観戦記1402 IBFフライ級王座戦 アムナット・ルエンロエンvsジョンリエル・カシメロ  | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

今週末のKNOCK OUT 両国大会を生観戦予定で楽しみです!ライト級トーナメントの決勝、江幡選手がいよいよKNOCK OUTに初登場、激闘王対決の水落洋祐vsポンサネー・シットモンチャイ、など素晴らしいカードの連発ですが、この大舞台に那須川天心選手が出場しないのが寂しい・・・・ 那須川選手は11月に古巣のRISEに出場し、年末はRIZINでキックルールの57kg級トーナメントに出場する。金額やテレビなどの露出も含めての魅力的なオファーに出るのはしょうがないですが、やはりキック団体で那須川選手の試合が観たい!どうせなら、今さらだがRIZINで武尊選手と闘ってくれればよかったが年末のRIZINで4名による57kgトーナメントに出場。

そんな那須川選手とKNOCK OUT.VOL1で、まさかの対戦をしたのが『観戦記1272』元ルンピニースタジアム・フライ級王者で元IBFフライ級王者のアムナット・ルエンロエン!

 

アムナットは波乱万丈な人生で、母親に病院で捨てられ養子に出される。しかし黒人のような外見から役所がルエンロンをタイ人と認めなかったため学校へ通うことができない・・・(その後、母親が見つかりタイのIDが発行される) ムエタイで生活をしフライ級王者になる。しかし麻薬常用者がバレてジムを追放⇒強盗を繰り返し逮捕。3度目の刑務所は、裁判で15年の刑を言い渡される。 そして刑務所で暇潰しにボクシングを始める~2007年に収監中だが、タイ国内のアマチュアボクシング選手権ライトフライ級で優勝~キングスカップに出場し、後のオリンピック2大会金メダル&WBOフライ級王者になるゾウ・シミンを破るも決勝で敗れ準優勝~2008年のキングスカップでは、後にプロの世界王座戦で闘う井岡選手に準決勝で勝利しそのままの勢いで優勝~2008年の北京オリンピックはベスト8~アマチュアボクシング活躍が評価されて特赦を受けて、服役期間2年半で釈放される。

 

2012年5月に34歳でデビュー~8連勝後の2013年4月に、フィリピンのユリウス・アルコスとIBFパンパシフィックフライ級王座決定戦で争いジャッジ3者がフルマークの判定勝ちで栄冠~6月には、インドネシアのリッキー・マヌフォーに4RにTKO勝ちし初防衛に成功~8月に土生拓郎選手に4RでTKO勝ちで2度目の防衛に成功~そして、2014年1月にロッキー・フエンテスのIBFフライ級王座決定戦で判定勝ちしタイ人史上最高齢の34歳での世界王座を栄冠~2014年5月に、3階級制覇を目指す井岡一翔選手の挑戦を大阪で受け判定勝ちし初防衛に成功  『観戦記778』

 

9月に、マック・ウィリアムズ・アローヨにダウンを奪われるも2-1の判定勝ちで2度目の防衛に成功

 

2015年3月にマカオで北京&ロンドン五輪金メダルのゾウ・シミンを判定で降し3度目の防衛に成功。

 

そして4度目の防衛戦に迎える相手は!元IBFライトフライ級王者で、IBFフライ級1位のジョンリエル・カシメロ

 

1989年2月にフィリピンのレイテ州オルモックに生まれたジョンリエル・リポンテ・カシメロは、2007年6月に18歳でデビューし、ロベルト・バヨに判定勝ち~その後も8連勝5KOで、2008年8月にロデル・クイラトンとフィリピンPBFフライ級王座決定戦を判定勝ちし栄冠~10月に、日本で八重樫選手や内藤大助さんと 『観戦記25』 闘ったリエンペット・ソーウィラポンとのWBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦を5RにTKO勝ちし栄冠~アラン・ラナダとのノンタイトル戦を判定勝ちした同じ月の5月にアーデン・ディアレに8RにTKO勝ちし初防衛に成功~12月に、ニカアグラでコロンビアの元WBAライトフライ級暫定王者のセサール・カンチラとWBOライトフライ級暫定王座決定戦で11Rに逆転TKO勝ちし暫定王座を獲得~2010年7月に、メキシコでラモン・ガルシアの挑戦を受けるも1-2の判定負けで王座陥落~2011年3月に、モルティ・ムザラネのIBFフライ級王座に挑戦も5RにTKO負けし王座獲得ならず~10月に再起し、ロエマルト・センティジャスを1Rに棄権に追い込む~2012年2 月に正規王者ウリセス・ソリスが長期休養中の為、ルイス・アルベルト・ラサルテとIBFライトフライ級暫定王座決定戦を10RにTKO勝ちし暫定王座栄冠~正規王者に認定。

2012年8月に、後に八重樫東選手に勝利しWBCライトフライ級王座を獲得し木村悠選手に奪われ 『観戦記1016』 拳四朗選手にも挑戦した 『観戦記1369』 ペドロ・ゲバラに2-1の判定勝ちし初防衛に成功~2013年3月にパナマに乗り込み、ルイス・アルベルト・リオスに判定勝ちで2度目の防衛に成功~10月にフェリペ・サルゲロを11RにTKO勝ちし3度目の防衛に成功~2014年5月に、マウリシオ・フエンテスを1RでKOするもカシメロは計量オーバーで王座剥奪~12月に、メキシコに乗り込みIBFフライ級王座決定戦でアルマンド・サントスを2RにTKOで下し挑戦権を獲得。

ダーティテクニックを使いノラりクラりで無敗のアムナットが、指名挑戦者のIBFフライ級1位カシメロをバンコクに迎える!

 

2015年6月7日 IBFフライ級王座戦 アムナット・ルエンロエンvsジョンエリル・カシメロ

 

アムナット・ルエンロン 15勝5KO無敗 4度目防衛戦

 

ジョンリエル・カシメロ 22勝12KO2敗 IBF1位

 

1R、アムナットらしく距離を取りながらジャブ~カシメロが近づいてくればクリンチとホールディングで防ぎアッパー!

 

2R、カシメロが勢いよく攻める!右!しかし、アムナットがパンチを合わせバランスを崩したカシメロはダウン!

 

立ち上がったカシメロは攻め返すも、アムナットはクリンチで防ぐ

 

3R、カシメロは必死に攻めるが、アムナットのクリンチに捕まる。しかし、アムナットの右に左を合わせてダウン!かと思われたが判定はスリップ

 

アムナットは反則ギリギリのテクニックで投げ捨て翻弄する

 

4R、アムナットが長い攻撃でカシメロに入らせない

 

さらにアムナットは、組んでは投げ捨ててカシメロにボクシングをさせない

 

5R、やはりアムナットの老獪なダーティーテクニックでカシメロを翻弄して投げ捨てる

 

6R、カシメロは低く突っ込むが、アムナットは首ごと抱えこんでカシメロに打たせない

 

さらにアムナットは、クリンチで再三コントロールして投げる

 

7R、アムナットがラフなパンチでカシメロをロープに追い込み押し倒す!判定はダウン

 

カシメロは必死に反撃するもアムナットはホールディングで攻めさせない 

 

8R、アムナットはいきなり組む~抱え込む投げる!レフリーは注意のみか!?

 

9R、ノラリクラリのアムナットだが右ストレート!そして、のし掛かり崩す

 

10R、アムナットは早くも流し始める~カシメロも必死に攻めるがフットワークとホールディングでかわす

 

11R、カシメロ攻める!しかし、突っ込めばアムナットのクリンチに捕まる

 

あまりのホールディングにアムナットに減点

 

12R、ポイントはリードしているだろうアムナットは当然、攻めずにサークリング

 

判定は、116-110 115-110 113-112 3-0でアムナットが3度目の防衛に成功!

 

1ポイント差が1者いたのは意外だった・・・・凄まじい汚な上手さ!さすがにムエタイで頂点に輝いたクリンチ~崩しの巧さはボクサーには対応できないだろう。 流石に2戦連続での内容に両陣営からクレームもありIBFはアローヨとカシメロとの再戦指令を出す。アムナットは次戦は、2015年12月に大阪帝拳の李明浩選手の挑戦を受けて判定勝ちで5度目の防衛に成功~そしてカシメロとの再戦は、2016年5月に中国の北京で開催されたIBF総会のメインでIBF1位の指名挑戦者としてカシメロの挑戦を受ける

 

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