観戦記1341 メキシコ・スター対決!サウル・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJr | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

連日のように5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーとUFC2階級制覇のコナー・マクレガーの記者会見の様子がネット上でアップされ、最初は「見世物」的なイメージがあり乗れなかったですが・・・・やはり千両役者同士!あの罵り合いだけでお金が取れる盛り上がりをみせてきました。

フロイド・メイウェザーには、WBAスーパー&WBC&IBFミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキンと闘ってほしいが・・・まぁ~体のサイズも違いすぎるし、なんと言ってもビックファイトにならない限りメイウェザーが動くこともないだろう。

ゴロフキンもアメリカ進出後にPPVでの試合が行われているが、デビット・レミューの1BF王座との統一戦で15万件 『観戦記987』 WBA正規王者のダニエル・ジェイコブスとの統一戦でも17万件 『観戦記1307』 やはりメイウェザーを引っ張り出すには厳しく、ましてゴロフキン相手だとメイウェザーのリスクも高い。

ゴロフキンがジェイコブス戦で世界戦17連続KO防衛(23連続KO)が途切れて、衰えが指摘されていると言ってもあれだけの強さを魅せつけている。そして、そのゴロフキンとの対決が望まれたのが「メキシコの至宝」サウル‘カネロ‘アルバレス!

 

 

アルバレスは元WBCミドル級王者ではあるが、タイトルを奪った2015年11月のミゲール・コットとの試合は契約体重でスーパーウェルター級の69.85kgリミット(154ポンド)を1ポンド上回る(ミドル級のリミット160ポンドを5ポンドも下回る)155ポンドでの1戦だった。

 

 

そして、2016年5月にスーパーウェルター級で戦ったことがない元WBA&IBFスーパーライト級王者のアミール・カーンと防衛戦をし6RにKO勝利。

 

 

この試合はミドル級リミットの160ポンド(72.57kg)ではなく155ポンド(70.3kg)のキャッチウェイトでの防衛戦・・・・次戦こそ!ゴロフキンとの統一戦か!?と、全世界のボクシングファンが望 んだが・ ・・・『WBCにはタイトルの返上を申し出た。ゴロフキンを倒すつもりだが、設けられた期限にリングへ上がることを強制されたくはない』 とコメント。その後、アルバレスが契約するオスカー・デラ・ホーヤが 『アルバレスとゴロフキンのビッグファイトを来年秋に行うことで合意に至った』 と表明をだす。 アルバレスはスーパーウェルター級に戻り、9月にWBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミスに挑戦し9RにボディーでKOし栄冠。やはり格の差を魅せつけた1戦だったが、アルバレスは試合中に右手親指を骨折し、WBOからWBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースへの挑戦を指名されるが流れる。

2017年に入り、3月にゴロフキンはWBA‘レギュラー‘王座のダニエル・ジェイコブスと統一戦をし防衛。アルバレスは、ゴロフキンへの挑戦への調整?で同国のスター!‘伝説の続き‘フリオ・セサール・チャベスJrとメキシコで最も重要な愛国的な国の祝日(実は独立記念日は9月16日)シンコ・デ・マヨで対決!

 

 

ゴロフキン戦の試験とすれば、チャベスJrの体格で試すのは最適。チャベスJrは元WBCミドル級王者とはいえ、スーパーミドル級(76.2kg)168ポンド~170ポンド(77.5kg)付近で試合をしている。リーチで9cm身長で10cmもチャベスが上回り、ファイトスタイルもまさに体をブツけてのゴリゴリスタイル。

 

 

アルバレスは、兄7人のうち3人がプロボクサーというボクシング一家。13歳のときに兄に連れられてボクシングジムに行き始める~アマチュアで44勝2敗~15才でデビューし、5戦目に1つ引き分けはあるも負けなしの連勝。2010年5月にはミゲール・コットの兄、ホセ・ミゲール・コットを降す~2011年3月に、リッキー・ハットンの弟 マシュー・ハットンを破りWBCスーパーウェルター級王座を獲得。5度防衛して 『観戦記283』 2013年4月に、WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウトとWBC&WBAの統一戦を行い判定勝ちで統一王者 『観戦記483』 しかし、9月のWBAスーパーウェルター級スーパー王者のフロイド・メイウェザーとの世紀の対決で完敗 『観戦記578』 2014年3月の再起戦で、元WBOスーパーウェルター級暫定王者アルフレド・アングロを10RでTKO 『観戦記731』 7月のWBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララでは苦戦するも判定勝ち 『観戦記834』 2015年5月には強打のジェームス・カークランドと戦い戦慄の3RでKO 『観戦記874』 そして、2015年11月にWBCミドル級暫定王者のゲンナディ・ゴルフキンとの統一戦を飛ばしていたWBCミドル級王座のミゲール・コットに挑戦し155ポンドで対戦し獲得 『観戦記1009』 2016年5月の初防衛戦を、元WBA&IBFスーパーライト級王者のアミール・カーンと155ポンドで闘い6RにKO 『観戦記1124』 そして、9月にリアムスミスを9RにKOしてWBOスーパーウェルター級王座を獲得 『観戦記1207』

 

 

チャベスJrはデビューし2004年5月までの5ヶ月で5戦5勝もKOは1試合だけ~しかし、その後は2005年10月までに18勝17KO~2005年12月に、後のIBFスーパーウェルター級王者のカルロス・モリナとドローで24試合目で全勝が止まる~2006年2月にカルロス・モリナとの再戦を判定勝利~2連勝後の8月にジャーメイン・ホワイトと、WBCユース・ウェルター級王座を争い4RにTKO勝ちで栄冠~7連勝6KOをし、2008年2月にホセ・セラヤ とWBC米大陸スーパーウェルター級王座決定戦で争い8RにTKOで王座栄冠~4月にトビア・ロリガを4RにKOして初防衛に成功~7月と11月にマット・バンダに判定ながら連勝~2009年3月に、WBCラテンアメリカスーパーウェルター級王座決定戦でルチアーノ・レオネル・クエージョを降し栄冠~9月にジェイソン・レフリアーを1RにKOして初防衛に成功~11月にトロイ・ロウランド判定勝ちを収めるが、試合後のドーピング検査でチャベスJrから利尿剤が検出され7ヶ月の試合出場停止処分が下され試合結果もノーコンテスト~2010年6月にジョン・ドゥビーとWBCミドル級シルバー王座決定戦で判定で獲得~2011年1月にビリー・レイエルに判定勝ちし、この試合でラテン系ケ ーブルテレビのボクシング番組史上最高視聴率を獲得。そして、ついに6月にセバスチャン・スビクのWBCミドル級王座に挑戦し2-0の判定勝ちし世界王座を栄冠!11月に、ピーター・マンフレドJrを5RにTKOで降し初防衛に成功~2012年に入りチャベスJrに暗雲が立ち込める・・・・1月に飲酒運転で逮捕される!しかし、2月のマルコ・アントニオ・ルビオとの2度目の防衛戦で判定勝ちするも、試合前後のドーピング検査が行われなかった事にルビオ陣営や関係者より不満が出る~6月にWBO1位のアンディ・リーを7RにTKO勝ちし、3度目の王座防衛 『観戦記237』 またもドーピング検査が行われなかったことにリー陣営から不満が出る~9月にチャベスJrは「逃げている」と揶揄されていた、WBCミドル級ダイヤモンド王座に昇格していたセルヒオ・マルチネスと対戦し最終回に大逆転か!?場面を作るも 『観戦記275』 マルチネスのテクニックに翻弄され判定で初黒星。

 

 

しかも、試合後の薬物検査で大麻の陽性反応が確認された為9ヵ月の出場停止と90万ドル(当時約8,500万円)の罰金を科される。その後、チャベス・Jrが真面目にトレーニングをしないことで折り合いが悪くなっていたトレーナーのフレディ・ローチと決別し父親のチャベスがトレーナーになる。9月にブライアン・ベラと再起戦も、ミドル級での試合予定が・・・・チャベスJrの体重が落ちずドンドン上がって163ポンド、165ポンド、そしてスーパーミドル級168ポンド(76.2kgキロ)になったが、試合直前に173ポンド契約(78.47kg)にまでなる。試合は判定勝ちも、ベラが勝っていた!と、いうボクシング関係者の声が多数でる 『観戦記618』 2014年3月に再戦し 『観戦記726』 今度は明確な判定勝ちで、WBC米大陸スーパーミドル王座を獲得

 

 

ゲンナディ・ゴロフキンやカール・フロッチとの対戦の計画も流れ?さらにブランクを作り・・・2015年4月に1年振りの試合も、体重コントロールも利かずスーパーミドル級(76.2kg)とライトヘビー級(79.3kg)の間となる78kg契約でアンドレイ・フォンファラと対戦。しかし、プロ初のダウンを奪われたうえに9R終了後にコーナーで足の不調を訴えたチャベスが試合を棄権 『観戦記921』 復帰戦は、2015年7月にスーパーミドル級 168ポンドより(76.2kg)で1ポンド重い169ポンド契約でマルコス・レイエスとも予定も・・・・前日計量で170パウンド(77.1kg)契約に変更もチャべスJrは170.8ポンド。罰金380万円を支払い試合成立へ・・・・なんとか試合は判定勝ち 『観戦記962』 2016年4月にWBCスーパーミドル級王者のバドゥ・ジャックに挑戦予定だったが、チャベスJrが左足の踵を怪我し延期~12月に、元IBFインターコンチネンタルミドル級王者のドミニク・ブリッジとスーパーミドル級より1ポンド思い169ポンドで1年半振りの試合をジャッジ3者が99-91の判定勝ち。

 

 

チャベスJrはトップ戦線に返り咲くためにも、次世代のスーパースター候補のカネロとの対戦をメキシコの祝日(シンコ・デ・マヨ)で勝利したい!4年7ヶ月振りの体重になる164ポンド(74,3kg)をクリアー!アルバレスは155パウンドまでしか試合したことないが160ポンド。オッズは5・1でアルバレスで、ゴロフキンを想定した相手としてチャベスJrを選びミドル級(160ポンド)での戦いを証明できるか!?チャベスJrはオプションでの計量後の規制はないため、当日には180ポンド前後の体重でリングと公言。リング下には心配そうなチャベス父!とゴロフキンが観ている!

WBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースや、カナダの人気者デビット・レミューとの対戦計画を蹴り、チャベスJrと闘うことを選んだアルバレス!デラホーヤは「2人はメキシコの街をまっすぐ歩けないほどの人気者たち。メキシコ人同士の対戦という意味では史上最大のカードかもしれない」と語り、幼い頃のヒーローはチャベス父に憧れていたというアルバレスがキッチリと勝利し秋のゴロフキン戦に進めるか!?過去のメキシコ人対決の名勝負を超える闘いを観せてほしい!

 

 

2017年5月6日 メキシコ・スター対決!サウル・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJr

 

 

フリオ・セサール・チャベスJr 50勝32KO2敗1分1無効試合 元WBCミドル級王者

 

 

サウル・アルバレス 48勝34KO1敗1分 元2階級制覇王者

 

 

1R、アルバレスの方が前に出る!しかしチャベスも追い返し、流石はメキシカン同士らしい左ボディーを両者ともに打つ!

 

 

 

2R、軽やかにジャブを弾くアルバレスに、チャベスJrは接近していき押し込む!アルバレスが左右のアッパーを通す

 

 

 

3R、アルバレスがシャープな左で試合をつくる~追い込み右!アッパー!チャベスJrは早くも鼻血

 

 

4R、アルバレスがプレッシャーをかけて押していく!やはり、スピードはアルバレスが速くボディーを効かせる

 

 

5R、チャベスの左にアルバレスがリターンの右!チャベスは右目も腫れてきて鼻血も出し手数も少なくなる

 

 

 

 

6R、チャベスJrが接近戦で活路を見いだそうとするが、レフリーにも頭を注意されアルバレスに打たれる

 

 

それでもチャベスJrはそれに活路をみいだすしかない!グイグイ押していく!

 

 

7R、チャベスJrがロープに押し込んで連打!しかし、アルバレスはしっかりガードしてアッパー!チャベスJrが下がったところに連打!

 

 

 

8R、チャベスJrがアルバレスのブロック上から打っていく!しかし、アルバレスは冷静にうち終わるのを待って打ち返す

 

 

 

9R、チャベスJrが体力にものを云わせて出るが、アルバレスはしっかりガードしてアッパー!

 

 

それでもチャベスJrは体力でアルバレスをロープに押し込む~アルバレスはガードを固めて有効打は打たせない

 

 

10R、アルバレスが強く出る!チャベスJrは攻めれない!客席からは打ち合え!とブーイングも出る

 

 

 

11R、アルバレスが攻める!チャベスJrは下がりながら廻る~手数もでなくなり、アルバレスが打ち込む

 

 

 

12R、チャベスJrは下がるしか出来ない!アルバレスがロープに追い込み打ちこむが、倒すまではいかず終了

 

 

 

判定は、ジャッジ3者とも120-108でアルバレスの完勝!

 

 

チャベスは体を活かしたが、なんせ押すだけでアルバレスのガードを打ち破れなかった。しかし、流石に大物メキシカン対決でPPVは120万件超え!およそ8000万ドル(約89億円)の収益をあげたという。PPVの100万件超えは、あのフロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ 『観戦記865』 の440万件以来で会場のゲート収入だけでも1067万$(約11億8000万円)だったらしいが試合は・・・・な内容だった。 しかし、ここからの演出に唸り声を出してしまった!インタビューに応えていたアルバレスがゴロフキンとの対戦の事を問われる「ゴロフキン、どこにいるんだい?」とマイクでアピールすると、試合を観戦していたはずのゴロフキンがバックステージから入場曲付きで登場!

 

 

リング上で対戦の合意が行われる!後日、正式に9月16日にラスベガスで開催が決定され、既にチケットは完売。ゴロフキンはメイウェザーvsマクレガーをただの「見世物」と批判し 『誰もが知っている通り、コナーはボクサーではない。ただの見せ物になる。ショーが見たいなら、どうぞ彼らの試合を見てくれ。本物のファイトや、本物のボクシングの試合を望み、ボクシングをリスペクトしているなら、私がカネロと戦うのを見てくれ』 と、3団体統一王者のプライドをみせる

 

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