さらにホテル・オークラ東京本館オーキッドルームの定番について。
オーキッドルームのメニューの内で、いつもメニューにあるわけではないにしても、有名なブイヤベースや牡蠣料理なども、シーフードレストラン時代に由来するものだと思います。
これに対して、ウィンナー・シュニッツェルは本館10階にあった幻の名店コンチネンタルルームのメニューから受け継がれたものです。写真はポーションを半分に落としていただいたもの。普通に頼むともっともっと大きくなります。
オーキッドルームのメニューにある、ウィンナー・シュニッツェルの名声は夙に高いものと思います。私も同じ料理を30年ほど食べてきました。
オーキッドルームは一般的なカジュアルすぎるレストランではありません。こちらも心構えを持ってうかがったほうが楽しめる種類のお店です。ただ、メインロビーに接している関係もあって、特に宿泊客のためのレストランという性格も強いことから、ひとりでも楽しめる、間口の広いお店であることも事実です。
別館の名店ラ・ベル・エポックのメニューにあればやや場違いであろうシュニッツェルが、他のメニューと共存できるところにオーキッドのよさがあると思います。
オーキッドのウィンナー・シュニッツェルには、品格と魅力があります。
なお、コンチネンタルルームは今想起すると、存在したことがそもそも不思議であるような贅沢なレストランで、再現は不可能でしょう。膨大な種類のヨーロッパ大陸の名物料理を、それぞれ高い水準で調理・サービスするという大変なコンセプトのレストランでした。
私はコンチネンタルルームによく通っていました。そして、その血脈を引くオーキッドルームに移ってきた次第であり、四半世紀にわたって大変助けられてきました。
今回の改築で、この種類の伝統あるメニューがどのように受けつがれていくのか心配しております。
