こんにちは。
今日は、穴埋め式の問題です。
昨日、行政不服審査法が「条文」問題で穴埋めになっていましたから2連投になってしまいました。
多肢選択式だけではなく、組合せ問題、今回は一般知識等と結構多いですよね。
今日の問題は、中身から読み取れるものではありませんので、資料を示しながらやっていきたいと思います。
今日の過去問は、平成18年度問51の問題をやりたいと思います。
日本における高齢化・少子化現象に関する記述について正誤判定してみましょう。
それでは、早速。
問題
日本の高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)の最低値は、1935年(昭和10年)の[ ア ]%であった。
その一方で、出生率の低下は戦前から始まっていたが、1940年代後半のベビーブームでは出生数が年間約[ イ ]万人に達した。
その後1950年代以降、合計特殊出生率は急激に低下しはじめ、昭和から平成に移った1989年には、「丙午(ひのえうま)」の年の数値を下回る[ ウ ]に落ち込んだ。
他方で、死亡率の改善等により高齢化が進んでおり、2012年(平成24年)には高齢化率が[ エ ]%へと上昇した。
高齢化率は今後も上昇し続け、2025年(平成37年)には30.0%程度になると予想されている。
いつものごとくサラッと目を通しましょう。
まぁ、そうは言っても今日の問題は、「数値」ですからね、知ってる、記憶してるって方でないとちょっと出て来ないでしょう。(笑)
ですので、今日は、数値と照らしながらやっていきたいと思います。
それでは、早速、始めましょう。
[ ア ]は?
4.7
最初に、[ ア ]から見てみましょう。
[ ア ]は、1ヶ所です。
「日本の高齢化率の最低値は、1935年(昭和10年)の[ ア ]%であった。」
高齢化率=65歳以上の人口が総人口に占める割合
[ ア ]は、「65歳以上の人口が総人口に占める割合」が、最低だった年は何%だったかって問題です。
選択肢は、
「11.3」×2 「4.7」×3
この2つです。
早速、、、
あや、なかなか良い資料が見つからない。。。
と言うのは、できるだけ1個の資料でと思ったんですが、、、[ ア ]~[ ウ ]と[ エ ]で別資料で見てみますね。
資料も時とともに変わっていくんですね。
[ ア ]~[ ウ ]は、内閣府の平成18年版 高齢社会白書からです。
13年前のものですが、出生数とかは、ここまで遡らないと同じ資料内で確認が出来ません。(笑)
と言うか、出生数がこれより後には記載がないんですね。。。
いずれにしても過去の数値ですから、確認できればOKです。
と言うことで、「高齢化率の最低値」なんですが、、、
図1-1-3 高齢化の推移と将来推計に・・・
書かれていませんね。(笑)
問題は、1935年(昭和10年)ですが、資料は1950年(昭和25年)からです。
それでも参考にはなりますね。
「4.9%」
1935年(昭和10年)が最低値と書かれていますから、[ ア ]は、「4.7」ですね。
[ イ ]は?
270
次に、[ イ ]です。
[ イ ]も、1ヶ所ですね。
「1940年代後半のベビーブームでは出生数が年間約[ イ ]万人に達した。」
[ イ ]は、「出生数」についてです。
選択肢は、
「270」×2 「410」×3
この2つです。
先ほどの資料には、「出生数」も載っています、まぁ、だから選んだんですけどね。
なんで、他の資料では止めたんだろう ちょっと疑問ですね。
高齢者が増えるのには、出生数が減ってるからってのがあると思うんですが。。。
図1-1-10 出生数と合計特殊出生率の推移
問題には、「1940年代後半のベビーブーム」って書かれています。
グラフは、1950年(昭和25年)の少し前から載っています。
1947年~1949年(昭和22~24年)が第1次ベビーブームと書かれていますね。
いわゆる「団塊の世代」と呼ばれる方達は、この「第1次ベビーブーム」の頃に生まれた方々です。
1949年(昭和24年)には、269.7万人と書かれています。
と言うことは、[ イ ]は、「270」ってことになります。
ちなみに、「第2次ベビーブーム」も書かれていますね。
1971年~1974年(昭和46~49年)頃
1973年(昭和48年)には、209.2万人ですから、「第1次ベビーブーム」より少なかったことが解ります。
[ ウ ]は?
1.57
次に、[ ウ ]です。
[ ウ ]も、1ヶ所です。
「その後1950年代以降、合計特殊出生率は急激に低下しはじめ、昭和から平成に移った1989年には、「丙午(ひのえうま)」の年の数値を下回る[ ウ ]に落ち込んだ。」
[ ウ ]は、「合計特殊出生率」についてです。
合計特殊出生率=一人の女性が出産可能とされる15歳~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの
選択肢は、
「2.7」×2 「1.57」×3
この2つです。
資料は、[ イ ]と同じ、図1-1-10 出生数と合計特殊出生率の推移からです。
問題では、1950年以降急激に低下しはじめたと書かれていますね。
そして、比較されている1966年(昭和41年)「丙午(ひのえうま)」の年の数値は、「1.58」です。
それを、昭和から平成に移った1989年には、数値が下回ったってことです。
グラフ上では、とくに表示はされていませんが、「数値が下回った」とありますから、[ ウ ]は、「1.57」ってのが解ります。
[ エ ]は?
24.1
最後に、[ エ ]です。
[ エ ]も、1ヶ所ですね。
「他方で、死亡率の改善等により高齢化が進んでおり、2012年(平成24年)には高齢化率が[ エ ]%へと上昇した。」
[ エ ]は、「2012年(平成24年)の高齢化率」です。
選択肢は、
「19.5」×2 「24.1」×3
この2つです。
ここは、資料を変えなくてはいけませんね。
内閣府の平成25年版 高齢社会白書からです。
図1-1-2 高齢化の推移と将来推計
2012年(平成24年)のところには、「24.1」と表示されています。
この数値は、資料を開くと「高齢化率が24.1%に上昇」ってのが、すぐ目に飛び込んでは来るんですが、、、(笑)
と言うことで、[ エ ]は、「24.1」になります。
そして、最後、、、問題ではないんですが、、、
「高齢化率は今後も上昇し続け、2025年(平成37年)には30.0%程度になると予想されている。」
同じ資料では、「30.3%」の予測になっています。
この数値は、平成30年度版でも同様です。
見て頂くと解るんですが、ずっと右肩上がりですね。
参照
日本の高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)の最低値は、1935年(昭和10年)の[ア:4.7]%であった。その一方で、出生率の低下は戦前から始まっていたが、1940年代後半のベビーブームでは出生数が年間約[イ:270]万人に達した。その後1950年代以降、合計特殊出生率は急激に低下しはじめ、昭和から平成に移った1989年には、「丙午(ひのえうま)」の年の数値を下回る[ウ:1.57]に落ち込んだ。他方で、死亡率の改善等により高齢化が進んでおり、2012年(平成24年)には高齢化率が[エ:24.1]%へと上昇した。高齢化率は今後も上昇し続け、2025年(平成37年)には30.0%程度になると予想されている。
1 ア:11.3*イ:270*ウ:2.7**エ:19.5×
2 ア: 4.7*イ:410*ウ:2.7**エ:19.5×
3 ア: 4.7*イ:270*ウ:1.57 *エ:24.1○
4 ア: 4.7*イ:410*ウ:1.57 *エ:24.1×
5 ア:11.3*イ:410*ウ:1.57 *エ:24.1×
参照
高齢者=65歳以上の人
高齢化社会=人口に占める高齢者の割合が7%を超えている状態
高齢社会=人口に占める高齢者の割合が14%を超えている状態
超高齢化社会=人口に占める高齢者の割合が21%を超えている状態
日本は、高齢化社会から高齢社会へは24年ほどで達しています。
参照:図1-1-7 主要国における高齢化率が7%から14%に要した期間
これは凄く早いスピードです。
海外では、ドイツが40年、アメリカは72年、フランスは115年の年数がかかっていますので、いかに早いかが解りますよね。
そして、12年前の2007年には、超高齢化社会に突入しています。
出生率の低下が進めば、高齢化は止まりませんね。
ただ、安心して生活できる余裕もないってのは現状で、国民すべてが豊かになって子供を産みやすい環境が整わないと今後も進んでしまうでしょうね。
頑張れ、安倍ちゃん
今日のところはここまでです。
今日も最後まで有難うございました。
んでまずまた。
ポチッとお願いしゃす。。。
来たよって方はこちらをポチッと。