観戦記１６３０　ＷＢＡ＆ＷＢＣウェルター級王座統一戦　キース・サーマンｖｓダニー・ガルシア

《本日のＴＶ鑑賞》

残り１０日となった‘マネー‘フロイド・メイウェザーｖｓ‘神童‘那須川天心。発表時が１番盛り上がっていたような気がするのが残念だが、私は発表時には、あまり関心がなかったが日に日に何年後には「振り返れば歴史的な出来事」になりそうで盛り上がってきた。

なんといってもフロイド・メイウェザーが試合（エキシビションだが）をするだけで嬉しく、いまさらバリバリの現役とやるはずもない。なにせ、マニー・パッキャオとの２人合わせて４００億円を稼いだ世紀の１戦が２０１５年５月『観戦記８６５』そして９月にアンドレ・ベルトと引退試合『観戦記９６１』そして全階級で１番層が厚く、世界中の人種の体格が集まるウェルター級（６６．６８ｋｇ）が戦国時代になった。

メイウェザーがいなくなり２０１７年が始まった段階でウェルター級の王者は、ＷＢＯがマニー・パッキャオ、ＩＢＦがケル・ブルック

そしてＷＢＣ王者のダニー・ガルシアと、ＷＢＡ王者のキース・サーマンが統一戦！

ダニー・ガルシアの両親はプエルトリコ生まれのプエルトリコ人だが、ガルシア本人はアメリカ生まれでアメリカ国籍を持ちペンシルベニア州フィラデルフィア出身

父のアンヘル・ガルシアもボクサーだったので１０歳から父にボクシングを習う～２００５年にアンダー１９で王者になり、２００６年には後の３階級制覇王者のテレンス・クロフォードを降し全米選手権で優勝～２００７年の北京五輪予選には敗退。アマで１０７勝１３敗らしく、１１月にプロデビューしマイク・デンビーを１ＲでＫＯする。その後も連勝を重ね、デビュー２年弱の間に１４連勝９ＫＯ～２００９年１２月に、ＷＢＣインターコンチネンタルスーパーライト級ユース王座決定戦でエンリケ・コリンを２ＲにＫＯして王座獲得～さらに２連勝後の２０１０年７月に、ＷＢＣユーススーパーライト級暫定王座決定戦でホルヘ・ロメロを９ＲにＴＫＯで降し王座獲得～ノンタイトル戦を３連勝２ＫＯし、２０１１年１０月に、ケンドール・ホルトとＷＢＣインターコンチネンタル王座決定戦を２－１で勝利し王座獲得と同時にＩＢＦとＷＢＣ王座の挑戦権も獲得。そして、２０１２年３月に４階級制覇王者でエリック・モラレスのＷＢＣスーパーライト級王座に挑戦！左フックでダウンを奪い、大差をつけての判定勝ちで世界王座初栄冠『観戦記１６８』７月の初防衛戦でＷＢＡスーパーライト級王者のアミール・カーンと統一戦を戦い、４ＲにＴＫＯ勝ちで王座統一『観戦記２５５』

ＷＢＣ２度目、ＷＢＡ初防衛戦でエリック・モラレスとのリ・ターンも４Ｒにリング外までモラレスを吹っ飛ばす豪快なＫＯ勝ち『観戦記３２８』２０１３年４月に元スーパーライト＆ウェルターの２階級制覇ザブ・ジュダーとの防衛戦は、ジュダーのベテラン振りに苦戦も判定勝利『観戦記４９１』さらに、世紀の対決フロイド・メイウェザーｖｓサウス・アルバレス『観戦記５７８』のアンダーカードでＷＢＣスーパーライト級暫定王者のルーカス・マティセとの強打者対決にダウンを奪い判定勝ち『観戦記５７９』

２０１５年４月に、ＩＢＦスーパーライト級王者のレイモント・ピーターソンと事実上は統一戦のノンタイトル戦（１４３ポンド契約）を辛くも２－０の判定勝ち『観戦記８９３』そして、ウェルター級に上げて、元ＩＢＦスーパーライト級＆元ＷＢＡウェルター級王者の‘マジックマン‘ポール・マリナッジと対戦し９ＲにＴＫＯ勝ち『観戦記９７４』そして空位となったＷＢＣウェルター級王座の決定戦として、２０１６年１月に元４階級制覇で同級６位のロバート・ゲレロと前ＷＢＡ＆ＷＢＣスーパーライト級王者で同級２位のダニー・ガルシアが対戦し判定勝ちでガルシアが新王者『観戦記１０７５』

１１月にＷＢＡ王者のキース・サーマンが解説席にいる前で、ＷＢＡウェルター級６位のサミュエル・バルガスを７Ｒに豪快にＴＫＯ勝ち『観戦記１４８８』試合後にサーマンとリング上で挑発し合う！

そしてＷＢＡの複数王者問題で、複雑な状況ではあるがＷＢＡウェルター級スーパー王者のキース・サーマン！

サーマンは、９歳からボクシングを始めて、１８歳で全米選手権に出場し３位、ＰＡＬナショナル選手権で優勝～２００７年の全米選手権も３位～北京オリンピックのアメリカ予選に出場も、後のＷＢＡ＆ＷＢＯスーパーウェルター級王者のデメトリアス・アンドレイドに２度負け。アマ時代には１０１勝中７６がＫＯ勝ち（全米アマを６度制す）２００７年１１月にデビューし、ケンスキー・ロドニーを１ＲでＴＫＯ勝ち～８戦連続１ＲでＫＯし、２００９年４月にフランシスコ・ガルシアとは偶然のバッティングにより無効試合～２００９年１１月にエドバン・ドス・サントス・バロスに判定勝ちはあるも、１９戦無敗１７ＫＯで元ＷＢＯウェルター級王者のカルロス・キンタナとＮＡＢＯ北米スーパーライト級王座決定戦で争い４ＲにＴＫＯ勝ちで王座獲得～２０１３年３月には、元ＩＢＦウェルター級王者のジャン・ザベックとＷＢＯインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦＆ＷＢＯウェルター級挑戦者決定戦でジャッジ３者ともフルマークと圧倒し３－０の判定勝ち～７月に、ＷＢＡウェルター級暫定王者のディエゴ・チャベスを１０ＲにＫＯして王座獲得『観戦記５７３』

１２月に、ＷＢＡ１０位のへスス・ソト・カラスと初防衛戦で闘い９ＲにＴＫＯ勝ち『観戦記７０２』

２０１４年４月に、ＷＢＡ６位のフリオ・ディアスの挑戦を受け３Ｒ終了時に棄権に追い込み暫定王座２度目の防衛に成功～１２月に、ＷＢＡ４位のレオナルド・ブンドゥの挑戦を受けジャッジ３者が１２０－１０７を付ける大差判定勝ちで３度目の防衛に成功

２０１５年１月に正規王者に昇格され（メイウェザーがスーパー王者に昇格）３月に、ＷＢＡ４位で４階級制覇しているロバート・ゲレロに判定勝ちし４度目の防衛に成功～２０１５年７月の５度目の防衛戦は、ＷＢＡ１５位のタフなルイス・コラーゾを７Ｒ終了棄権に追い込む『観戦記１３５８』２０１６年６月に元ＩＢＦウェルター級王者で、友人でもあるショーン・ポーターに判定勝ちし６度目の防衛に成功『観戦記１３５９』