この本は、おもしろい!!! 電車の中でほほえみながら読み、ときおり、ぷぷぷと笑ってしまうという、最近まれな読書体験だった! 古本屋で出会った(上)しか読んでないが、(上)の終わりでひとくぎりとなっているので、満足感がありました。
ぜひ続きを読みたくて、本日、(下)をネットにて注文! はやく読みたいな~っ☆ 楽しみです。ふふふふ
イエ、ギャグなんかじゃないんですよ、この物語は…… けっこうマジメなお話なのです。ただ、上巻ではまだ主人公が若くて、ひたむきで、なおかつ、ボーッと抜けサクなところがあって、笑わせてくれるんですよねー。
----あらすじ---
江戸時代、四代将軍家綱の世が上巻の舞台。主人公・渋川春海は、お城で碁を教える名家の跡継ぎなのだが、退屈な勤めにやや飽いている。おとなしい性格の彼は、勤めに精進するのが順当な生き方だろう。しかし、彼が本当に心が躍り、打ち込めること――それは「算術」であった。
ある日、春海は「算額」という算術を奉納した絵馬を見に行った。江戸はすごい、と目を輝かせた春海だが、そこで「関 孝和」という天才的な算術者の存在を知る。ぜひ、算法勝負がしたい―― 情熱を傾け始めた折、「北極出地」というお役目を申しつかった。日本各地を回って、天文測量をするのだ。
「関」との勝負は自分の誤りから果たせず、算術に心を残したまま、江戸を出発する春海。まだ天文方のような専門の役職がなかった時代、観測隊一行の長は、将軍家右筆と御典医という顔ぶれであった。春海同様、本職にかかわらず、暦術や算術に長けた者が選抜されていた。老いても少年のように飽くことなく学び、真理を追究する二人に驚き、感化され、視界の広がる春海。旅は予定の一年を大幅にこえ、ようやく江戸へ戻る。
----感想----
冲方 丁、 はじめて読みました。すごい物語を組み上げるなあ と感心しました。実は私、太平な江戸期の人情たっぷりの時代物ってキライです。でも、これはそんなものとはまったく毛色が違う。「史実をもとにしたフィクション」であり、けっこう題材は堅く、読み応えがあります。時に、算術の問題も文中に出てくる。私、算数もキライですけど、そんなことはまったく問題なく、現代にもいそうな青年・春海に感情移入して上がったり下がったり、どんどん読めます。最初はやや優柔不断な印象の春海ですが、素直で一所懸命、マジメに打ち込んでいく姿勢はとても爽やかで、気持ち良い。地味な歴史的事実に目を向けることもでき、私にはうれしい一冊でした。
知らない本を買うとき、本屋大賞受賞作って、狙い目かもしれませんね。
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