観戦記1419 IBFスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦 エロール・スペンスJrvsレオナルド | 人生マイペンライ

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WBAミドル級王者の村田諒大選手の初防衛戦が、横浜アリーナで4月15日に決定した。日本人初のミドル級世界王者になった竹原慎二さんが、1996年6月に初防衛戦でウィリアム・ジョッピーに9RでTKO負けした会場とはなんとも感慨深いものがある。
そして、早くもその次の防衛戦にロンドン五輪決勝で村田選手と闘った銀メダリストのエスキバ・ファルカオと7月にラスベガスでの対戦が計画されているとか・・・決勝では14-13の僅差で、しかもファルカオは掴みで減点2をされていて判定に不満をもっている。

 

そんな世界の強豪が集う中量級のボクシングにおいて村田選手やファルカオ同様に、ロンドン五輪のオリンピアボクサーが五輪でウェルター級ベスト8に入ったエロール・スペンスJr!
スペンスを有名にしたのは、なんと言ってもフロイド・メイウェザーが刑務所から出てきて2013年5月に4階級制覇王者のロバート・ゲレーロとWBCウェルター級の統一戦 『観戦記469』 の前にゲレーロのサウスポー対策でスペンスをスパーリングパートナーに呼びスパーリングの目撃者から「メイウェザーは目に黒いアザができた」という噂話が広まり、メイウェザーも 「最初サウスポーを一人雇ったんだけど、本当に有益だったのはエロール。私を奮い立たせてくれたし、トップコンディションでリングに立てたのも彼のおかげだ」 と、大げさな噂話だろうがメイウェザーも素質を認める。そして、メイウェザーⅡ世と呼ばれた4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナーをスパーリングでKOした噂もあるほどの才能。
ニューヨーク州ロングアイランド出身のスペンスJrは、18歳で2008年度全米ユース・ウェルター級で優勝~2009年5月にナショナル・ゴールデングローブスで優勝、全米選手権ウェルター級優勝~2010年度4ヶ国トーナメントウェルター級優勝~2011年度全米選手権ウェルター級優勝。2011年世界選手権ベスト8~2012年8月のロンドン五輪ベスト8。アマチュアで135勝12敗で、11月には早くもプロデビューしジョナサン・ガルシアを3RでKO~その後も連勝を重ね、3年の間に19連勝16KOで2016年4月に元WBOスーパーライト級王者でIBFウェルター級12位でマニー・パッキャオとも対戦したクリス・アル ジェリを5RにTKOで降す。IBFは、ウェルター級王者のケル・ブルックの挑戦者決定戦としてIBF3位のコンスタンチン・ポノマレフと対戦を指令するもプレマノフが拳の怪我で後にパッキャオと闘うIBF4位のジェフ・ホーンや元2階級制覇王者のIBF5位レイモント・ピーターソン、6位のサミュエル・バスケスも対戦を断る。

 

そして、次期IBFウェルター級王座挑戦者決定戦の相手は!IBFウェルター級7位のレオナルド・ブンドゥ(試合前に6位にアップ)

 

1974年生まれで試合時点で41歳。父方の西アフリカのシエラレオネ出身だが、母方のイタリアに移住し国籍も得る。1999年世界選手権で銅メダルを獲得~2000年のシドニー五輪に出場。30歳でデビュー~2年の間に11連勝も2007年6月にルシアノ・アビスとドロー~その後も13連勝するが、2011年6月にまたもドローだが無敗を守る~そして、6連勝した後の2014年8月に元WBOインターコンチネンタル王者のフランキー・ギャビンに判定勝ち。そして、12月にWBAウェルター級王者のキース・サーマンに挑戦 するも大差判定負け~2015年6月、2016年4月と2連勝も40歳を過ぎて試合間隔は空く。
 
唯一の敗戦となったキース・サーマン戦でも、果敢に突っ込み善戦したブンドゥだが、メイウェザーも後継者として太鼓判を押すスペンスJrが一気に世界挑戦も権利を奪取するか!?
 
2016年8月21日 IBFスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦 エロール・スペンスJrvsレオナルド・ブンドゥ
 

エロール・スペンスJr 20勝17KO無敗 IBF2位

 

レオナルド・ブンドゥ 33勝12KO1敗2分 IBF6位

 

1R、ブンドゥがスイッチを繰り返しながら入ってくる~スペンスは長いジャブで突き放し、ブンドゥが入ってくるところを左アッパー!

 
2R、スペンスはキレがある動きで打ってはいくが、ブンドゥの変則的な動きに惑わされる
 
3R、スペンスが右を使いながら廻る~ブンドゥはガチャガチャ突っ込む
 
4R、スペンスはブンドゥの変則的な動きに馴れてきたか!?左ストレートで前に出始める~さらに右フック!ボディー!
 
ブンドゥが突っ込んでくるところに、スペンスJrの左アッパー!ブンドゥはマウスピースを落とす
 
5R、ブンドゥが突っ込んでくっつこうとするも、スペンスが右でコントロールする

 

ブンドゥが愚直に潜ってきたところにスペンスの左アッパー!

 

6R、スペンスが右を突いて前に出る!極めに来てるか!?

 

スペンスがボディーでブンドゥをロープから出さない!ブンドゥ腰が落ちてくる

 

スペンスのワン・ツー!スペンス一気に詰める!
 
スペンスが左アッパー!ブンドゥ効いた!ダウンかと思われたが、スペンスのプッシングで判定はスリップ
 
立ち上がったブンドゥにスペンスが詰める!しかしタフなブンドゥもまだ打ち返す
 
しかしスペンス右!左!ブンドゥ効いた!
 
止めの右フックがブンドゥの顎を打ち抜く!
 
崩れ落ちるブンドゥ!これは立てない!
 
見事にスペンスJrが6RにKOで、IBFウェルター級王者のケルブルックへの挑戦権を得る!私はストレート系のパンチの印象だったスペンスJrだったが、広いステップから左右のフック&アッパーで見事な倒しっぷり!この試合でスペンスは挑戦権と25万$のファイトマネー(約2,400万円)を得る。
しかし、ケル・ブルックはこの試合の1ヶ月後にゲンナディ・ゴロフキンのWBC&IBFミドル級王座に挑戦して5RにKO負けして眼下底骨折までしてしまう 『観戦記1197』 そしてIBFウェルター級王座に挑戦するのは2017年5月にイギリスのシェフィードに乗り込む!
 
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