観戦記1776 WBCスーパーライト級ダイヤモンド王座戦 マイキー・ガルシアvsエイドリアン・ブ | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

アメリカのボクシングサイトに、マニー・パッキャオ側からワシル・ロマチェンコにスーパーライト級での交渉を入れた!との記事を見たが、どうなるのか!?6階級制覇のパッキャオだが、スーパーライト級ではリッキー・ハットンに壮絶なKO勝ちしているが 『観戦記91』 メジャー王座は獲得していない。

身長では1cm低いパッキャオだけに10年振りにスーパーライト級に問題ないだろうが、パッキャオ自身が世界のボクシングの主役交代を成し遂げたオスカー・デラ・ホーヤ戦 『観戦記67』 体重を下げたデラ・ホーヤが動けなかったような、世代交代劇が起きてしまいそうで観たいような観たくないような・・・・

そして、4階級制覇王者のエリドリアン・ブローナーと3階級制覇のマイキー・ガルシア(ミゲール・ガルシア)もお互いに納得がいくスーパーライト級で対決!

 

「プロブレム」の異名を持つのが4階級制覇したエイドリアン・ブローナー!

 

アマで300勝19敗と云われる戦績を残すなど素晴らしい才能だが、かなりの「悪」だったらしくデビュー前にも強盗傷害で度々逮捕されている。2008年5月、18歳でデビューしアランテ・デイビスを1RでKO~5連続KOするも、6戦目に無効試合~その後は10連勝し、2010年6月にカルロス・クラウディオと、WBCインターコンチネンタルスーパーフェザー級ユース王座決定戦を争い6RにTKOで初栄冠~2011年1月には、ジョン・レビッシュを1Rで降しUSNBC全米ライト級王座を獲得~3月には、後の2階級制覇王者のダニエル・ポンセ・デ・レオンとWBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦を争い判定勝ちで栄冠~6月には、WBC全米スーパーフェザー級王座決定戦でジェイソン・ リーツォーを圧倒的な1RにTKOで降し栄冠 『観戦記518』 11月には、WBOスーパーフェザー級王座決定戦でヴィセンテ・マーティン・ロドリゲスを3RでKOし初の世界王座獲得。しかし、デビュー~世界王者になる間にも、何度も暴行や脅迫、飲酒運転などで逮捕される。

2012年2月には、WBO1位のエローイ・ペレスを4Rにボディーで倒し初防衛成功~7月の2度目の防衛戦は、ビセンテ・エスコビドを5RにTKO勝ちするが計量時の体重超過で王座剥奪~しかし11月に、ホルヘ・リナレスから王座を奪った 『観戦記8』 WBCライト級王者のアントニオ・デマルコに挑戦し8RにTKO勝ちで2階級制覇 『観戦記390』 2013年2月には、ギャビン・リースを圧倒し5RにTKOで初防衛成功 『観戦記430』 そして、なんと!いきなり2階級上げて、WBAウェルター級王者のマジックマンポール・マリナッジに挑戦し、手数のマリナッジに苦戦するも2-1の判定勝ちで3階級制覇 『観戦記510』

本家のフロイド・メイウェザー戦などが浮上してくるが、12月に元WBAスーパーライト級王者のマルコス・マイダナの挑戦を受ける。しかし、マイダナの頭突きなどラフファイトにペースを惑わされ初黒星となる判定負け 『観戦記661』 フロイド・メイウェザー戦もマイダナに奪われ 『観戦記772』 同日のアンダーカードで、カルロス・モリナとWBAインターナショナル・スーパーライト級王座を争い 『観戦記775』 大差判定勝ち~次戦でもWBAインターナショナル・スーパーライト級王座決定戦をし、エマニュエル・テイラーに判定勝ち~2015年3月には、ジョン・モリナに判定勝ちも評価はあがらない。さらに6月には、次世代のスター候補対決として元IBFウェルター級王者のショーン・ポーターと対戦するが、頭から突っ込むポーターに対応できず判定負け 『観戦記937』 10月には、ティモシー・ブラッドリーのWBOウェルター級王座に挑戦する為に 『観戦記949 』 ジェシー・バルガスが剥奪されたWBAスーパーライト級王座を、前王者のカビブ・アラクベルディエフと決定戦で争い12RにTKOで4階級制覇 『観戦記1014』 なぜかWBAはブローナーをスーパー王者に格上げ・・・・

 

10月の初防衛戦に、WBA8位のアシュリー・セオフェインを迎えるが・・・ブローナーが前日計量で180gオーバーし、再計量にも応じないで王座剥奪。ブローナーが5万$のペナルティーを払い、セオフェインが勝った時のみ新王者誕生。試合は9RにTKO勝ちして初防衛に成功 『観戦記1238』

 

勝利後に「メイウェザーとスパーリングでもいいから闘わせろ!」などと発言。しかし、試合の1ヶ月前に賭けボウリングで負けて相手を銃で脅して暴行し金も奪い取り指名手配されたが王座戦後に出頭することで保釈~しかし、飲酒運転の執行猶予中であったために収監。さらに、ボウリング場での裁判に酔っぱらって遅刻し1ヶ月間の収監。その後も暴力事件や女性への暴行事件で逮捕される~2017年2月に10ヶ月振りの試合で、WBAスーパーライト級4位、WBCスーパーライト級7位のアドリアン・グラナドスとスーパーライト級契約で対戦予定もブローナーが体重がつくれずウェルター級での試合に変更して2-1の判定勝ち 『観戦記1620』

 

そしてノンタイトル戦ながら、両者とも100万$のファイトマネーが保障されたビックマッチの対戦相手は!3階級制覇王者のマイキー・ガルシア!

 

マイキー・ガルシア(ミゲール・ガルシア)は、父のエドゥアルド・ガルシアがアマチュアボクシング経験者でトレーナーをしていた事もあり、後にIBFスーパーフェザー級王者になる実兄のロベルト・ガルシア同様にマイキーも幼い頃からボクシング始める~2005年に18歳でナショナル・ゴールデングローブに出場し準決勝で、あのノニト・ドネアからWBOスーパーバンタム級を奪ったジェシー・マグダレノ 『観戦記1235』 の兄のディエゴ・マグダレノに判定負けで3位~2006年には全米選手権に出場するも、1回戦で後の2階級制覇王者のテレンス・クロフォードに判定負け。しかし、直ぐにプロデビューしドミンゴ・ヘレーラ・メンドーサに勝利~19連勝16KOで、2010年4月に、USBA全米フェザー級王座決定戦でトマス・ビジャを1RにTKO勝ちで王座獲得~8月には、IBFフェザー級挑戦者決定戦でコーネリアス・ロックを11RにTKO勝ちで挑戦権を獲得~11月にオリバー・ロンチーをKO~2011年3月にマット・ラミラードを10RにTKOで破り、NABF北米&NABO北米フェザー級王座を獲得~6月に、ラファエル・グスマンを4RにKOしNABF北米&NABO北米フェザー級王座の初防衛に成功~10月にも、ファン・カルロス・マルチネスを4RにTKO勝ちでNABF北米フェザー級王座の2度目の防衛に成功~2012年3月には、バーナベ・コンセプションを7RにTKOでNABF北米フェザー級王座の3度目&NABO北米フェザー級王座の2度目の防衛に成功~9月にマウリシオ・パストレーナをKOし、11月には元WBAフェザー級王者のジョナサン・ビクター・バロスを8RにTKOで降す。そして、2013年1月にWBOフェザー級王者の‘いぶし銀‘オルランド・サリドに挑戦し4度ダウンを奪うも8Rに負傷判定勝ち 『観戦記406』 WBOとリングマガジン社の王座を獲得

 

初防衛戦は、2014年1月に長谷川穂積さんとWBCフェザー級王座を争ったWBO1位のファン・カルロス・ブルゴスに大差判定勝ち~5月には、WBAライト級暫定王者のユリオルキス・ガンボアと対戦が決まりかけるもガンボアが高額なファイトマネーを要求したらしく決まらない。そして、契約の無効を主張し2014年4月から揉めに揉めたトップランク社と、やっと和解になりし契約解除。アル・ヘイモンとマネージメント契約し、ディベイラ・エンターテインメントとプロモート契約。

2016年7月に、1年半振りの試合で元エリオ・ロハスとスーパーライト級契約で復帰戦をして5RにTKO勝ち 『観戦記1376』 そして、2017年1月にWBCライト級王者のデヤン・ズラチカニンに挑戦し3RでKOして3階級制覇達成 『観戦記1597』

 

直近の試合でウェルター級の(66.67kg)ブローナーと、現WBCライト級王者(61.23kg)のマイキーがスーパーライト級契約(62.5kg)で対決!両者ともに計量オーバーの前歴があり、1ポンド(0.453kg)でもオーバーしたら5000万円のペナルティーだったが流石に両者ともクリアー。WBCはよせば良いのに、このビックマッチの勝者にWBCスーパーライト級ダイヤモンド王座を賭ける。

 

2017年7月29日 WBCスーパーライト級ダイヤモンド王座戦 マイキー・ガルシアvsエイドリアン・ブローナー

 

マイキー・ガルシア 36勝30KO無敗 3階級制覇王者

 

エイドリアン・ブローナー 33勝24KO2敗1無効試合 元4階級制覇王者

 

1R、やはり、ブローナーは速い!距離を取りながらも、凄まじいスピードの左!

 

廻るブローナーにマイキーはプレッシャーをかけていき、得意のワン・ツーからボディー!

 

2R、やはり攻勢に出るマイキー~ブローナーは、廻りながらパンチはヒットさせないが打ち返せない

 

3R、ブローナーは、クリーンヒットはさせないものの常に追い回されロープを背負う

 

マイキーがロープに追い込みボディー!さらに左!

 

4R、やはりマイキーが攻めるが、ブローナーも打ち終わりを狙う!

 

それでも、マイキーが出て押し込む!ブローナーをロープ~コーナーに追い込み打ちまくる!

 

5R、ブローナーがガードを固めて出てくるが、マイキーの手数は落ちずストレートでガードを割る!

 

6R、ガードを固めるブローナーだが、マイキーは隙間のボディーを打つ!さらに、ガードの上からでも思いっきり打つ!

 

7R、やはりブローナー手が出ない~当たっていないとアピールするが、マイキーのパンチがブローナーのガードを割る!

 

8R、ガルシアがガードを下げて打ってこい!と誘う~マイキーコールも起こりマイキーが攻める!

 

ブローナーは、ガードを打たせながら近づいて右を振り落とす!

 

9R、どうしたんだブローナー!?前に出てパンチを打とうとはしているが、マイキーの速い連打でロープに詰まる!

 

それでもブローナーも、左右のボディー連打!

 

10R、マイキーがガードを割る~さらに隙間にパンチをねじ込んでいく!

 

ブローナーもくっついていき、コンパクトな左フック!

 

11R、ガルシアがポンポン上下に打っていくが、ガードを固めるブローナーに決定的な場面をつくれない

 

ラウンド終盤になり、急にブローナーが連打をまとめる!

 

12R、ブロックを固めながら前に出るブローナーに、マイキーがブロックを突き破るような右!

 

流石に最終ラウンドで、ブローナーも荒々しく打って出る!

 

判定は、117-111 116-112 116-112 3-0でマイキー・ガルシアが全勝を続ける!

どうしたんだブローナー・・・・と、いうぐらい点差以上に押しまくられたブローナー。ウェルター級から下げてきたブローナーとはいえ、元々はスーパーフェザー級から上げてきただけにマイキーに自信満々にワン・ツーで追い詰められてしまった。マイキーもダウンの1つも取ってほしかったが、そこはブローナーも流石4階級制覇王者。

そしてマイキーの次戦は、2018年3月にWBCライト級王座を保持したままIBFスーパーライト級王者のセルゲイ・リネビッツに挑戦!

 

★ホルヘ・リナレスと闘ってほしいいが・・・・ 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村