新海誠 、そして『星を追う子ども』 | ぷぷぷ日記

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更新は思いついたとき。

新海誠、あまり知らなかったのだけど、 「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」と立て続けに見た。(きっかけはdビデオにお試し加入したこと。ここで見放題作品に入っていた)。
 背景そのものがアニメーションと言えるくらい心理描写になっている。果てしなく遠い空、そこから続く宇宙、主な主題はその広がりの中で離れてしまった少年と少女の心。

 自然の中の風景はあくまでも寂しく美しく、広すぎる自然の中を自転車やローカル列車で通学する少年少女、時代が未来でも彼らの日常は昭和の記憶を持つバス停だったりダルマストーブだったり。なつかしく思うのは風の音や雨の音。アニメーションは何気ない日常のモノたちにあてる光だけでも心情を表現していて叙情的である。

 ストーリーはあまりに叙情的であり内向的に自己完結してしまうため、「これでいいのか」という疑問が湧かないでもなかった。しかし圧倒的に美しい背景と融合したアニメーションの画面に浸りつつ、新海誠の内面世界に沈んでいく……それを愉しめばよいのだと思うことにした。

 さて、そこで一連の視聴の最後に「星を追う子ども」を見た。結果から言うと水準以上の作品だと思う。面白かったし、悪くない。ただ、どこのレビューでも書かれているように、ジブリの影響は否めない。
 コンテや演出がジブリ系の人だったの? キャラ設定は? コスチュームは? 背景、色彩設定は? どれもジブリの系譜を感じてしまった。疑問に思ったのでクレジットを確認した限り、新海組のようなんだけど……。

 この作品は新海誠の内面を叙情的に綴るという他の作品と違って、子どもをはじめ一般向きエンタメを意識したため、こうなったのだろうか。テーマも試みはいいと思うけれど、もっと新海流に作れたはず、と思うとかなり残念。次回に期待したい。

 ちょうど宮﨑駿の「風立ちぬ」テレビ放映があり、録画したところだった。こちらは奇しくも、一般向けというより、宮﨑駿の内面から来るものを自己完結的に語ったものだと思う。子どもが見るには退屈だし、大人もかなり見る人を選ぶ作品。

新海誠、、宮﨑駿のクロスロードに立ったような、不思議な気がしたのであった
(悪いけど宮﨑悟朗はよくわかんないから除外)