観戦記1416 WBOスーパーフライ級王座戦 井上尚弥vsヨアン・ボワイヨ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 
1972年7月生まれの私に取って、具志堅用高さんがペドロ・フローレスに敗れて王座を陥落したのが8歳。事実上のスーパーフライ級統一王者になった渡辺二郎さんがヒルベルト・ローマンに敗北し王座を奪われたのが13歳。その後、浜田剛史さん 『観戦記65』 井岡弘樹さん 『観戦記215』 が世界王座を奪取したがいずれもも短命王者になってしまった。
そして、1988年11月に井岡弘樹さんがナパ・キャットワンチャイに敗れてWBCミニマム級王座から陥落。そこから日本人の世界王座挑戦は21連続失敗!しかし、1990年2月に現大橋ジムの会長の大橋秀行さんが崔漸煥を左ボディーで9RにKOして 『観戦記51』 WBCミニマム級王座を獲得。
大橋会長は1990年2月に、プロ・アマ通じて66連勝中のリカルド・ロペスの挑戦を受け4RにTKO負け。この時のリカルド・ロペスの完成度に日本のボクシングファンは、王座を奪われたのを忘れるほど惚れ惚れし‘世界‘を感じた。
その後の日本のボクシング界は辰吉丈一郎選手 『観戦記79』 『観戦記85』 『観戦記127』 『観戦記213』 『観戦記351』 『観戦記488』 『観戦記1000』 鬼塚勝也さん 『観戦記525』 などの登場により盛り上がりをみせる。
そして高山勝成さん、西岡利晃さん、三浦隆司さんなど海外で防衛戦を成功するという日本人として誇らしいボクサーも誕生した!西岡さんがジョニー・ゴンザレス 『観戦記46』 ラファエル・マルケス 『観戦記392』 などのビックネームを破り、アメリカでノニト・ドネアと統一戦をする 『観戦記297』 ドネアには敗れたものの日本人として誇らしく涙無しでは観れなかった。

 

しかし!こんな日本人が出てきたのか!と思えた井上尚弥選手。ライトフライ級時には減量が厳しく‘怪物‘の本領発揮とはいかなかったが  『観戦記289』 『観戦記366』 『観戦記453』 『観戦記563』 しかし、あの2014年12月にプロ8戦目で2階級制覇をした戦慄のオマール・ナルバレス戦

 

ナルバレス戦でパンチ力に拳が耐えきれず負傷し、1年振りとなった2015年12月の初防衛戦ではWBO1位のワルリト・バレナスをガード越しに潰す 『観戦記1036』

 

2016年5月の2度目の防衛戦でも、指名挑戦者WBO1位のデビッド・カルモナを終始圧倒するも拳を痛めて大差判定勝ち

 

3度目の防衛戦でまたもWBO1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジムを10RにKO 『観戦記1190』

 

その後、前王者のオマール・ナルバレスや元IBFスーパーフライ級王者のゾラニ・テテ、3階級を制して4階級目を狙ってスーパーフライ級に上げてきたローマン・ゴンサレスとの対決の話が上がるも決まらず、元WBAスーパーフライ級王者の河野公平選手 『観戦記1251』 WBO2位のリカルド・ロドリゲス 『観戦記1321』 をTKOで降すも、ナルバエスとテテはバンタム級に階級を上げる。ローマン・ゴンサレスはカルロス・クアドラスを破り4階級制覇をするも 『観戦記1203』 シーサケット・ソールンビサイに連敗 『観戦記1286』 『観戦記1382』
ローマン・ゴンサレスが連敗をした同じリングでアメリカ初登場となり、WBO7位のアントニオ・ニエベスを追い回して6R終了時にTKO勝ち 『観戦記1367』

 

バンタム級に上げて山中慎介選手に挑戦の噂もあったが、山中選手が2017年8月にルイス・ネリに4RにTKO負けし王座陥落 『観戦記1356』 井上選手はスーパーフライ級では統一戦も望めず、2018年にはバンタム級に上げる事を宣言。
恒例の12月末の1戦は、スーパーフライ級での最後になるだろうWBO7度目の防衛戦!挑戦者は、WBOスーパーフライ級6位でフランスのヨアン・ボワイヨ。

 
身長は170cmでリーチ176cmという井上選手とは10cm以上の差がある。フランス出身だがアルゼンチンのブエノスアイレスでの活動も多くあり、2009年11月に21歳でカメルーンのトーマス・エッサンバを判定で降しデビュー戦を飾る~3戦目に、後の2階級制覇王者になるカール・フランプトンに判定負けし初黒星~その後は4連勝も、2010年9月にジョシュ・ウェールに判定負け~2011年3月にも、フランス・バンタム級王座決定戦でジェローム・トーマスに1-2の判定負け~4月に再起戦を飾り、6月にジェローム・アーノルドとフランス・バンタム級王座決定戦で4Rに棄権に追い込み王座獲得~2012年1月に、後にノニト・ドネアと対戦する 『観戦記948』アントニー・セットウルに判定負け~その後3連勝も、2013年1月にカリム・ゲルフィとフランスバンタム級王座決定戦で判定勝ちするがドーピング検査に引っ掛かり無効試合で王座獲得ならず~7連勝して2013年11月に、ウォルター・ロハスとWPCバンタム級王座決定戦を2RにTKO勝ちして王座獲得~さらに連勝を9戦6KO(TKO)して、2015年1月にロベルト・ホアキン・イトゥラを6RにKOしてWPCバンタム級王座の初防衛に成功~その後は何故か?6回戦を中心に10連勝6KOでWBOスーパーフライ級6位につけ王座挑戦のチャンスを掴む!
 
心配なのは井上選手の目標が見えないことでのモチベーションの低下だけか!?2018年のビックマッチ実現の為にも「日本ボクシング最高傑作」を世界に魅せつけてほしい!
 

2017年12月29日 WBOスーパーフライ級王座戦 井上尚弥vsヨアン・ボワイヨ

 

井上尚弥 14勝12KO無敗 7度目の防衛戦

 

ヨアン・ボワイヨ 41勝26KO4敗1無効試合 WBO6位

 

1R、ボワイヨは振ってくるが井上選手はドッシリとガードをあげて軽く捌く

 

左が相打ち気味も、井上選手はスピードパンチ力がボワイヨ違うか!?音だけで会場が沸く!

 

さらに詰める井上選手にボワイヨも打ち返してくるが

 

井上選手はボディーからボワイヨの右に左を被せる!ボワイヨダウン!

 

ボワイヨは立ち上がり、井上選手が詰めるがラウンド終了のゴング

 

2R、井上選手が上下に打ち分けながらボワイヨを追い込んでいく

 

井上選手が左を突きながらガンガン前に出てボワイヨを追い込む!ボディーにも凄い音のパンチ

 

ボディーにも凄い音のパンチ!ボワイヨも打ち返してくるが、井上選手は完全に見えている!ボディー!

 

さらに井上選手の強烈なボディー!

 

ボワイヨ効いた!堪えるが耐えきれずダウン!

 

立ち上がるボワイヨに観客は「まだ終わるな!」と歓声も、ボワイヨは逃げる

 

井上選手がロープに追い込み左ボディー!ボワイヨはヒザを着くダウン!

 

ボワイヨは立ち上がるも廻りながら逃げるだけ

 

井上選手は極めにいく!左フックを上下にめり込ませる!

 

ボワイヨも弱々しく打ち返すが・・・・

 

井上選手は冷静に捌いて左左右ボディー左ボディー!

 

崩れ落ちるボワイヨにレフリーが駆け寄る・・・・

 

井上選手が圧倒しての7度目の防衛に成功!しかし井上選手は浮かぬ顔でボワイヨに対し 『来てくれてありがとう。スーパーフライでは統一戦も出来ないし満足できない。2018年はバンタム級に上げる』 と不満顔。井上選手は強い!統一戦を望んでいるのも本当だろうし、大橋ジム陣営もオファーを出しているだろうが、スーパーフライ級はWBA王者のイギリスのカリッド・ヤファイはイギリスのボクシング熱を考えるとまず日本には来ない。王座を奪取したのも、石田匠選手や村浜選手もイギリスに乗り込んでの試合だった。WBC王者タイのシーサケットと、IBF王者フィリピンのジェルウィン・アンカハスは2月のアメリカでのスーパーフライ2に出場。インタビューでは「井上の挑戦は受ける」とあくまでも上から目線だが?井上選手と言う日本の宝物が、このままではイカン!中継するフジテレビや日本ボクシング界全体で井上選手にヒリヒリする闘いを組んであげてほしい!
 
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