『秘録第二次世界大戦』:WWⅡドキュメント第1位
今年を振り返ってみると、死体映像をたくさん見た年……という印象がある。
WWⅡ戦後70年にあたって戦争ドキュメンタリーが多かったせいですね。
そして、『秘録第二次世界大戦』という番組を見るために、ヒストリーチャンネルに一時加入したせい。夏のあいだ、忙しいときに放映期間が重なって凄惨でした。
毎夜帰宅後、遅い夕食の後、寝るまでの時間を惜しんで録画を見た。毎晩毎晩、ドンドンパチパチ、死体死体死体……。
死体フェチではありません。戦争ものに興味があるだけです。
”World At War” 英テムズTVの番組(邦題:秘録第二次世界大戦)。
1973年制作。52分全26話、DVD10枚分です。
吉村 昭と図書館
吉村 昭は「記録文学」と言われる緻密な取材に基づいた歴史小説を書いた作家。息苦しいまでに取材を突き詰めたとわかる作品が多数ある。可能なかぎり現地に足を運び、関係者を訪ね歩くのが常だったらしい。
エッセイ『史実を追う旅』に、 資料調べでお世話になった 名寄市の図書館で講演した話がある。そのとき、地元の郷土史家を紹介される。
その人「菅野さん」は貴重な資料多く収集し、自宅に私設図書館を持っていた。その縁で吉村氏はソ連占領時の樺太から脱出した人々の話を聞き、忘れることができなかった。
一年後、吉村氏は改めて菅野さんを訪ね、協力を得て取材をし、ソ連の監視船をかわして逃げ、あるいは亡くな
戦場のメリー・クリスマス
『戦場のメリー・クリスマス』は1983年の映画。
公開当時は大物ミュージシャン衝撃のキスシーンが話題で、キャッキャッ騒いで見たわけですが……。今見なおすと、絶妙な構成ですね。
いかにも英軍将校なトム・コンティ、ジャック・トンプソン、そして当時は映画人でなかった たけし で脇をかため、そのうえにミュージシャン坂本龍一、デビッド・ボウイを配したキャスト。これだけでものすごくメリハリが効いてます。素人演技だからこそ魅かれるものがある。
舞台はジャワの捕虜収容所のため戦場のシーンはなく、それぞれ悩みつつ過ごす時間を描いている。メランコリックではあるけど、殴る蹴る、腹を切る、拷問死刑と厳しさは十分。日本
瀬石を読みなおす
瀬石再読中。イメージよりもずっと若く脆く、生々しくて痛い。読み方が変わったというより、自分が漱石歿年になったせいなんだろう。だけど、理想のように思っていた境地の傍らを、知らず通り過ぎていたというような寂しさがある。越えたわけでは決してないのが、なおさら辛い
自衛隊が戦闘に巻き込まれる、って戦争やるってことでしょ
安保法制の党首討論をちょこっと見た。自衛隊員のリスクが高まる、自衛隊が戦闘に巻き込まれる、って野党から指摘があり、安倍さんは根拠なく「そんなことは絶対にない」という答弁の繰り返し。
法制の枠組みからして「絶対にない」わけがないだろう。危険な地域に出張っていって、友軍が交戦状態になれば助けに入るのが集団的自衛権なのだからして。友軍を見捨てて逃げるのなら、最初から派兵すべきじゃない。
「自衛隊のリスクが」とか「巻き込まれる」という言い方もそもそも変。自衛隊がやることは日本がやること。国民は他人事みたいに思ってちゃいけないでしょう。そして戦闘は巻き込まれるのではなく、そこに派兵するならすでに自
『風立ちぬ』と宮﨑駿
『風立ちぬ』再視聴。宮﨑駿個人のエゴが軸になった話だなと、改めて思う。飛行機への愛、職人(技術者)としての矜持、仕事にかける集中力、愛する人に支えてもらいたいということ……。どれもが宮﨑駿の気持ちじゃないかと強く感じる。そのうえで、個人的にはとても好きな作品。
しかし、いい映画だったなー と見終わったところで、最近の宮﨑駿の反戦発言が気になってしまった。この映画は戦争を美化してはいないが反戦メッセージも感じられない。そういう意図で作ったものではないので、それはそれでいいか、とは思うものの、少々「ずるいなあ」と思わなくもない。
本庄のセリフに、爆撃機の防弾タンクなんて研究したこともない。一
新海誠 、そして『星を追う子ども』
新海誠、あまり知らなかったのだけど、 「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」と立て続けに見た。(きっかけはdビデオにお試し加入したこと。ここで見放題作品に入っていた)。
背景そのものがアニメーションと言えるくらい心理描写になっている。果てしなく遠い空、そこから続く宇宙、主な主題はその広がりの中で離れてしまった少年と少女の心。
自然の中の風景はあくまでも寂しく美しく、広すぎる自然の中を自転車やローカル列車で通学する少年少女、時代が未来でも彼らの日常は昭和の記憶を持つバス停だったりダルマストーブだったり。なつかしく思うのは風の音や雨の音。アニメーションは