有名なお話はいつでも文庫で買えるはず。そう思って「少年少女世界文学全集」学研 を引っ越しのとき処分してしまってたのです。あまりにもかさばるので。
しかし、今回『パール街の少年たち』再読したくてネットを探したら、どれもこれも絶版で中古本しかありません!! アマゾンで数千円から一万五千円? なんとっ!
他も探して、やっと500円未満の品を注文。「在庫チェック」に時間がかかり、なかなか送ってこなかったのですが…… 来た本はカラー挿絵の美しい、小学館の 国際版少年少女世界文学全集19という一冊でした。すべての挿絵がカラーで枚数も多く、青の装丁も美しい本でワクワクします。
ところが、読んでみて「アレレ……」と違和感が。私が昔読んでいた学研の本は、たぶん小学校高学年から中学生向き。手元の本は漢字が少なく、中学年から読めるようになっているのでしょう。翻訳者も違う人です。
まず敵のボスの名前が「アーツ・フェレンツ」。私が覚えてたのは「アーチ・フェリ」で、こっちがお気に入りです。
そして、ネメチェクがパテクラブの仲間に「卑怯者」と誤解を受け、処分としてクラブのノートに名前を記録されるところ。あとでネメチェクが「ぼくの名前を、大文字で書いたんだ……!」と悔しがるくだりがあるはずなのに、削られている。ハンガリー人の名前はアルファベットで、ここでは「大文字で書かれた」ことがひどく不名誉なのでした。
これは外国の文化に触れる機会なのだから、難解だからという理由で削っちゃいけないと思った。(私としてはそこを読みたかった……なぜか好きな場面)
他の部分もなんとなく、一行、二行と足りない気がする。機会があれば「岩崎悦子・訳」の版をまた手に入れたいと思います。