783系日豊本線最終運行列車にドリームにちりんの面影 | 鉄道模型なまけ日記

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783系が日豊本線から消えると聞いてから、時間が取れる度に最後の姿を追ってきました。


ダイヤ改正前日の12日、キハ200シーサイドライナーの鹿児島転属回送や小倉工場の出場回送が2本走る等で少し慌ただしい日豊本線。

いつもはJR九州の本数減くらいしかニュースにしなかった地元のテレビ局が珍しく大淀川を渡る783系の映像を流して今日までの運行だと伝えました。

最近なぜか783系の写真を撮りたいと思う日は雨に見舞われる事が多く、そして今日も夕方まで弱い雨が降り続き夜には止む予報。
以前、JRの乗務員の方から「きっちり最後のひゅうがまで走りますよ」と伺っていたので最終列車の終着駅である延岡駅へ向かうことにします。
ダイヤ改正を迎える13日に日付が変わり、0:20過ぎに延岡駅へ到着
こんな遅い時間に延岡駅に来たのは意外にも初めてかも。
構内はホームにいる駅員さんと自分1人、0:30延岡止めの817系が到着しました。
3番ホームには2両編成の817系が3本。
3編成目はなぜか宮崎神宮の行先が表示されていて、まだ乗務員の方が作業中です。
そして先ほど到着した817系も構内留置線へ移動…。
しないでこのまま宮崎神宮号と連結し留置、3番ホームに817系4編成8両の寝床が完成しました。
早朝の817系運用は4両編成が延岡発で2本出るのでこのような留置方法みたいですね。
そして接近放送の後、シルバーの車体が構内照明に照らされながら入線してきました。
この南宮崎23:44発-延岡0:50着の「ひゅうが14号」を最後に日豊本線を走る全ての783系の定期運用に幕を下ろします。
今後5両編成の去就も未定とのこと、もう783系の姿を宮崎で見るのはこれが最後かもしれません…。
最後のお客様を降ろした後、ロールサインが静かに回り始めました。
普段はこの「ひゅうが14号」の783系は延岡駅に留置され、4時間後に始発「ひゅうが1号」として早朝宮崎空港へ向かう流れ、もうその仕事は787系にバトンタッチされることになります。
783系最終運用を受け持ったCM34編成
乗務員交代も終わり、回送列車となった783系はそのまま夜中も走り続け、大分を経由し小倉方面へ向かいます。
そして、783系が運用に入っていた夜行特急「ドリームにちりん」が最後に復活したような感覚に…。
発車時刻までほぼ同じで余計に切なくなってしまいました…。
 0:56 回送でそのまま門司港へ
783系は静かなホームに電子ホーンの音を響かせながら動き始め、この列車に乗車してきた学生グループ数人と自分で最後の列車を見送ります。
最後だからと言って今回は安易に乗ることは避けました。そこは783を十分利用したし、以前から決めていたことなので。

同日全国ニュースで報道されていた185系踊り子を東京駅で待ち構える数百人の姿に比べたら寂しい感じもしますけど、これはこれで密にもならず静かに送れたかなと。
人生で初めてグリーン車を利用したのも783系だったし、485系が無くなってからも博多に向かうソニックへの大分乗り継ぎや、早朝宮崎空港へ向かうため利用したりと馴染みの深い車両でした。

最終列車の終着駅が延岡駅だったのが本当に良かったなと、今後臨時列車や団体で日豊本線に入線する望みを持ちつつ駅を後にするのでした。