2ヶ月遅れであるが、芥川賞選評を改めて読んでみた。
審査員の大作家の先生方が一人ずつ、
各作品についてと全体の振り返りを書いている。
まず、顔ぶれを確認すると、
小川洋子
奥泉光
川上弘美
島田雅彦
平野啓一郎
堀江敏幸
松浦寿輝
山田詠美
吉田修一
このうち、二人のことをよく知らなかったので、ウィキペディアを見た。
松浦寿輝 博士(学術) 東京大学大学院仏文科
堀江敏幸 修士(文学) 東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学
二人とも東大系のフランス文学者で年齢は10歳違い。
なんか、経歴の似た人がいると、意見が偏ってしまうのでは、と気になった。
この人たちに限らず、全体に選評がつまらなかった。
「文学的に優れた作品を選ぶために評価した」経緯が書いてあり、
「これをぜひ推したかった!」という熱意は毛ほども感じられない。
揺さぶってくる作品がなかったということなのか。
全体にレベルが上がっているというのが総意のようだが、
新人らしい荒削りだが突き抜けた作品 という新人賞らしいものが待たれているのかもしれない。
それにしても。
同時代性 ということに言及されているが、それは
・コロナ禍について
・少女を扱う作品がほとんどだったこと
この2点であって、砂川文次「小隊」が平和ボケと言われる日本で
戦闘をシュミレーションしてみせた意義について述べた人はいなくて、
私としては大変残念だった。
やはり文学者の文学の読み方は、一般人の読み方とは違うのだなと痛感した。
戦争になったらという警告……みたいな観点は俗なのか?
文学者は浮世離れしているのが偉い と言ってる気がして腹立たしい
のは私だけか と思うが、なんか悔しい。