中東現代文学選2016 | ぷぷぷ日記

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旅が好き。建築や町並みを見るのも、歴史も好きです。そこから現代世界を眺めるのも面白い。
映画・マンガ・アニメ・小説・歴史・日々の雑記帳。
もともと完全インドア人間でしたが、コロナ以降は野に出るようになりました。

更新は思いついたとき。

中東現代文学のたくさんの抄訳が詰め込まれた分厚い大判の一冊。

扱う地域/言語はイラン、クルドからイスラエルも含めて北アフリカのマグレブと続いて、西サハラに至る。

現代の新しい小説がたっぷりと読めて満足した。

ここには旧宗主国との複雑な関係や、家族のあり方、伝統文化への思いなど、現地語読者に向けて書かれている。欧米語で書かれると薄められてしまう、今の生の感情が頻々と伝わってくる。

 

もとより採算を考えた出版ではなく、科研費を利用した中東文学研究会紀要のような冊子である。

中東はややこしくて大変だ。だからこそもっと読みたい、知りたい。独自の味わいと魅力があることが、広く知られるべきなのにと思う。