こんにちは。
企業経営で、柱となる事業が外部環境変化によって辞めざるをえないような時があります。
例えば、フィルムカメラなどはデジタルカメラにとって代わられたことなどが上げられます。
東洋経済オンラインで、富士フィルムの10年の業績、人員削減の歴史が出ていました。
富士フィルムはご存知の通りカメラフィルムでは業界NO1でした。
しかし、デジタルカメラの出現によってその柱事業の存続が難しくなったのでしょう。
それでも、ここ数年の利益は大きく出ています。さすがです。
アンゾフの成長マトリックスをご存じだと思います。
製品・サービスと市場の組み合わせでどの成長戦略をとるか、というコンセプトです。
通常、多角化されている大企業は景気低迷期等は多角化から集中戦略(市場深耕戦略)にシフトします。
逆に、柱事業1本でやってきた企業は、新市場進出戦略や新製品開発戦略、多角化戦略にシフトしていきます。
富士フィルムの場合は新製品開発(化粧品や医薬品)と新市場進出をとったと言えそうです。
ということは、多角化と言えそうですが、柱事業はほとんどなくなりシナジー(多角化は柱事業があってそのシナジーをいかすことが前提です)もないようです。
このような戦略を事業転換戦略と言います。
経営者のこの判断は称賛に値します。
中小企業なども常に自分の柱事業が外部環境変化に左右されるのが状態と思われます。
いつでも、事業が転換できるように情報収集は怠らないようにすべきかと思います。
それでは。
参考に↓
- ターンアラウンド・マネジメント―企業再生の理論と実務/スチュアート スラッター
- ¥2,730
- Amazon.co.jp