とても好きな漫画のアニメ化なので喜んで見た。
3頭身のかわいいキャラ、しかし単純な線で描かれた表情が凄惨な状況のなかで何とも言えず雄弁に感じられる。渋いキャラも三頭身なのに切れるようなカッコよさを感じてしまう不思議。
そして背景はあくまでもリアルで美しく、3D描画の揚陸艇や爆撃機はサクサクなんのタメもなく動き、非情な効果を出している。
本作はコミックス11巻におよぶ漫画が原作で、映画という制約上、兵士たちの日本帰還の経緯が大きな要素として構成されている。
これはこれで見応えのあるドラマだったんだけど、やはり漫画の方も読んでほしいと思う。
なにしろ11巻分もの尺を生き延びるのを「次はどうなるのか」と毎巻祈るような気持ちで読ませる厳しくスリリングな物語だった。
11巻を生き延びてこその帰還……だからこそ胸を打つのです。
漫画の吉敷くんやツリ目の片倉兵長のカッコよさをぜひ味わってほしい。そして美しい楽園の地獄にひたっていただきたい。