日本ラグビ150年の歴史で、最高、最大の勝利を見ました。ブライトンの奇跡とよぶ人がいて、すばらしい人たちが人事を尽くして、地の利、天の時、人の和があっての偉業と思い、この美しい町で起こったことを奇跡と呼ぶのは最初どうかと思いました。しかし、すばらしい男たちがいて、集い、全力を尽くして、さらに条件がそろっての勝利。これこそ奇跡と思いなおしました。
戦前、半世紀凌駕できないチームを作りながら、戦争によってすべてが無に帰した。戦後、ラグビー界も復興を遂げて、オールブラックス・ジュニアに勝って世界に手がかかり、イングランドに勝ちかけながら、相手の懸命に伸ばした手に足首を払われてイングランに敗れて、名将大西はイングランドド百年の執念と嘆じた。それから曲折あって遂にここまで来ました。