうナチュラルなフェザー級選手と闘った時でも‘モンスター‘なパンチ力が通用するのか!?パンチを受けた時の耐久力はどうなのだろうか!?そんな事を語っているだけで、何時間でも楽しくお酒が飲める。スーパーバンタム級以上は欧米人の層が厚くなり、険しい道のりになる事も想像されるが。しかし、そこは日本ボクシング界の最高傑作と云われる井上尚弥選手にはまだまだ夢を魅せてほしい。

そんなスーパーバンタム級からフェザー級上げて2階級制覇を目指したスコット・クィッグ再起戦が、IBFヘビー級王座戦 アンソニー・ジョシュアvsエリック・モリナ 『観戦記1472』 WBAスーパーフライ級王座戦 ルイス・コンプセションvsカリッド・ヤファイ 『観戦記1474』 大激闘のディレック・チゾラvsディリアン・ホワイト 『観戦記1945』 が行われたマンチェスターアリーナで行われた!

 

イングランドのマンチェスター出身のクィッグは、2007年4月に19才で6回戦デビューしているのでそれなりのアマ戦績があるのだろう。バンタム級でゲイリー・シールに判定勝ち~その後もハイペースで試合をして18連勝12KOで、2010年7月にギャビン・リードと英国スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦を争い9RにTKO勝ち~9月にサンチャゴ・アリオンを3RにKOしてWBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座を獲得~11月、ダニエル・コジョ・サスに判定勝ちして初防衛に成功~2011年7月にWBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座の防衛戦と、WBAスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦でフランクリン・バレラを7RにTKOで降す~10月にはジェイソン・ブースを7RにTKOで降し、BBBofc英国スーパーバンタム級王座を獲得~2012年2月にジェイミー・アーサーを8RにTKOで降し、BBBofc英国の初防衛に成功~6月に日本で西岡利晃さんのWBCスーパーバンタム級王座に挑戦経験もある 『観戦記386』 レンドール・ムンローとWBAスーパーバンタム級暫定王者決定戦で対戦も3Rに負傷引き分けで王座獲得ならず~11月にレンドール・ムンローと再度WBA暫定王座決定戦で対戦し、6RにTKO勝ちしてお王座WBA暫定王座を獲得~プロモーターの変更で防衛戦が決まらず、6月のノンタイトル戦でウイリアム・プラドを3RにKO。そして、エディ・ハーンのマッチルームと契約して10月にヨアン・ドリス・サリナスと1-0のドローで初防衛に成功~11月には、ディエゴ・オスカル・シルバに2RでTKO勝ちして2度目の防衛に成功~2014年4月にWBAスーパーバンタム暫定王者のネオマール・セルメニョと統一戦の予定もセルメニョがイギリスへのビザが不許可。代わりに、WBA9位のチフィワ・ムンヤイと対戦し2RにTKO勝ちし3度目の防衛に成功~9月に元WBOバンタム級王者のパウルス・アムブンダと防衛戦予定も、アムブンダの膝の怪我で山中慎介さんのWBCバンタム級王座にも挑戦した 『観戦記764』 WBA12位のシティフィーヌ・ジャモエの挑戦を受け、3RにTKO勝ちして4度目の防衛に成功~11月には、WBA3位の大竹秀典選手を大差判定で降し5度目の防衛に成功~2015年7月には元IBFスーパーバンタム級王者で、WBA11位のキコ・マルチネスを2RにTKOで降し6度目の防衛に成功~2016年2月に、IBFスーパーバンタム級王者のカール・フランプトンとの統一戦で1-2の判定負けで王座陥落 『観戦記1145』 しかし、直ぐにフェザー級に階級を上げて12月にWBAインターナショナルフェザー級王座決定戦で再起戦!

 

対戦するのは、こちらもフェザー級での1戦目となるWBAスーパーバンタム級10位のホセ・カエタノ!

 

1987年4月メキシコ生まれのカエタノは、2009年6月に22歳でデビューしてアルベイ・アルメンタに3RでTKO勝ち~さらに9連勝3KOするも、2013年8月に初の10回戦でアルジャンドロ・ゴンザレスJrに判定負け~2勝1KO1敗後の2015年5月に、あの世紀の1戦 フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ 『観戦記865』 のアンダーカードで3階級制覇を目指していたレオ・サンタ・クルスと対戦してフルマークの判定負け 『観戦記872』 しかし、直ぐに再起して2連勝1KO~2016年9月に、アレックス・サンティアゴとNABFスーパーバンタム級王座決定戦を判定勝ちして王座栄冠。

 

2階級制覇を目指すクィッグが初黒星を喫した再起戦で、フェザー級王座を奪いランキング上位に入りこめるか!?4敗はしているものの、KO負けはないカエタノが敵地で大番狂わせを起こすか!?

 

2016年12月10日 WBAインターナショナルフェザー級王座戦 スコット・クィッグvsホセ・カエタノ

 

スコット・クィッグ 31勝23KO1敗2分 元WBAスーパーバンタム級王者

 

ホセ・カエタノ 20勝9KO4敗

 

1R、クィッグがガード高く、体格を生かして詰めていく~いきなりコーナー詰められたカエタノは必死にかわす

 

2R、カエタノも、スイッチしながら打っていき廻る~低く入って連打するクィッグに、カエタノはボディーアッパー!

 

3R、ガンガン出てくるクィッグに、カエタノは左を伸ばしながら廻るがクィッグのボディー!

 

さらに、クィッグが入っていく~カエタノはかわしきれない!クィッグのボディー!右!

 

4R、クィッグが右から突っ込み、カエタノは直ぐにロープに詰められてしまう~密着するとパンチが出てこないカエタノを、クィッグは上下に打ちまくる!

 

カエタノも押し返すが、クィッグが低く入っての右!

 

5R、やはり、クィッグがプレスをかけてカエタノをコーナーに追い込む~しかし、細かく当てているのはカエタノ!クィッグは的中率が悪い

 

6R、カエタノが、左を突きながら廻る~さらにカエタノはスイッチしてクィッグを惑わせるが、クィッグはコーナーに追い込みくっつけば関係ない!連打から右!

 

クィッグの連打が止まらない!上下に打ちまくる!レフリー止めるか!?しかし、カエタノもなんとか返して廻る

 

7R、タフなカエタノは、ロープに詰まる~しかし、まだまだ手数が落ちない

 

それでもクィッグは、肩でカエタノを押しながら上体をおこさせボディー連打~左フック!

 

8R、カエタノを再三コーナーに追い込むクィッグだが、カエタノもまだまだ力強いパンチで抜けていく

 

しかし、クィッグはカエタノを逃がさない!ロープに押し込み連打!右!

 

さらにクィッグが攻める~カエタノは心が折れてきたか!?クィッグが連打!

 

9R、そろそろ極めきりたいクイックが、ラウンド開始直後からカエタノをコーナーに詰めて打ちまくる!

 

カエタノは必死に廻るが、直ぐにコーナーに詰められる~クィッグの右!

 

カエタノも右を返す~しかし、クィッグが左フック!

 

カエタノは効いているが右のカウンターを狙うも、クィッグの右が先にカエタノを打ち抜く!

 

吹っ飛んだカエタノに、やっとレフリーがストップをかける!

 

ちょっと役者が違う再起戦で、レフリーがもう少し早く止めてもしょうがない展開だったがクィッグにパンチが無いんだよなぁ~。それでも長い距離から打ち込み、接近戦での腕を畳んでの上下に回転速い連打はカエタノに付け入るスキをまったく与えなかった。

そしてクィッグは、2017年4月にIBFフェザー級挑戦者決定戦でビオレル・シミオンと対戦し判定勝ちし 『観戦記1667』しかし、同国のリー・セルビーが保持するIBFフェザー級王座に挑戦する機会を得られず、11月にWBAフェザー級4位のオレグ・イェフィモビッチとWBAフェザー級王座挑戦権を賭けてWBAインターコンチネンタル王座の初防衛に挑み6RにTKO勝ち。だが・・・・よりビックマッチのWBOフェザー級王者のオスカル・バルデスへの挑戦が2018年3月にアメリカのカルフォルニアで実現!

 

★クィッグはバンタム級スタートのフェザー級だからなぁ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村