行政書士試験 平成19年度問47 議院内閣制に関する問題 | 行政書士試験 独学チャレンジ!!

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こんにちは。

 

有休休暇の義務化。。。兼業先でちょっとした問題が、、、

 

正直、有休とか働き始めてから意識したことはなく、消化せず捨ててきた方なんで、、、

 

そう考えると勿体ないですよね、、、叫び

 

休みは大切なんですが、用もないのに無理に入れるってのはどうかと。。。(

 

今日の過去問は、平成19年度問47の問題○×式でやりたいと思います。

 

議院内閣制に関する記述について、正誤判定をしてみましょう。

 

 

それでは、早速。

 

 

 

問題

議院内閣制の母国とされるイギリスには成文の憲法典が存在せず、議院内閣制も憲法習律といわれる一種の慣行として成立しており、内閣を構成する閣僚についても全員が議員でなければならないという習律が確立している。

 

 

 

正解は?

 

 

 

今日の1問目は、この問題。。。

 

議院内閣制の母国とされるイギリス

イギリスには成文の憲法典存在しない

議院内閣制は憲法習律といわれる一種の慣行として成立している

内閣を構成する閣僚についても全員が議員でなければならないという習律が確立している

 

分割して見るとこの4つです。

 

聞いたことがあるものもありますよね。

 

1点目「議院内閣制の母国とされるイギリス

 

これは、18世紀頃にイギリスで誕生しているので間違いではありません。

 

そのため、「議院内閣制の母国」と呼ばれることがあるようです。

 

2点目「イギリスには成文の憲法典が存在しない

 

これは有名ですね。

 

イギリスには、「日本国憲法」のような成文憲法はありません

 

イギリスは、不文憲法の国です。

 

3点目「議院内閣制は憲法習律といわれる一種の慣行として成立している

4点目「内閣を構成する閣僚についても全員が議員でなければならないという習律が確立している

 

議院内閣制憲法習律といわれる一種の慣行として成立しています。

 

また、内閣を構成する閣僚は、すべて議員から選ばれており、これも憲法習律としての慣行によるものです。

 

この辺、日本とは違っていますね。

 

同じ議院内閣制でも違うところがあるって面白いですよね。。。びっくり

 

この肢は、正しい肢です。

 

 

 

問題

イギリスの議院内閣制における議会は「政府対野党」の論戦の場であるから、議事を主宰する議長の中立性が重んじられ、議院運営委員会による議事運営と各派交渉会の協議が重要な役割を果たしている。

 

 

 

正解は?

×

 

 

 

2問目は、この問題です。

 

イギリスの議院内閣制における議会は「政府対野党」の論戦の場であるから、議事を主宰する議長の中立性が重んじられる

議院運営委員会による議事運営各派交渉会の協議重要な役割を果たしている

 

1点目はその通りです。

 

ここは、正しい肢です。

 

ただ、後半は間違っています。

 

議院運営委員会による議事運営が重要な役割を果たしているってのは、日本のような委員会中心主義を採用している国です。

 

ちなみに、問題に書かれた「各派交渉会」は、現在は地方議会にあるのみで、現在の国会には存在しないものです。

 

イギリスにおける議事運営は、「本会議中心主義を採用しているため、議長のリーダーシップが重視され、与野党の公式の協議機関はありません

 

委員会中心主義=法案や予算の審議を委員会での審査を中心に行う

 

本会議中心主義=法案や予算の審議を本会議を中心に行う

 

この問題、前半は正しく、後半は間違いです。

 

 

 

問題

日本の国会では、国会審議の活性化を図るために、イギリス議会にならって首相と野党の党首が論戦を展開する党首討論の制度を導入することとし、衆参両院合同の特別委員会である国家基本政策委員会で行う方式をとっている。

 

 

 

正解は?

×

 

 

 

3問目は、この問題です。

 

・日本の国会では、国会審議の活性化を図るためにイギリス議会にならって首相と野党の党首が論戦を展開する党首討論の制度を導入

党首討論は、衆参両院合同の特別委員会である国家基本政策委員会で行う方式

 

前半は、「議院内閣制の母国」に習ってってことですね。

 

国会では、国会審議の活性化を図るため

 

首相と野党の党首が論戦を展開する党首討論の制度

 

激しい論戦が・・・ってのをよく聞きますよね。

 

これは、イギリス議会における「クエスチョンタイム」ってのをモデルに、1999年に導入された制度です。

 

ですから、前半は間違いではありません。

 

それと後半ですが、、、

 

国家基本政策委員会は、衆議院参議院それぞれに置かれます

 

国家基本政策委員会 衆議院名簿

国家基本政策委員会 参議院名簿

 

ただ、この委員会は、「特別委員会」ではありません。

 

常任委員会として設置されているものです。

 

それと、、、

 

党首討論は、衆参両院の国家基本政策委員会の合同審査会という形で行われているので、その点は間違いではありません。

 

委員会は、衆参の合同審査会として行い、衆議院で行う場合は、「国家の基本政策に関する件」、参議院で行う場合は、「国家の基本政策に関する調査を議題とすることとなっています。

 

国家基本政策委員会を「特別委員会」としている点で、間違いです。

 

 

 

問題

議院内閣制を採用している国では議会が内閣創出の基盤となるので、一般に、内閣の活動を支持する与党と内閣に反対の立場をとる野党との区別が重要になり、各政党議員の国会活動は議院内で形成される会派を中心として行われる。

 

 

 

正解は?

 

 

 

今日は、4肢なので最後の問題です。

 

議院内閣制を採用している国では議会が内閣創出の基盤となる

・一般に、内閣の活動を支持する与党内閣に反対の立場をとる野党との区別が重要

各政党議員の国会活動は議院内で形成される会派を中心として行われる

 

こんな感じなんですが、パッと見で間違いはなさそうですよね。

 

議院内閣制を採用している国では議会が内閣創出の基盤となる

 

これは、「国会の指名」で、内閣総理大臣が任命され、「内閣総理大臣」が、内閣を構成する閣僚である国務大臣を任命するって流れを掴んでいればわかることです。

 

創出=新しくつくりだすこと。初めてつくりだすこと。

 

流れに沿って行けば、議会が基盤ってのがわかりますよね。

 

それと2つ目、「与党」と「野党」の区別、、、

 

これは日本の場合、ハッキリしてますね。

 

事細かに突っ込み合っています。(

 

3つ目も間違いではありません。

 

ちなみに、会派とははてなマーク

 

主義・主張を同じくする人々が結成するもの。

 

議院内部で行動を一にする単位であり、単一又は複数の政党を中心に結成される

 

1つの政党だけでつくっている場合は、会派名は政党名と同じ。

 

複数の政党やグループが一緒になる場合を「統一会派」と呼ぶ。

 

この肢は、問題はありません。。。

 

 

 

今日も最後まで有難うございました。

 

 

今日のところはここまでです。

 

 

んでまずまた。

 

 

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