《本日のＴＶ観賞》
年末ボクシング世界戦から、井上尚弥選手の凄まじいＫＯ劇『観戦記１０３６』八重樫選手の３階級制覇 『観戦記１０３９』に続いて田中恒成選手の初防衛戦！
田中選手は、高校生の時にあの３戦目で日本王座に挑んだ 『観戦記２８１』 石原英康さんにボクシングを教わる。高校４冠を達成して、元ＷＢＣスーパーバンタム級王者の畑中清詞さんの畑中ジムから１８歳でデビュー。
デビュー戦で、ＷＢＯミニマム級６位のオスカー・レクナファに判定勝ち。３戦目に井上尚弥選手のデビュー戦の相手のクリソン・オヤマオ 『観戦記２８９』 を１ＲでＫＯ。４戦目で原隆二選手を破り、東洋太平洋ミニマム級王者に輝く～そして５戦目でフリアン・イエドラスとのＷＢＯミニマム級王座決定戦を制し 『観戦記８８８』 日本最速記録で世界王者に輝く。
師匠の畑中会長が果たせなかった初防衛戦には、ＷＢＯ５位のビック・サルダールを迎える！サルダールは、２５歳でアマで５００戦！？しているものの、かなりのラフなパンチを振り廻し『ビジャス（危険なヤツ）』のニックネームを持ちＫＯ率はミニマム級では脅威の７５％！アマ、プロ通じてダウン経験は無く、最近のフィリピン選手に多いパッキャオ張りに体ごと突っ込んでくる荒々しいスタイル。９月にＷＢＯアジアパシフィック・ミニマム級王座を獲得し初の世界王座挑戦に期する思いだろう。
２０１５年１２月３１日 ＷＢＯミニマム級王座戦 田中恒成ｖｓビック・サルダール
田中恒成 ５勝２ＫＯ無敗 初防衛戦
ビック・サルダール １１勝９ＫＯ１敗 ＷＢＯ４位
１Ｒ、軽いステップから、左を伸ばす田中選手。
サルダールは、上体を柔らかくかわし長い左！さらにワン・ツーで飛び込む
２Ｒ、田中選手が左を突きながら廻って～左ボディー！
サルダールの左に、田中選手の右のリターンがヒット！
しかしサルダールも左フック強烈！
さらにサルダールに右を打ち下ろされる
サルダールが出る！右！一気にサルダールがノッてきて田中選手を追い廻す
３Ｒ、田中選手が速い左でペースを取り戻そうとするも、サルダールの重いボディー
田中選手もボディーでサルダールを止めようとするも、サルダールの右がヒット！
田中選手が下がる！サルダールがロープに詰め連打！
４Ｒ、田中選手はダメージがあるか！？サルダールの右！
田中選手が左ボディー～左アッパー！嫌がっている！
サルダールも廻りながら右！田中選手はしっかりブロックして右！
５Ｒ、田中選手が、前に出ていき左ボディー！効いてる！
サルダールも動きながら手数多く、右ストレートをガードの隙間に打つ
サルダールの右クロス！田中選手プロ初のダウン！
立ち上がった田中選手に、サルダールは一気に攻める！
６Ｒ、田中選手はダウンで、逆に火がついたか！？ガードを固めて前進してなりふり構わず打つ！
サルダールもガードの上から強打を打つが、ロープ詰まったところに田中選手の左ボディー！
サルダール崩れる！ダメだ立てない！
見事に逆転ＫＯで田中選手が初防衛に成功！これは素晴しい試合！左ボディーでレバーが効いて、堪えきれずに間をおいて崩れるシーンはボクシングのフィニッシュで１番美しい！あのミゲール・コットがヤンキーススタジアムでユーリ・フォアマンをＫＯして 『観戦記２０７』 ＷＢＡスーパーウェルター級王座を奪取した試合を彷彿させた。今までの田中選手は上手くてクールなエリートというイメージでした。こういう倒されてから、必死に打ちにいき逆転ＫＯを魅せられると気持ちが入る。
５Ｒまでのジャッジはダウンもあるので、６ポイントが２人、４ポイント１人でサルダールとかなりの劣勢だった。試合後のインタビューでは、２階級制覇を目指すこと宣言！
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