観戦記1587 WBAフェザー級王座戦 ヘスス・クェジャルvsアブネル・マレス | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

9月24日の、田中恒成選手が見事な3階級制覇を達成した試合は本当に素晴らしい試合だった 『観戦記1585』 なんせネットでの生中継だったのがもったいない!こんな素晴らしい試合を民放でゴールデンタイムに生中継してくれればなぁ・・・・WBAのスーパー王者問題などで「3階級制覇」と、いうものの価値が落ちているのもあるのか?

今日から開幕のWBSSバンタム級トーナメントでもWBA王者の井上尚弥選手、WBAバンタム級王者のライアン・バーネットが出場する。しかし、今年の3月にレイマート・ガバリョがWBAバンタム級暫定王座を獲得している。

そんな、昔ほど3階級制覇の価値が落ちてしまった感じだがやはり大偉業なことは間違いない。メキシコのアブネル・マレス・マルティネスも、長谷川穂積さんと同じくバンタム級~フェザー級までの3階級制覇を達成。

 

アブネル・マレスはメキシコで生まれるが、7歳の時にアメリカに移住~しかし、15歳でメキシコに戻りアマで112勝8敗。パン・アメリカ選手権ではファン・マヌエル・ロペスに勝利も、決勝ではギジェルモ・リゴンドーに判定負け。2004年のアテネ五輪に出場するも1回戦負けし、アメリカに渡りプロデビュー~2005年1月にルイス・マラベに2RでTKO勝ちしてデビューを飾ると、1年半の間に13連勝8KO~2007年9月に、シドロ・ガルシアとNABO北米バンタム級王座決定戦を7RTKO勝ちし王座獲得~2度防衛後に王座を返上し4連勝してランキングを上げヨニー・ペレスのIBFバンタム級王座に挑戦するも、ドローで王座奪取ならず~2010年12月にスーパーミドル級 『スーパー6』 のバンタム級版 『スーパー4』 に参戦し準決勝で2階級制覇したビック・ダルチニャンを2-1で破りIBO王座&WBCシルバー王座を獲得~2011年8月の決勝でIBFバンタム級王者のジョゼフ・アグベコを2-0で降しIBF王座を獲得。12月にアグベコとのリターンマッチを判定勝ちし初防衛に成功~IBF王座を返上して、西岡利晃さんのWBCスーパーバンタム級王座を名誉王座に格上げ?して、2012年4月にWBCスーパーバンタム級王座決定戦(122ポンド)を何故か120ポンドのキャッチウェイトでエリック・モレルと対戦し大差判定勝ちし2階級制覇達成~11月に、WBAバンタム級スーパー王者のアンセルモ・モレノに判定勝ちし初防衛に成功~2013年5月に、3階級目を狙って、長谷川穂積選手~ジョニー・ゴンザレス 『観戦記285』 ポンセ・デ・レオンと渡ったWBCフェザー級王座に挑戦し9RにKOして3階級制覇 『観戦記478』

 

しかし、ジョニー・ゴンザレスとの初防衛戦で痛烈な1RでKO負け 『観戦記581』

 

その後、怪我やプロモーションの変更などあるが3連勝~2015年8月にWBAフェザー級スーパー王座決定戦でレオ・サンタ・クルスと対戦も0-2の判定負けで王座獲得ならず 『観戦記982』

 

そして・・・・今回はWBAフェザー級‘正規‘王者のヘスス・クェジャルに挑戦!

 

アルゼンチン生まれのクェジャルも、豊富なアマ戦績があり230勝10敗。2005年の世界選手権、2007年世界選手権、2008年の北京オリンピックにも出場するが1回戦負けしプロ転向~6月に、クリスティアン・オマール・ヒメネスを1RにTKOしてデビューを飾るとその後も8連勝7KO~2009年10月に、ルイス・アルマンド・フアレスを判定で降しWBOラテンアメリカフェザー級暫定王座を獲得~4度防衛する間にFABアルゼンチンフェザー級王座も獲得するが、2011年10月に後の2階級制覇王者のオスカル・エスカンドンに7RにTKO負けして初黒星。しかし、その後は5連勝4KOしWBAラテンアメリカフェザー級王座も獲得。2連勝後の2013年8月に、クラウディオ・マレーロとのWBAフェザー級暫定王座決定戦を判定勝ちし王座獲得(この時点で正規王者にニコラス・ウォータースがいる)

 

2014年5月に、元WBAスーパーバンタム級王者のリコ・ラモスに判定勝ちし初防衛に成功~9月にも、元2階級制覇王者のファン・マヌエル・ロペスを2RにKOし2度目の防衛に成功~12月にルーベン・タマヨを5RにTKOで降し3度目の防衛に成功

 

正規王者に昇格し、2015年6月に元2階級制覇王者のビック・ダルチニャンに8RにTKO勝ちし4度目の防衛に成功~WBAからWBAフェザー級スーパー王者のレオ・サンタ・クルスとの対戦指令がでるも・・・・12月にも、WBA9位のジョナサン・オケンドに大差判定勝ちし5度目の防衛に成功。

 

そして、6月にアブネル・マレスとの対戦指令がWBAから出るがマレスが予備検査で視力低下が引っ掛かり延期。そして、改めてクエジャルとマレスが対戦!マレスがWBCに続きWBA王座も獲得するか!?フェザー級で闘い続けているクェジャルが念願の大舞台で6度目の防衛なるか!?

 

2016年12月10日 WBAフェザー級王座戦 ヘスス・クェジャルvsアブネル・マレス

 

ヘスス・クェジャル 28勝21KO1敗 4度目の防衛戦

 

アブネル・マレス 29勝15KO2敗1分 3階級制覇王者

 

1R、クェジャルがサウスポーからガンガン踏み込んでいく~マレスもサイドに動きながら打ち返す!両者ともいきなり初回から打ち合う!

 

2R、クェジャルが頭ごと突っ込みガンガン振っていく!マレスも下がりながら返すがロープに詰められる

 

3R、やはりクェジャルが出るか、マレスもアウトを取って踏み込む!

 

4R、クェジャルが前に出て手数多く攻める~マレスは左廻りしながら右カウンター!

 

5R、マレスが前後左右に動き突っ込んでくる~クェジャルに細かく連打!それでもクエジャルは突っ込んで左!

 

6R、やはり、前に出るクエジャルと廻るマレス~クェジャルの手数は落ちずに増していく

 

7R、クェジャル突っ込む!マレスもカウンターを狙う!打ち合いになるがお互いにクリーンヒットは奪えない

 

8R、マレスが足を使い距離をとる~クェジャルが突っ込んできてもサイドに廻り右!

 

9R、クェジャル突っ込む!頭ごと押し込んでいくが、マレスも右を返す~それでもクェジャル止まらない!

 

10R、ラウンド開始直後にマレスが体ごと押し込む!連打!

 

しかし、直ぐにクェジャルは押し返す!左!

 

11R、クエジャルが連打で突っ込み左!しかし、打ち終わりにマレスの右!クェジャルダウン!

 

立ち上がったクェジャル!まだ効いているか!?マレスが極めにいくが極めきれない

 

12R、ポイントでは厳しいだろうクェジャルが出る!マレスは無理せず廻り試合終了

 

判定は、110-117 115-112 111-116 2-1でマレスが新王者!

 

ずいぶんな割れ方だが、これだとダウンがなくてもマレスの勝ちだったのかな。マレスがフェザー級王座復帰になり、レオ・サンタ・クルス、カール・フランプトンとワールドワイドなスター選手の戦国時代になる。なにせマレスのファイトマネーはクエジェルと同じ70万$(約8,000万)同じ興業のWBCスーパーウェルター級王座戦 ジャーメル・チャーロvsジュリアン・ウィリアムス 『観戦記1578』 のジャーマル・チャーロ55万$(約6,300万)ジュリアン・ウィリアムス25万$(2,800万)の倍以上なんだからたいしたもんだ

 

★サンタ・クルスとの再戦は2018年6月! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村